Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

【連載 第0回】打者の運と実力を探る イントロダクション

 今日から連載形式で打者の運についての考察を行っていきたいと思います。今回は簡単に終わると思いきや、データをいじればいじるほどたくさんのデータが出てきてしまって書きたいことが増えてしまった結果、とてもとても1度の記事では収まり切らないことが確定しました。ブログ形式ではどうしても煩雑になりがちなので、本稿をイントロダクションとしてしばらくトップページに表示されるように致します。目次の各項目にリンクを貼るのでそこから閲覧を可能にします。よろしくお願いします。

 私も出席する4月12日の東京野球ブックフェア内の企画「野球ブロガーミーティング(詳細:http://baseballstats2011.jp/archives/43519693.html)」までの目安で連載していきたいと考えていますが、何せ大変重たい企画になりそうなので、ここまででできるかどうかも定かではありません(3/6現在でデータの処理はそろそろ終盤に向かいつつありますが)。

 また、今回はとても数字を多く使用することになるかと思います。なるべく読者の皆様にもわかりやすく説明をしていきたいと考えていますので、どうぞお付き合いください。わからない点、間違っている点についてはどしどしコメントでご指摘ください。

 目次:

 プロローグ 打者の運と実力を探る イントロダクション(本稿)

 第一章 運とは何か ~BABIPと正規分布

     第一回 第一章 第1項~第4項

     第二回 第一章 第5項~第7項

余談その1 幸運偏差値についての一考察

     第三回 余談その一 第1項~第3項

     第四回 余談その一 第4項~第8項

     第五回 余談その一 第9項~第13項

 第二章 打者の運は維持できるのか

     第六回 第二章 第1項~第5項

 第三章 運を左右する要素は何か

     第七回 第三章 第1項~第2項

     第八回 第三章 第3項~第5項

     第九回 第三章 第6項~第8項

     第十回 第三章 第9項~第12項

     第十一回 第三章 第13項~第15項

     第十二回 第三章 第16項~第17項

     第十三回 第三章 第18項

 余談その2 投高打低についての一考察(仮)

     第十四回 余談その二 第1項~第3項

 まとめ 

     第十五回 第四章 第1項~第2項

     第十六回 第四章 第3項~第5項

 余談その3 ステロイド問題についての一考察(仮)

     第十七回 余談その三 第1項~第3項

 イントロダクション:

 私自身のテーマとして野球選手に大きく関わってくる運と実力について興味は尽きることがありません。これまでもたびたびブログ記事に記載をしてきました通りです。元々、マイケル・ルイスの著書「マネー・ボール」を読んだことがきっかけで、野球の本質を数字で探ってみることに興味を持ちました。それまでも野球ファンではあり、数字を追いかけるのも大好きでしたが、いわば「有機的」な見方をしていました。その中で、マネーボールは野球の本質として得点を獲ること、得点をやらないこと、をより合理的に(あるいは「無機的に」)考え、実行してきたOakland Athleticsについて取り上げており、私に非常に大きな衝撃を与えました。

 野球の編成担当は特に将来、野球選手たちがどのような成績を残し、どのようにチームの勝利に貢献するかを見極めた上で、チームの編成をする必要があります。そのため、その選手がどのような能力を持っていて、今後どのような成績を残すかを見極める必要があります。その中で発展してきたのがSABRメトリクスです。これは野球選手の真の実力を見極め、将来の成績を予測するのが本当の目的になります。SABRメトリクスの発展にはいくつかの要素がありました。多く語られるのが、より得点との関わりの深い指標を新たに作り出すことにより、その選手の隠れた本当の実力にスポットライトが当てられ、選手に対する球団からの価値観(評価)が変化したこと、またファンタジーベースボールの発展により、一般の人も野球選手の将来的な成績の予想に興味を持ったこと、などが挙げられるところではあります。その裏にはコンピュータ等の処理能力の向上により、より大きな計算・データ処理を効率よく行えるようになったことがあります。

 このSABRメトリクスでは一つ野球界に投げかける大きな発見がありました。それが「運」の発見でした。つまり投手の勝敗や、打球が打った/打たれたあと、それがヒットになるかどうかは投げた投手本人や打った打者には(基本的に)関与が出来ない、というようなものが代表例です。私はこの「運」について非常に強く惹かれ、現在に至るまで、その「運」について調べ、記事にしてきました。今回の連載については元々は自分がファンタジーベースボールでチームを編成するにあたって、そもそもその「運」がどのような振る舞いを行うのかを確認したくて始めたものですが、データの処理を行えば行う程、そもそも「運」とはなんなのか、と言うような問題が多く発生してしまったため、この記事の連載を行うことになりました。基本的にはこれまでの「運」についてのまとめ、あるいは追試と言う形になりながらも、何らかの新しいことを言えればと考えております。

 それではこの連載「打者の運と実力を探る」をお楽しみください。

【この連載でよく使う指標/単語】(適宜更新します)

・BABIP(Batting Average on Ball In Play):フィールド内に打球が飛んだ時の打率を表すもので日本語ではインプレー打率などと呼ばれます。本連載の主人公的指標となります。リーグ全体で見るとほぼ3割に収束していくことが知られています。フィールド内に打球が飛んで以降は打者も投手も基本的には関与できないため、運に左右される指標であるとされています。だがしかし…と言うのがこの連載の目的の一つだったりします。

・xBABIP(eXpected BABIP):本来残すべきだった、「実力ととらえられる」BABIP。様々な求め方があるが、本連載及び弊ブログでは一貫して打球傾向から考えられる本来残すべきであったBABIPとしています。また、ベースは07年の打球傾向から見えるBABIPを基準としています。また、xBABIPとBABIPの差を「運」として扱っています。式は以下のとおり。

xBABIP=0.73LD%+0.24GB%+0.15*FB%

・運(うん):現時点で解析不能な何らかの要素によるものも含めた、無差別に動いてるように見える数字の変動のことをまとめて「運」と定義します。対義語は「実力/本当の能力」などを使います。

