Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

怪我がなければなぁ

 さて、TBはここ数年、致命的な怪我をする選手が某主砲を除いて少なく、大変助かっています。そんな中、毎年の様に軽微な怪我でDL入りするのが彼、Jeff Niemannです。昨年は悪く無い成績を残しながら5月に右足に打球を当てて、右腓骨骨折で60日DL入り。そのままCobbにローテーションを奪われる形でシーズンが終了(9月に1登板)してしまいました。12年STではDavisに競り勝って勝ち取ったローテーション投手の座を守り切ることができず、悔しい一年となりました。

 ちなみに彼は一応ドラフト1巡目(全体4位)指名選手。大学出身の選手ですが、身長6-9(206cm)とめちゃくちゃ大柄な事から当初から時間がかかる素材とも言われ、事実、現時点ではちょっと、満足が行くない様では…と言う感じです。

 投球内容自体は相当良かったのですが、では具体的にどこがどう良い投球内容だったのかを見ていきたいと思います。

  G IP W L SV BS SO

09年 31 180.2 13 6 0 0 125

10年 30 174.1 12 8 0 0 131

11年 23 135.1 11 7 0 0 105

12年 8 38.0 2 3 0 0 34

通算 97 544.1 40 26 0 0 409

H R ER HR BB HBP WHIP

09年 185 84 79 17 59 9 1.35

10年 159 86 85 25 61 7 1.26

11年 131 65 61 18 37 5 1.24

12年 30 17 13 2 12 2 1.11

通算 523 264 247 65 177 24 1.29

 わずか2ヶ月弱のシーズンだったため試合数は8試合にとどまり、サンプル数としては頂けませんが、残した結果は事実ですから、それを見ていきたいと思います。38IPながら被本塁打は2、WHIP1.11等、悪く無い成績が見れます。

  K/9 BB/9 HR/9 K/BB BABIP

09年 6.23 2.94 0.85 2.12 0.301

10年 6.76 3.15 1.29 2.15 0.263

11年 6.98 2.76 1.20 2.84 0.278

12年 8.05 2.84 0.47 2.83 0.264

通算 6.76 2.93 1.07 2.31 0.281

 K/9はキャリアハイペースだった8.05。11年までは上昇しながらも6点台であった物を一挙に1点ほど押し上げる成績でした。その間、四球率は上昇させず、K/BB2.83と言う値を残していました。BABIPでキャリア通算を上回る値を出していて、やや幸運に恵まれた、と言えるかもしれません。

  Ave OBP SLG OPS

09年 0.266 0.330 0.399 0.728

10年 0.242 0.312 0.412 0.724

11年 0.250 0.304 0.426 0.729

12年 0.213 0.282 0.312 0.594

通算 0.251 0.315 0.407 0.722

 いわゆるスラッシュなんて呼ばれるスタッツで見るとキャリアでも圧倒的な値になっています。OPS5割台だと、周りは何もできない印象すら持つのではないでしょうか。割と相手次第とも言えるスタッツではありますが、非常に強力な印象を残しています。

FIPFIP LOB% HR/FB

09年 4.07 4.46 73.7% 7.6%

10年 4.61 4.18 73.4% 12.2%

11年 4.13 3.73 73.1% 12.6%

12年 3.09 3.65 65.5% 6.3%

通算 4.08 4.14 72.7% 10.4%

 被本塁打が少なかった影響もあり、FIPがかなり良い値を残しています。HR/FBも結果として良い値であるのでxFIPではやや高い値になっていますが、それでも十分に良い値であると言えるでしょう。それに対し、LOB%は65.5%と悪い値がでていますね。運の要素から考えると、ここでHR/FBやBABIPの幸運を打ち消していたのではないでしょうか。

  GB/FB LD% GB% FB%

09年 1.03 20.0% 40.5% 39.5%

10年 1.13 16.2% 44.4% 39.4%

11年 1.34 19.5% 46.0% 34.5%

12年 1.72 18.7% 51.4% 29.9%

通算 1.17 18.4% 43.9% 37.7%

 大きな要因は間違いなくここにありますね。以前も紹介したかと思いますが、GB/FBが急上昇。確かにHR/FBの値も良いのですが、そもそもフライを打たさない、と言う投球ができていた、と感じられます。

 元々怪我がちの選手で、今年こそ、と言う意気込みもあったのでしょう。また、周りの若手の成長もあって、ここが正念場でもあったはずです。それが、不運な怪我でまたしても離脱。しかもそれまではキャリア最高の成績を残していただけに本人も悔しいでしょう。

 私もやはり昔から馴染みのある選手(もう数少ない08年TB戦士)ですから、頑張って欲しいですし、この成績を一年間維持できたら、どんな結果が待っていただろうと思うと残念でなりませんでした。しかもその間にCobbの成長もあって…。

 今年のローテは全くの白紙状態でしょう。完全に3-5枠目をSTやプレシーズンマッチでHellickson、Archer、Cobbと争う形になるでしょうね。現在TBのローテが確約されているのは大エースPriceだけなはず。。。本当にラストチャンスかもしれないNiemann、頑張って欲しいですね。

☆おまけ:08年TB戦士たち

 Niemann(4月、9月昇格)以外には、Longoが5月昇格、Priceが9月昇格、Zobさんが行ったり来たり。Shields、BJ、ぺーな先生の移籍で一気に減ってしまいました。今年は08年の主力がほぼいない中での、全く新しいTBでの戦いになります。

 08年戦士つながりで、Scott KazmirがCLEと正式にマイナー契約。頑張って昇格して欲しいです。

 その他、みんなもうあちこちに散っていますね。C Navvaro、1Bぺーな先生、2B Aki、SS Bartlett、3B Willie Aybar、LF Crawford、CF BJ、RF Hinske、DH Gabe Gross、クローザーはPercivalでした。リリーフにはBalfour、JP、Miller、Wheeler、Hammel等。いやぁ、懐かしいですね。。。

※忘れてた

今調べたらElliot(7試合)、Brignac(4試合)出場してました。。。

いやぁ案外いますね。。。申し訳無いです。