Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

2015-01-01から1年間の記事一覧

あなごさんがエイのチームにやってきたぞ

さて、旧聞になりますが、TBがHank Conger捕手をいわゆる金銭トレードでジュース仲間のHOUから獲得しました。とりあえずMLB全体では投手陣が激しく動いていますが、懐が寒いTBは例年の様にそこには大きくはタッチせず。まぁ投手陣自体はTBは、ね。野手も今年…

Millerについても見てみる

今回は同じくトレードで加入したMillerについて見てみましょう。89年生まれの26歳の選手で、11年のドラフト2巡目、全体62位で指名されました。その後、順調にプロスペクトとして成長し12年MLBデビュー。今年3年目の選手です。ってこの辺はSEAファンの方々の…

Morrisonがどこまでできるのかが問題だ

そんな訳でMorrisonをトレードで獲得したので、成績を眺めていたら、やけに低いBABIPだなぁと思ったので、せっかくなので彼の成績を調べて、来年の成績を予測してみようかなと思います。SEAではNFA候補とまで言われ、おまけ扱いの感じがするMorrisonなのです…

とりあえず今年のSSと来季のお話 Miller・Morrisonらのトレード込

さて、今日のターゲットは今オフFAとなるAsdrubal Cabreraとします。今シーズンは序盤不調ではありましたが、後半にかなり持ち直し、最終的には例年通りと言えるくらいの成績を残すことが出来ました。チームとしても15本塁打でOPS.743は悪くない数字で、終盤…

本物のエースへと開花した

WSは素晴らしい試合になりましたね。あの場に立てる選手や、ファンの皆さんが羨ましいです。と言う訳で今日のターゲットはTBのエースとなったChris Archerとしましょう。今シーズンはseriseri的には大して期待されず、200イニングこそクリアする物の、防御率…

鼻血を吹くような守備力はあるのだが…

さて、今日のターゲットは鼻血を吹き出すような圧倒的な守備力と、(集中していれば)とんでもない走力で単打を長打に、二塁打を三塁打にしてしまう驚異的な走力の持ち主、Kevin Kiermaierとします。 彼は今年は8/29にMoralesの打球を追ってフェンスに駆け上る…

今シーズンもっとも打ち取るのに球数を要した選手は誰?Ver.2015

恒例のP/Oの議論の続きです。もっとも、P/Oはあくまで補助的な指標の一つとして小さくまとまりそうで、それでも良いのかなと思います。とりあえず世界中の誰も絶対にやらなさそうな今シーズンのランキングを示してみようと思います。これも昨年以来のもので…

今シーズン一番うれしい開花だったかもしれない Logan Forsythe

WCゲームはHOUがNYYを完封で下して地区シリーズに進むことになりましたね。ピリッとした好ゲームだったようで。羨ましいなぁあの場で野球できるチームは。 と言う訳で、今日のターゲットは今年、ようやくと言っても良いブレイクを果たしたLogan Forsytheです…

チーム総括とxBABIPの計算し直し

今日はちょうど良いので今シーズンの成績を反映させたxBABIPの改訂とチーム全体の成績を見ていきましょう。これ、シーズン前予想の答え合わせなんかよりも先にやるべきでした。 まずは打撃系の主なスタッツから。(MLB順位/AL順位)を後ろに併せて記載します。…

シーズン前予想 答え合わせ編

さっそく本題に入りましょう。今回は昨年もやって別に好評でも不評でもなかった、シーズン前に予想した選手の成績と、実際に残した成績がどれくらいの差異を発生させたかの確認です。とりあえず予想した成績を確認してみましょう。 2014年12月8日アップ こう…

シーズン終了と今後の予定

連載をしている間にシーズンが始まり、そして終了しました。ALEは最終カード3連戦を前にBAL、TB、BOSと下位3球団が勝敗数が完全に一緒と熾烈な最下位争いがありましたが、BALがNYYに3連勝、TBがTORに2勝1敗、そしてBOSがCLE相手に3連敗となり、何とか最下位…