・Luck(らっく):幸運/不運を調べる、弊ブログ独自の指標。基本的には運要素の指標と実力の指標の差を表している。正の数字は幸運を、負の数字は不運であったとしている。本連載では一貫してBABIP-xBABIPを使用するが、投手の場合は逆になる。また、kLOB%とLOB%の差、xFIPとERAの差などを使用することもある。これの変動を調べることが本連載の最大の目的だったりもする。インディアナポリス・コルツのQBは特に関係は無い。

・幸運偏差値(こううんへんさち):02-13年の間、11年間で出てきたLuckを偏差値化したもの。相対的なものであるため、他に対応させることは困難で、本連載でのみ使用するものである。一般的な偏差値と同様に平均が50、分散1つにつき偏差値が10上下動する。また、算出方法にも若干の問題はあるが、この間の相対的な立ち位置を知ることが可能。歴代最高のラッキーボーイは07年のB.J.Uptonで幸運偏差値84.21、最低は13年のDarwin Barneyで幸運偏差値19.91。作成者はついうっかり恋愛偏差値と言ってしまうことが多々あるが、本人は幸運偏差値も恋愛偏差値も低目な模様。

※なお、データはいつものようにFangraphsから引用しております。

【連載】フライボールレボリューションの損益分岐 ~導入~

(目的)

 最近流行りのフライボールレボリューション。フライを多く打つ方がお得だよねという考え方であり、様々な情報の蓄積と解析が進んできたことにより、明らかになってきて、さらに実際にMLBの打者も実践するようになってきたものですね。これが革命的な内容であるほど強烈なものであることから、現在大いに議論されていますね。Seriseriもこれに乗っかっちゃおうというアレです。

 ものとしては、実際、どれくらい打てば、フライを打つことが有利になるのか、を探るのが目的になります。

(方法/目次)

 本記事は連載物としてやっていこうと考えています。現在(6/21)考えている項目は大きく以下の2つとなります。

・FBを打つことで必ず障害として現れるのが、LDの方が期待値が高いのではないか問題。これの解決を見る。

・LDだけではなくGBと併せてみることで何か見えるものがあるのではないかと試行錯誤する。

 これに対して、それぞれの記事で少しずつ話を書いていこうと思います。

 また、ここの項目を目次として活用することにします。現在連載回数は本記事を含めて4つ程度に収まるかと思います。

 データは特に断りがない限りいつものようにFGのものを活用させていただいた上で、私が勝手に加工して使います。

<目次>

(導入編)

【連載】フライボールレボリューションの損益分岐 ~導入~

(項目1:LDとFB)

【連載】フライボールレボリューションの損益分岐 ~価値の高いフライ~

(寄り道1:ステロイド時代とポストステロイド時代、そしてフライボールレボリューション←なんかこう書くとめっちゃカッコいいな)

【連載】フライボールレボリューションの損益分岐 ~寄り道~

(項目2:もう一つの損益分岐点)

【連載】フライボールレボリューションの損益分岐 ~競争相手はエリートだけじゃない~

 では本記事の本題に移ります。

(本題)

 なぜ、人は皆フライボールを打ちたがるのか…。を考える時に必要なのは、フライを打つことが見返りが大きいと考えられるからだと言えます。何をもって見返りが大きいかと言えば、野球の場合、それは勝つことであり、打席でできることは得点を増大させることであり、得点を増大させるには、1.アウトにならない 2.遠い塁まで行く の2点が重要であり。。。

 とまぁこれだけ言って何が言いたいかというと。

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 ぶっちゃけこれだけです。02-16年までの間の、MLB各チームのチームOPSとチーム得点を並べた散布図です。相関係数が0.953と極めて高い数字となっています。つまり、打者としては「OPSを上げるように頑張ること」が「チームの得点力を上げること」に直結することですね。

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□03

□04

 せっかく作ったので、これもついでに見せていきます。1.アウトにならないこと というのもチームの得点力を上げる方法の一つであり、これも.877と高い相関係数が出てきます。

 また、2.遠い塁まで行く についても.912と高い相関係数があります。それを合わせた(単純に足し合わせた)OPSがより高い値であり、どっちも重要なのがわかりますが、毎回見てもなんか騙されたような気になるのも事実です。ただOPSについては上げ方は無限大であり、ルール内である限りどのような方法を使っても構わないということを示している(=様々なタイプの打者がそれぞれ認められる)のではないでしょうか。

 ついでに総合的な打者の指標の一つであるwOBAとの相関は.949であり、こちらも総合というだけあって高い相関係数を誇りますね。

 で、フライボールレボリューションの連載でなんでこんなものを持ってきたかというと、今後の記事ではOPSを基準にフライの価値を語りたいとか勝手に思っている訳であり、なぜOPSなのかというと上の様に得点を上げることに直結する以外に、計算しやすいという理由がアリ、それはseriseriがズボラなのとも直結しており、そのために最初に確認しとかないとと思っただけでありまして…。

 あとはこれだけは言わないと(忘れないようにしないと)ですね。

 フライを打つことが目的になってしまうのではなく、あくまで(打席での)目的は得点をあげること。得点をあげる方法は無数にあり、フライを打つのはあくまで効率よく得点をあげる手段にすぎないこと。

 OPSはそれを端的に示している良い例でもありますね。だからちょっと好き。アウトにならないスタイルでも、遠くの塁に進むスタイルでも、そのハイブリットでも構わないですよね。だから今後当然このフライ以外の方法が解析技術や投手の対応等に伴って再度脚光を浴びるかもしれないし、全く違う方法が展開されるかもしれません。それはそれで楽しみですね。

 どうせ私のやっていることなど太平洋の東西で同じようなこと思ってやっている人はそれなりな人数いそうですし、もっと進んでいる人もたくさんいると思うのです。が、まぁ私は私で好き勝手数字いじって書いてみようかなぁと思います。ちょっとね、こいつ、今更かよとか思われそうですけど(笑)

