Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

他の人に触発されてみたシリーズ 塁打+四球数ってのも良いんじゃない?

 さて、現状こういう遊びをするしかなくなってきてますよね。とても悲しいですが、仕方ないこと。。。という訳で今日は久々の他の人に触発されたシリーズ。もうおじさんは先鋭的なSABRにはついて行けなさそうなので、こういう感じの回顧的な面白くない記事が増えると思います。期待していた皆様スミマセン。でも、若い人がもっと面白いこと、たくさん書けますから!そちらを期待してください。

 先日ライターの広尾晃さんがこんな記事を書かれていました。

MLBシーズン塁打30傑

 塁打数は面白いですよね。

 ですが、個人的にもうちょっと刺激が欲しいなと思ったのです。その根拠を説明するためにまずはその塁打30傑を見てみましょう。

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中々壮観ですよね。こういうのぽけーっと眺めるだけでも好きです。1位は1921年のBabe Ruthで塁打数は457とすさまじい数字です。693打席で204安打59HR16トリプルと質も量も極めて充実した内容です。続いて1922年のRogers Hornsbyの450、1927年Lou Gehrigの447と続きます。基本的には1920年代30年代のRuthやGehrigの世代の記録が並び、6位に48年のMusialが429、7位に01年Sosaが425でランクインします。なお、30傑に21世紀の記録は上記の記事でも言及があったとおり12位Luis Gonzalez、17位Bonds、28位Heltonとランクインしているだけです。これは全部01年NLでBondsの73HRで知られた年です。

 それ以外の90年代以降だと14位98年Sosa416塁打、18位98年Walker409塁打、23位00年Helton405塁打、30位Belle399塁打が並びます。NLが多いのはたまたまでしょうかね。

 ついでに一番下のSisler399塁打というのも良いですね。これはイチローが更新した最多安打記録の前の記録を作った年ですね。

 

 で、思ったのが、01年Bondsは73HR打ったのに、Sosaよりも塁打数が少なく、何ならリーグ3位でしかなったんだという点。確かにSosaも64HR打っているんですけどね。ついでにLuis Gonzalezは57HRです。

 三人の打席数を見るとSosa711、Gonzalez728、Bonds664とBondsがやや少なくなっています。さらに打数にするとSosa577、Gonzalez609に対してBonds476にしかすぎません。そりゃいくら何でもハンデが大きいでしょうと思う訳です。だから、四球を足してみたらまたちょっと味わい深いものになりました。というのが今日のお話です。

 

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(※上の表だとはちゃめちゃな数字になっていたのはこの塁打+四球数の順位だとパッと・バレる奴)←誰か小ネタに気づいて

 

 さて、この表でも1位は1921年のRuthでした。457塁打に合わせて145四球も選び取り、塁打+四球が602と堂々の1位です。

 で、2位が予想どおりといいますか、01年Bondsがランクインしました。そら177も四球もらってたら打数が減るというものです。ちなみに01年SosaとGonzalezは決して生産性が低かったなどというつもりは一切なく、Sosaは8位、Gonzalezも18位にランクインしています。四球数はそれぞれ116と100でした。ただし、こっちの方がイメージに合った順位かなぁと。

 3位に1923年Ruthが569、4位27年Gehrigが556で入ってきています。さらに32年にMr.XX。いい感じだなぁこの表も。うんうん。

 30位までにRuthが9回、Bonds3回、Gehrig4回、Foxx3回、Tedd Williams2回、Helton2回、Greenberg2回と複数回登場の選手が増えますね。

 また、Bondsの様に勝負を避けられている選手が増えるのは間違いないところですね。逆にそうではない選手は全体的に伸び悩みます。なのである種伝説の04年Bondsは373打数で135安打しかしておらず、塁打数は「たった」303にも関わらず232四球で10位にランクインしており、逆に1922年のHornsbyは塁打数は歴代2位の450を稼いだにも関わらず65四球だったのでこの表では22位だったのです。

 また、四球(正確には出塁率とその再現性の高さ)の価値が高まってきた90年代以降の人数も延べ9人と増加、塁打数には顔を出していないTed Williams(四球数が多い)が2度ランクインしているのも上の表との違いですね。

 

 そして当然これを見た人はこうも思う訳です。

「いやいや、結局OPSの表と似たような感じになるんじゃね?」

 私もそう思う。だからやってみた。

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 いやぁ酷い(笑)Bonds、Ruth、Bonds、Bonds、Ruth、Ruth、Ted、Bonds、Ruth、Ted、Ruth、Ruth。率ものと積み上げものの差がこういう風に出るという訳ですね。20位Bagwell、18位Thomas、25位Mantleなんかが他の表と違っているところですね。あと28位に01年Sosaがいます。出塁率の問題でしょうかね。。。

 

 という毒にも薬にもならないところで今日はおしまい。ちゃんちゃん。