 というところで今日はここまで。

☆本日のおまけ その1

 このSABRの解析と選手がそれを実践する、そこのスピード感がMLBNPBには大きな隔たりがあるように思います。野球の専門家じゃなくても、外からの意見にきちんと耳を貸して、確度の高いものならそれを実践してしまう、そういった試みを常に続けているMLBは身体能力云々を置いといても、はるかに高いレベルの技術への追求心が感じられます。

 一方、NPBはそういうのがあまり感じられないんですよね。ないとは言いませんが、どうしてもMLBの二番煎じにも感じます。また、例えば監督は過去のスター選手が多い様に、野球が上手な人じゃないと、野球の事はわからないと考える風潮があるようにも見えてしまい、外からの意見に耳を貸すようなそういった土壌が少ない様に感じてしまうのです。そこはすごくもったいないし、NPBならではなことをガンガンにやってもらいたいですねぇはい。NPBに限らず、日本全体にも言えることかもしれませんが。

☆本日のおまけ その2

 ブログでデータまとめたりしているような状況で、Twitterで似たような話とか、議論とか進んでるとドキッとしちゃいますね。

行くぞフロリダ その4 2日目Tampa Bay Rays観戦(2)

 おそらく1か所しかないゲートから入場していきます。この瞬間とフィールドが見えるところは本当や球場でわくわくする瞬間ですよね!が、まずは落ち着いて?右手にあるグッズショップを見ていきます。この日のために、19年間、seriseriはRaysのレプリカジャージやキャップを買わないできたのです。やっぱり現地で買いたくて。

 グッズショップは2階層になっていて、地味なグッズも多いですが、2階のグッズショップも見ていきたいところです。ここではRays仕様の釣り竿も売っていて、すごく欲しかったのですが、大きさの関係上機内に持ち込めなさそうなので泣く泣く断念。この日はジャージ2枚、白のChoiと紺のMcKay、あとキャップとパーカー、それからDevil Rays時代のカラーリングだけどRaysと記載のジャンパーを購入しました。これはどこの球団もそうだと思いますが、ユニは自分のサイズのを選んで購入、その後、好きな選手や自分の名前などを専用ブースで注文して入れてもらうことになります。大体注文してから1着10分程度で出来上がります。Choiをお願いしたらブースのお姉さんに「Are you close to him?」なんて聞かれましたが(アジア人だからね)、残念だけど日本人なんだよ~でも彼のキャラクター含めて好きな選手だよ!って答えておきました。

 2階のグッズショップの奥にはRaysの歴史博物館があります。Rays自体は歴史が浅い球団ではありますが、MLBや野球全体の様々なグッズが展示されていてかなり興味深かったです。ちなみに王貞治のバットなどもあり、野球好きにはたまらない場所でした。

 

 

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Evan Longoriaと元ベイスターズのDan Johnsonのバットの展示もあります。これは2011年奇跡のプレーオフ進出を決めた時の土壇場の同点ソロ(Johnson)とサヨナラ弾(Longo)のバット

 

 歴史博物館の下にはちょっとしたバーというかごはん食べれるところがあります。ここがBar Outfielder’sです。ここだけのメニューとかもあります。本当はねぇここでビール買って飲みたかったのですが、いかんせん車なので…。飲酒運転はダメ絶対。

 脱線しますが、飲酒の力って結構すごいんですよね。Seriseriはお酒好きで、結構飲む方だと思います。好きなカクテルはフランシス・アルバートです。ですが、お酒飲むと、麻雀めちゃくちゃ弱くなるんですよ。これは特殊ルールですが5000局近くデータ集めた結果なので間違いないです。特に多面待ち変則待ちがわからなくなる、河に当たり牌捨ててて自摸のみになる、役が見えてないなど、注意力思考力散漫になります。ついでに大きな気になって変な手作りしたり強気の打牌が多くなったり。ゲームだからいいけど、車だと命にかかわります。この結果を受けて、元々飲酒運転なんかしないですが、心の底から飲酒運転なんかするものじゃないと心に誓いました。脱線終わり。

 それからせっかくというか、Tropicanaに来たら見ないなんてありえないのがエイのいる水槽。エイ飼ってみたい。こんな水槽家にも欲しい。

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 エイの触り方が書いてあるので誰でも触れます。ちゃんと手を洗うところもある。あと係員がいて変なことしないか監視してます。

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 ちょっと面白かったのがこれ。よくある○○で打線を組んでみたのエイ版。エイで打線組んでみた。エイの特徴が記載してあってだからどのポジションみたいなのをちゃんと書いてあるのが面白い。大真面目にやってますね。外野は全部トビエイ系(いわゆるRaysのエイで中空をパタパタ飛ぶように泳ぐマンタみたいな連中)にまとめてるのにこだわりを感じました。こういうのサイコー。

 このエイの水槽はバックスクリーンライト側にあることからわかるように、入り口入って左手にあります。ちょうどショップや殿堂とは逆側になります。殿堂とかからはキャットウォーク歩いてもいけます。この辺が試合前は一番人が多いところかと思います。

 

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 さて、この日の座席はバックネット裏16列目。大変見やすいお席でございました。試合内容は色んなもので見れるので割愛します。そろそろ長くなってきたし。そういえば、この日の国家独唱が14歳の少女だったんですが、この人がめちゃくちゃ上手でした。地元の学生らしいですが、歴代でもトップクラス、スーパーボウル50のLady Gagaよりさらに上という感じでございました。これだけで感動。それ以外の日はそうでもありませんでした…。

 ついでに脱線すると、SB50の時のLady Gagaの国家独唱は素晴らしかったのです。テレビでの観戦でしたが、めちゃくちゃうまい。びっくりした。で、それより上となると、やっぱり1991年、第25回スーパーボウルWhitney Houstonでしょう。あれが世界一だと思う。今回聞いた方が二番。フットボールの先輩がニューヨーク市の消防隊の人がすげーうまかったって言ってました。そっちは聞いてない。脱線終了。

 有用そうな情報だけを。バックネット裏側に回ると小さいグッズショップがあって、あと食べ物もここでいろいろあるので頼めます。わざわざ外野の方まで行かないでも良いってのはありがたいところ。ドリンクはリフィルというのがおすすめ。デカいプラカップをもらえて、ドリンクバーから飲み放題です。Tropicana FieldなのにMinutes madeはあってTropicanaが無かったのは悲しいところ。提供者がコカ・コーラ社なので仕方がないか。

 他の通常の内野席や外野席ではなかったですが、バックネット裏はチケットの確認があります。他も指定席なんですが、何せガラガラなTropicana Fieldですからね。必要なのはバックネット裏だけということなのでしょう。

 あと、最前列にデストラーデさんがいました。Raysの中継やってるSUN Sports(FOX Sports系列)のベンチレポーターみたいな役ですよね、確か。

 帰りは全然問題なし。こういうイベントってめちゃくちゃ混むのが常道ですが、Tropicana Fieldは人が少ないので、渋滞も少なくさっさと出られます。ただちょっと焦ったのが、球場を右折で出るのですが、出た先が4車線の一方通行、そこから次の信号100m先で左折しないといけなかったこと。運転慣れしてない人にそのムーブはキツイです。

 そんな感じで家に帰ってきておやすみなさい。ほぼ日付が変わるくらいになってました。

 

他の人に触発されてみたシリーズ 塁打+四球数ってのも良いんじゃない?

 さて、現状こういう遊びをするしかなくなってきてますよね。とても悲しいですが、仕方ないこと。。。という訳で今日は久々の他の人に触発されたシリーズ。もうおじさんは先鋭的なSABRにはついて行けなさそうなので、こういう感じの回顧的な面白くない記事が増えると思います。期待していた皆様スミマセン。でも、若い人がもっと面白いこと、たくさん書けますから!そちらを期待してください。

 先日ライターの広尾晃さんがこんな記事を書かれていました。

MLBシーズン塁打30傑

 塁打数は面白いですよね。

 ですが、個人的にもうちょっと刺激が欲しいなと思ったのです。その根拠を説明するためにまずはその塁打30傑を見てみましょう。

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中々壮観ですよね。こういうのぽけーっと眺めるだけでも好きです。1位は1921年のBabe Ruthで塁打数は457とすさまじい数字です。693打席で204安打59HR16トリプルと質も量も極めて充実した内容です。続いて1922年のRogers Hornsbyの450、1927年Lou Gehrigの447と続きます。基本的には1920年代30年代のRuthやGehrigの世代の記録が並び、6位に48年のMusialが429、7位に01年Sosaが425でランクインします。なお、30傑に21世紀の記録は上記の記事でも言及があったとおり12位Luis Gonzalez、17位Bonds、28位Heltonとランクインしているだけです。これは全部01年NLでBondsの73HRで知られた年です。

 それ以外の90年代以降だと14位98年Sosa416塁打、18位98年Walker409塁打、23位00年Helton405塁打、30位Belle399塁打が並びます。NLが多いのはたまたまでしょうかね。

 ついでに一番下のSisler399塁打というのも良いですね。これはイチローが更新した最多安打記録の前の記録を作った年ですね。

 

 で、思ったのが、01年Bondsは73HR打ったのに、Sosaよりも塁打数が少なく、何ならリーグ3位でしかなったんだという点。確かにSosaも64HR打っているんですけどね。ついでにLuis Gonzalezは57HRです。

 三人の打席数を見るとSosa711、Gonzalez728、Bonds664とBondsがやや少なくなっています。さらに打数にするとSosa577、Gonzalez609に対してBonds476にしかすぎません。そりゃいくら何でもハンデが大きいでしょうと思う訳です。だから、四球を足してみたらまたちょっと味わい深いものになりました。というのが今日のお話です。

 

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(※上の表だとはちゃめちゃな数字になっていたのはこの塁打+四球数の順位だとパッと・バレる奴)←誰か小ネタに気づいて

 

 さて、この表でも1位は1921年のRuthでした。457塁打に合わせて145四球も選び取り、塁打+四球が602と堂々の1位です。

 で、2位が予想どおりといいますか、01年Bondsがランクインしました。そら177も四球もらってたら打数が減るというものです。ちなみに01年SosaとGonzalezは決して生産性が低かったなどというつもりは一切なく、Sosaは8位、Gonzalezも18位にランクインしています。四球数はそれぞれ116と100でした。ただし、こっちの方がイメージに合った順位かなぁと。

 3位に1923年Ruthが569、4位27年Gehrigが556で入ってきています。さらに32年にMr.XX。いい感じだなぁこの表も。うんうん。

 30位までにRuthが9回、Bonds3回、Gehrig4回、Foxx3回、Tedd Williams2回、Helton2回、Greenberg2回と複数回登場の選手が増えますね。

 また、Bondsの様に勝負を避けられている選手が増えるのは間違いないところですね。逆にそうではない選手は全体的に伸び悩みます。なのである種伝説の04年Bondsは373打数で135安打しかしておらず、塁打数は「たった」303にも関わらず232四球で10位にランクインしており、逆に1922年のHornsbyは塁打数は歴代2位の450を稼いだにも関わらず65四球だったのでこの表では22位だったのです。

 また、四球(正確には出塁率とその再現性の高さ)の価値が高まってきた90年代以降の人数も延べ9人と増加、塁打数には顔を出していないTed Williams(四球数が多い)が2度ランクインしているのも上の表との違いですね。

 

 そして当然これを見た人はこうも思う訳です。

「いやいや、結局OPSの表と似たような感じになるんじゃね?」

 私もそう思う。だからやってみた。

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 いやぁ酷い(笑)Bonds、Ruth、Bonds、Bonds、Ruth、Ruth、Ted、Bonds、Ruth、Ted、Ruth、Ruth。率ものと積み上げものの差がこういう風に出るという訳ですね。20位Bagwell、18位Thomas、25位Mantleなんかが他の表と違っているところですね。あと28位に01年Sosaがいます。出塁率の問題でしょうかね。。。

 

 という毒にも薬にもならないところで今日はおしまい。ちゃんちゃん。

今更ながらのLee Smith殿堂入り(2019年にした)について 良かったなぁと思ったこと

 本年の殿堂入り投票の結果が出ました。JeterとWalkerはおめでとうございます。二人とも殿堂入りに値する、素晴らしい選手だったことは間違いなく、良かったなぁと思います。

 Twitterにはちょいちょい漏らしていたのですが、感想をいくつか。

 

 1つはJeterの満票について。もし私に投票権があれば、Jeterに投票はしていたでしょう。彼のいない野球殿堂は考えられないレベルだと考えています。その前提の上で、満票を逃して良かったな、と思っています。その理由は、むしろ満票とすることで、様々な意見を持っている人がいて議論をすることを阻害する可能性があるからです。同調圧と言えば理解をしてもらえると思います。仮に疑いようのないレベルの選手であったとしても、その選手についての議論、どれほど素晴らしい選手だったのか、というのをしないである種思考停止になる可能性があるでしょう。特にRiveraの満票獲得によって、思考停止が解禁させられてしまったようにも思えます。そうじゃなくてよかったと思うのです。むしろJeterに投票しなかった人探しで、いやいやこれだけJeter凄かったのに、なんで入れない?という記事が多く書かれ、盛り上がったようにも思えます。良いこと良いこと。無記名投票だからできることで、投票相手とその理由を明かしたい人はすればいいし、したくない人はしなければいい。そういう今のシステムは良いなぁと思います。

 

 2つめは薬物疑惑勢について。私は特にBondsやClemens、Schillingらの殿堂入りはアリだと思っています。彼らは薬物使用を認めていたりほぼ間違いなく黒だったりします。ですが、当時のMLBは「禁止」ではない、あるいは04年以前は罰則がない状況でした。つまり彼らを当時「違反」とすることはできず、今の規定に照らせばアウトというのはいわゆる「法の不遡及」に該当します。その中で彼らは素晴らしい成績を残したのだから、私は殿堂入りすべきと考えています。これは前々から言ってきていて、過去記事にもありますね。

(参照)

 徐々に得票数が伸びていること、再来年がラストチャンスと考えると、そのラストチャンスでの「当選」はそれなりな確率である気がします。むしろ記者が彼らを闇に葬るという判断をできるか?という感じです。

 一方で、スクリーニング検査に引っかかり、罰則を受けている選手については、殿堂入りを認めたくないと考えます。ルール違反して成績を残したと思ってしまうからです。Bondsは少なくともルール違反してないか、少なくとも現行犯でバレてませんから。

 

 3つめは得票率5%に満たず足切りされてしまった選手たちについて。Konerko以下、16名の選手たちが足切りされてしまいました。被投票権1年目の選手で2年目に進むことができたのはBobby Abreu一人でしかありませんでした。個人的に殿堂入りに値するかどうかはおいといて、Konerko、Giambi、Soriano、Lee、Dunnの5名については、彼らの実績で殿堂入りに値するかどうかの議論を継続したかったなと考えます。その機会を奪われてしまったことは残念です。これについては、Schilling、BondsやClemens、あるいはManny Ramirezら薬物疑惑勢が残っていることで、あおりを受けて得票数が伸びなかったのではないかと考えます。通常であれば(つまり薬物関係なければ)、彼らはとっくに殿堂入りしていて、その分の得票がKonerkoら今年1年目の選手にも回ってきたでしょう。具体的には彼らはちょっと足りない成績にも見えるのですが、一発アウトではなく、議論を継続という方向で決着したかったです。

 

 

 というところで本題に入りましょう。Lee Smithについて。彼についてこれまで深い議論をしたことが無かったと思うので。

 Lee Smithは1975年にドラフト2巡目でCHCと契約、1980年にMLBデビューをしています。彼はマイナー時代に中継ぎに転向して以来、MLBでもほぼリリーフ一本で1997年まで18年MLBでプレーしました。1982年頃からクローザーとして定着し、通算478セーブを上げました。これはHoffmanに抜かれるまでMLB通算最多セーブ記録でした。引退後03年から殿堂入り投票の被投票権が得られましたが記者投票では10年かけても殿堂入り基準の75%で到達しませんでした。最高得票は2012年の50.6%だったはずです。

 彼が記者投票で殿堂入りできなかった理由としてはスミスがMVPやCYAと無縁だったこと、リリーフ専門でイニング数が少なかったこと(通算1289.1回)、セーブ成功率や無失点でリリーフする確率が低いこと、1セーブに要するアウトカウントが少ないこと(つまり最終1回しか投げない)、あとは表立っては言いませんが、同じ1イニングしか投げないクローザーとしてはHoffmanやRiveraと比較するとセーブ数で見劣りがすることなどが挙げられています。

 ちなみに他にリリーフ専門で殿堂入りした投手としてはHoyt Wilhelm、Rollie Fingers、Dennis EckersleyGoose GossageBruce Sutterらがおります。彼らと比較した結果ともいわれます。

 さらに被投票権の合った時期が、ちょうどセーブの価値が下がっている時期にも当たり、単にセーブ数を稼いだだけのクローザーは殿堂入りにそぐわないという考えが多かったとも理解しています。

 いずれにせよ色々と不幸に動いたのですが、私個人としてはSmithの殿堂入りは支持しているものです。それはアメリカ野球殿堂のスローガン「歴史を伝え、偉業を称え、世代を繋ぐ」(Preserving History, Honoring Excellence, Connecting Generations)という点では十分すぎる功績を彼が残したと考えているからです。なんだかんだ言われてもまだセーブという概念はMLBの公式記録です。この公式記録で、長らく歴代最高の数字を残していたSmithを殿堂入りさせないというのは不自然だと感じているのです。

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□01

 せっかく作ったのでこのグラフをご覧ください。これは歴代セーブ数のトップの変遷です(FGから作ったので、FGの最初1871年から記録)。1969年に太い線を引いてありますが、ここから先が公式記録としてセーブが認められるようになりました。見ればわかりますが、1960年代から野球の質が変遷し、セーブ記録もここでぐっと右肩上がりになっているのがわかります。もちろんセーブが公式記録となったことも影響しているでしょう。

 1875年に通算セーブ数の記録が10にのりますが、ここからしばらく停滞します。ちなみに長らくセーブ記録を保持していたManning氏は通算13セーブですが、野手との二刀流ですね。調べた限りフットボールのManning家とは関係なさそうです。

 そこから時代は下って1926年にMarberryが50セーブを突破した初の選手となりました。彼はさらに1934年には101セーブまで記録を伸ばし初の3桁セーブの選手にもなっています。

 そして殿堂入りもするWilhelmが1969年に通算200セーブ目。公式記録化と同年というのがまた良いですね。続いて1982年にFingersが300セーブ。彼はデビューが1968年で、セーブという概念とほぼ同時期にデビュー、クローザー最初の世代ともいえるかもしれません。1993年にSmithが400セーブを記録。さらにHoffmanが2007年に500、2010年に600セーブをあげ、2011年にRiveraが続き今に至っております。

 ちなみに過去通算最多セーブ記録を保持していた選手は合計16名。Fisher(1872-1874年)、Spalding(1873-1875年)、Manning(1876-1893年)、Mullane(1894-1898年)、Nichols(1898-1906年)、McGinnity(1907-1909年)、Brown(1910-1925年)、Marberry(1926-1945年)、Murphy(1946-1961年)、Face(1962-1963年)、Wilhelm(1964-1979年)、Fingers(1980-1991年)、Reardon(1992年)、Smith(1993-2005年)、Hoffman(2006-2010年)、Rivera(2011-)となっております。Manning、Mullane、McGinnity、Marberry、MurphyとやけにMから始まる人が多いのが印象的です。Mの人だけで合計62年もいますから年表にするとなおさら目立ちます。

 あとこっそりFingersとSmithの間、1年だけ歴代最多をマークしたReardonが逆に目立ちますね。ちなみに彼も殿堂入りできてませんが、個人的にはしても良いけどSmithほどの優先度は高くないと感じます。

 

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□02

 せっかく作ったのでその2

 さて、せっかくなので、Wilhelm以降の歴代最多の人の積み重ねとついでに殿堂入りしたEckersley、Gossage、Sutterの3名を加えて作成しました(Reardonの目立たなさがすごい)。これ見ればSmithを殿堂入りさせたくなるとおもうんですよね。同時代人と比べて圧倒的なセーブ数を積み重ねていますから。すごいなぁって感じてもらえればです。

 ちょっと詳しく。まずWilhelmに関して興味深いと感じます。セーブが公式記録になるのに前後してぐーっと数を伸ばし200セーブ超えたところで引退。まさにセーブを作った男の一人という感じがします。さらにFingers、Sutter、Gossage、Eckersleyが第1世代。それにReardonとSmithが続いています。Eckersleyは見えにくいですがクローザーになる前に3セーブくらい稼いで1988年くらいから一気に伸びてきています。

 最後にHoffmanとRivera。この二人と比較されたら確かにSmithも見劣りしますし、現代の基準で478セーブだけで殿堂入りかどうかは怪しいですね。それでもこれだけ積み上げたという点で私は全く恥ずかしいとは思いませんし、殿堂入りに値すると思うのです。

 だから、19年にベテランズコミッティーで殿堂入りしてよかったね、Smith、と思います。ちゃんちゃん。

 

 

行くぞフロリダ その4 2日目Tampa Bay Rays観戦(1)

 

 前々回で、ようやくホテルまで到着したseriseriです。移動したら疲れているし、基本的に機内ではあまり寝てないので、ホテルではぐっすり寝れました。どれくらい寝たかというと、起きたらホテルの朝食が終わっていたくらいに。

 

 今日はとりあえずRaysの観戦しか予定していないので、特に急ぐこともないのですが。旅程を書いていなかった気がするので、大まかなところをお見せします。

 

9/20(金)羽田発

    ↓

   シカゴ乗り継ぎ

    ↓

   タンパ着

    ↓

   ホテル着→爆睡

9/21(土)

   Tropicana FieldにてRed Sox - Rays戦観戦←今ここ

9/22(日)

   Raymond James StadiumにてNew York Giants – Tampa Bay Buccaneers戦観戦

9/23(月)

   Shallow Point Charterさんを利用して釣り(チャーターボート)

   ↓

   Tropicana FieldにてRed Sox – Rays戦観戦

9/24(火)

   Fort de Sotoにて釣り(桟橋からおかっぱり)

   ↓

   Tropicana FieldにてYankees – Rays戦観戦

9/25(水)

   Fort de Sotoにて釣り(桟橋からおかっぱり)

   ↓

   Tropicana FieldにてYankees – Rays戦観戦

9/26(木)

   ホテル発

   ↓

   タンパ空港発

   ↓

   シカゴ乗り継ぎ

   ↓

9/27(金)

   羽田着 おうちに帰るまでが遠足です。

 

 ざっとですが、こんな感じです。序盤に野球とアメフトを入れて、どれくらい時間かかるかを検討つけて、後半は昼間に釣りを入れるという形をとりました。フロリダではそもそも海で釣りをするためにはライセンスが必要で、しかも取得がそれなりに大変そうでした。なので、その辺も含めてチャーターボートのキャプテンに聞いちゃおう作戦を採用し、後半に釣りを入れたのです。また、見ればわかりますが、買い物とかそういう時間はなく、本当に野球観てアメフト観て釣りしてという旅行でした。Seriseriはこういう方が好き。

 

 そんなこんなで始まりました2日目。朝起きたら(もうほぼお昼)ホテルの朝食は終わっており、お腹が減ったでござる。そういえば帰る時近所にタコベルがあったなとか思いながら徒歩で外出してみます。いかんせん、車の運転に慣れてないので、できれば徒歩でという意識があります。

周辺をざっと歩いたらそういうドライブスルー兼任のファストフードがいくつかあります。が、歩いている人は皆無。さらに周囲の家や車を見ると手入れが悪く、正直治安的な意味ではちょっと怖い感じです(家の周りの手入れの状況と治安の良し悪しは相関性がある)。夏のフロリダなので暑い。明らかに車優先で作られている町だなぁと思いながらガソリンスタンド併設のセブンイレブンに入ってみる。いろいろ面白そうなのと、ここに来れば燃料の不安や食料の不安は無いと判断。でも客層がちょっとやっぱり怖い。低所得者層が多そうです。そういう意味ではTシャツ短パンサンダルつっかけの格好は正解ですね。。。ちなみに最終的にガソリンは満タンから始まって6割くらい消費というところで返却となりました。やっぱりハイブリッド車って燃費いいですね。St.PeteとTampa間は4往復してそれ以外にも乗り回していたのですが、全然不安はありませんでした。さらにおまけを言いますと先に申請しておけば満タンにして返却しなくても街のレートより良いレートで満タン返却相当としておくよと言われたので申請しましたが、街のガソリンスタンドの方が1割以上安かったですね。ダメじゃんとも思いますが、Tampa市街を全然行かなかった&275号線から空港直接乗り入れるのでガソリンスタンドなんて近くに知らない結果、これでよかったと思っています。日本のカードは結構ガソリンスタンドでトラブルになるし。余計なトラブルは事前にお金で解決するスタイルは特に旅先ではアリだと思っています。社会人だしね。今更けちけちしてもしょうがない。

脱線はこれくらいにして、念願のタコベルでセットを買って帰りました。10年に食べた時より気持ち値段が高くなっている気もしましたが、全然OKなお値段。チープでジャンクでおいしゅうございました。そのタコベルがなんで日本ではあんなちょっとおしゃれ風を装ってるのか。勘違いも甚だしい。そういうのじゃないんだ求めているのは。

釣り具をいじったりテレビ見たり夕方までは時間潰しました。タコベル量は多いし、何もしてなかったのでブランチの形で正解でした。

 

さて、ちょっと早いなと思いながら15時過ぎてからTropicana Fieldに向かいました。ダウンタウン方面だし道路混むかなぁという予想だったのですが、あっさり数分で到着。右折ばかりで緊張せずに行けるのも良かったけど、ちょっと拍子抜け。

ちなみに駐車場への入場口は基本的には球場西側からエントリーします。当たり前ですが、あんまりナビは役に立ちませんでした。その駐車場ですが、Tropicana Fieldには全試合予約をしてから行ったので、Lot6というところに駐車できました。駐車場はたくさんありますし、試合にはたくさんの人は来ないので(涙)、事前予約なしでもなんとかなりそうな気がしますね。

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 という訳でつきました、Tropicana Field!夢にまで見たぜ。ここでいくつか。開場は試合開始2時間前になります。今は3時間半前。。。どういうことかはお察しください。また、入場口の前にセキュリティがあるのですが、ここでは6インチ四方以下の透明なバッグ以外は持ち込み禁止なのです。車で来てよかった~というのがこの点で、お土産買って帰るしでリュックサックで行ったseriseri氏は敢え無く持ち込めないよ!って言われることに。貴重品だけもって残りは車のトランクに放り込みました。翌々日以降、釣り具抱えてくるみたいなことすらしているので、本当に車で来てよかったです。もちろんコインロッカーみたいなものは周囲を見た限りありませんでした。この辺は観戦に行かれる場合は気を付けないといけないポイントですね。

 開場まで1時間以上あるので、とりあえず周囲をうろついてみます。まず驚いたのが、球場と駐車場の間は小さい川が流れているのですが、ここは凄いですね。水もきれいでタンニン質なのか茶色いいわゆるブラックウォータータイプなんですが、生物量がすさまじいです。中にはもちろん入れないし釣りもできなですが、上から眺めているだけでプレコがいたり、バスがいたり、ティラピアがいたり、種類不明ながらスライダー系の亀(アカミミガメみたいな奴ね)が泳いでいたり、カッコいい鷺がいたりと。日本からするとうらやましいくらいの素晴らしい生物密度ですね。これも護岸しないで素掘りの堀みたいな感じにしているからでしょう。

 Tropicana Fieldの周囲にはいくつかTampa周辺の生物多様性についての説明プレートがあるので、それを読んでみたりもしましたが、そういった生物多様性への配慮というか意識の高さは素晴らしいと思いましたし、日本にも定着しないかなこういうのとか思いました。

 本当は早めに来たのはショップをゆっくり見たい&いろいろ買いたい!という理由だったのですが、Tropicana Fieldのグッズショップって球場の中にしかないんですね…。残念。

 試合の流れは良いのでちょっと良い情報ものをもろもろ出していきましょう。

 

 なんか無駄に長くなってしまった気がするので、いったんここまでにしましょう。ありがとうございました。

 

 

 ここまでのトラブル

その1 行きの飛行機の時間を1時間間違える。→たまたま早めに行ってたのでセーフ

 その2 車にナビがついてない!→なんか最後に出てきた。GPSって呼ぶらしいよ!ぽけごみたいに信号を探しています!って言われたら困るね!

 その3 車のライトをハイビームにしてなかった!(ハイビームにしないで高速も運転してたみたい!)

 その4 球場に早く着きすぎた!周りに何も無いからちょー暇(川を眺めてすごした)

 その5 球場に荷物をもって入れない!(車で行ってよかった)

行くぞフロリダ その3 タンパ湾の地理

 今日は誰得ではありますが、タンパ湾周辺の地理なんぞを語ってみようと思います。旅行記で地図があった方が後々の説明が楽になるので。絵を作ってみました。

 

 今回の旅行ではセントピーターズバーグにホテルをとり、タンパ湾周辺をうろうろしてきました。といっても野球見てアメフト見て釣りしてなので、タンパのダウンタウンには出てませんし、セントピーターズバーグのダウンタウンにもほぼ行ってません。かなり偏った旅行でした。私の旅行ではいつものことですが。

 タンパとセントピーターズバーグはそもそも公共交通機関がとても少ない街です。メトロはありませんし、確かタンパにはトラムが走っていますが、そのトラムも路線数が少なく、ダウンタウン以外では使えません。バスも長距離のグレイハウンドばかりですし、驚くことにタクシーも一切見かけませんでした。最近はみなウーバーの利用なのでしょう。私は変な時間に変なところに行っていたので、ウーバーじゃなくてレンタカーで正解だったなと最終的には思いました。ほぼペーパードライバーだったのでちょっと運転は緊張しましたが。

 

 

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 せっかく作ったので、掲載します。タンパ湾は大きさとしては1,000㎢以上あり、大まかな大きさは東京湾くらいと考えて正しいです(正確には観音崎-富津より外側を入れると東京湾の方が大きい)。なので東京湾との比較をしながら地域を見ていこうと思います。東京湾だと東京大都市圏で大体3,700万人くらいの人口がありますが、タンパ湾だと350万とか400万とかなので、ざっくりと1/10の人口となります。また、タンパ湾は極めて浅く、たぶん本来であれば周囲はマングローブでおおわれる等している地域と思われます。その辺は東京湾とちょっと違うのかなと思います。東京湾は湾口部は結構深いですし。

 タンパ湾はとても浅く、また大都市があまりないことから、東京湾と違い大型船の航行が少ないです。結果的に、湾を横断する橋が何本も架かっております。この橋も海面からの高さは低く、大型船が通れない形になっています。が、一直線に海の上を渡るので、運転する分にはとても気持ち良い場所です。

 タンパ湾は大きく3つに分けられ、タンパ湾に北西のさらに奥まった湾がオールド・タンパ湾、北東側がヒルズブロー湾(Hillsborough Bay)となっていて、ちょっといびつなミッキーマウス型です。

 タンパ湾を中心としたタンパ都市圏の中心はもちろんタンパ市です。タンパ湾の北東岸に位置しています。街の西側、湾岸にタンパ国際空港、そのほとんど隣と言ってもよい場所にBuccaneersの本拠地、Raymond James Stadiumがあります。タンパ湾の対岸南方にあるのが二番目の都市、セントピーターズバーグです。こちらはRaysの本拠地、Tropicana Fieldがあります。ちなみに地元っ子はみんなSt.Pete(せんとぴーと)と呼びます。ロシアのサンクトペテルブルクと同じ名前の理由は…まぁ良いでしょう。世界で最初に航空機による定期航路ができたのがこのSt.PeteとTampa間だったりします。さらに同じくタンパ湾の西側北方には三番目の都市、クリアウォーターがあります。

 今回の旅行でも中心となるのがInterstate 275号線(Florida)。橋その1と書いてあるのがまさにそれで、Tampa市街からSt.Peteを縦貫しさらに南に橋が伸びている道路です。事実上の高速道路ですが、アメリカなのでお金はかかりません。基本的にはどこに行くにも275号線に乗って動くという感じでした。空港にも直結ですし、Tropicana Fieldすぐ近くも通っているので大変便利です。結局毎日使いましたね。最後の方は慣れて大体の出口を把握しました。ちなみに、左ハンドル右車線の国アメリカ合衆国、土地が余っているという感じですが、なぜかこの275号線はちょいちょい左側合流(つまり日本で言うと高速の右側合流)や右側出口があります。交通量は多い、結構みんなぶっ飛ばす中で、これはかなり緊張するし焦ります。実際南の方に行くときはそれを使わないといけないシチュエーションがあり、緊張しました。あと、右側の走行車線を走っているとちょいちょい追加されたり車線数減少だったりで気づいたら左側の追い越し車線に突っ込まれてしまうので、ちょいちょいちゃんと右に戻らないと、周りの流れを阻害してしまいそうです。

 宿泊したホテルはTropicana Fieldから西北西に5㎞程行ったところにとりました。十分近い場所と考えていたのですが、ちょっと遠かったです。275号線を基準にするとTropicana Fieldとは街の逆側です。周囲は住宅街から、この手のホテルと大型ショッピングモールが集まる場所の境目くらいでした。

 ホテルは高いホテルがダウンタウン(Tropicana Fieldから東側)にいくつかあるのと、私が泊まったエリアに安モーテルが並んでいる感じでした。ちなみに私は1泊平均で$80を切りました(物価が高いアメリカではほぼ底)。

 実際に使ってみると車だったこともあり、275号線には近いのでTampa市には行きやすかったし、場所は正解でした。

 

 橋その2と書いてある州道92号線。ここは釣りに行くときに使いました。タンパ側に赤丸がありますが、ここが釣りでチャーターしたShallow Point Charterの本拠地でメインに使っているマリーナです。さらにその南にと南西にある薄いピンクの楕円がShallow Point Charterに乗って釣りをしたポイントです。湾は割と浅くて静かなので、ちっちゃいボートでも対岸までぴゅーっと行けちゃいます。

 

 最後に一番南Fort de Sotoと書いた赤い丸があります。ここがおかっぱりの釣りに来た場所。今は州立の自然公園になっていて、限られたいくつかのポイントではライセンス無しで釣りができるのです。ちなみにここは米西戦争時代の要塞跡で、第二次大戦くらいまで使われていたとのこと(滑走路があったので訓練用の基地だった)。

 

 というとこで今日はおしまい。タンパベイって案外広いんだなってご理解いただければと思います。

 

 そういえば書き忘れてたトラブルその3。初日の夜も運転しててまぶしいなって思ったんですけど、こっちはハイビームが基本。普通のにして運転してたら信号で止まった時、隣の親切なお兄さんが、ライトがついてないから付けた方がいいよ!って言ってくれました!…つけてたんだけど。。。まぁこれ以降はハイビームにすることで何も言われなくなりましあ。

 

 ここまでのトラブル

その1 行きの飛行機の時間を1時間間違える。→たまたま早めに行ってたのでセーフ

 その2 車にナビがついてない!→なんか最後に出てきた。GPSって呼ぶらしいよ!ぽけごみたいに信号を探しています!って言われたら困るね!

 その3 車のライトをハイビームにしてなかった!(ハイビームにしないで高速も運転してたみたい!)