【連載 第17回】打者の運と実力を探る 余談その3 禁止薬物と運

本稿は連載をしているひとつながりの記事ですが、余談ですので本文とは無関係でもあります。過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [はじめに] 本稿を記事にしていますが、なんとなくそんなこともあるように見える、程度の記事であり、今回はデリ…

おまけのつもりが長くなったので別記事になったNPB各球団のLOB%の話

元々は前の記事(リンク)・前々の記事(リンク)で話していたPAPについての議論のおまけで書くつもりだったのですが、それぞれがなんか長くなってしまったので、別な記事にすることにしました。 さて、LOB%という指標があります。Left on Base%、日本語に訳す…

PAPの議論のおまけ

前回の記事(リンクのおまけ記事です。 まずは前説。これは前回からそのまま持ってきました。 先日、広尾晃さんのブログ「野球の記録で話したい」においてPAP(投手酷使点:Pitcher Abuse Point)についての記事をアップしておられた。それについて個人的に調べて…

PAP(投手酷使点:Pitcher Abuse Point)と翌年の登板

先日、広尾晃さんのブログ「野球の記録で話したい」においてPAP(投手酷使点:Pitcher Abuse Point)についての記事をアップしておられた。それについて個人的に調べてみたいと思った点がいくつかあったので、珍しく(?)NPBに照準を絞ってPAPと翌年の登板につい…

【連載 第16回】打者の運と実力を探る 最終章 ~xBABIPの改良~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第三項:xBABIPの改良に取り組む] 前回の続きとなりますが、ここから新しい方法に取り組んで行こうと考えています。今回はまずFangraphsのBatted Ballで最近…

【連載 第15回】打者の運と実力を探る 最終章 ~まとめと提案~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 ようやく長かった連載(第一回は3/20掲載)も終わりに近づいてきました。当初は4/12までに終わると思ったんだけどなぁ。そこから4か月も後ろにずれてしまいまし…

小ネタ拾い 交流戦とかfranchise4とか国立競技場とかBondsとか

TBは今年は早めに来た夏季休暇と言う名の白星日照りにより最大10あった貯金を使い切ってAS休暇に。その後も勝ったり負けたりで5割ラインをうろうろと。投手陣以上に打撃が困ったことになっているのはいつものことで、もはや慣れっことも言いますが、NYYが抜…

【連載 第14回】打者の運と実力を探る 余談その2 投手の時代と運

本稿は連載をしているひとつながりの記事ですが、余談ですので本文とは無関係でもあります。過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第一項:投手の時代] 2010年くらいから、MLBは投手の時代と言われるようになりました。1試合当たりの得点力は大…

【連載 第13回】打者の運と実力を探る ~それでも実力である~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第18項:ではxBABIPは使えない指標なのか] 前稿で論じたとおり、xBABIPの振れ幅以上にBABIPの上下は可能で、また各種指標と比べてもLuckは相関がありません…

J1の順位とピタゴラスの定理を用いた想定される勝ち数の誤差

ピタゴラスの定理というものがあります。直角三角形で使うA^2+B^2=C^2という奴ですね。が、今回はこれではなく、近年(と言ってももう10年以上前から)野球界で使われている勝利数を想定する数式を使いたいと思います。野球界で流行っているSABRメトリクス(せ…

【連載 第12回】打者の運と実力を探る ~それでも実力である~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第16項:それでも実力である] 一先ず、これまでのまとめをします。本連載でここまでわかったことは以下のとおりです。 ・BABIPは確かに正規分布の様な形の分…

Archerすごいね&應援のための観戦らしい 今年は日本で盛り上がらないMLB

☆まずはArcherについて 今日はArcherが素晴らしいピッチングを見せましたね。8回を投げて無四球15奪三振6安打1失点。絶好調のPujolsにこそ一撃を食らいましたが、それ以外は完璧ともいえる投球でした。それにしても速球は95-96mphを普通に記録しますし、スラ…

【連載 第11回】打者の運と実力を探る ~結局運なのか~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第13項:結局運なのか] さて、引き続き球場の影響が及ぼす運について考えてみます。前項まではホーム/アウェーでの運の差を投打(=ホームの打者/アウェーの打…

應援のための観戦なのか 及びその他小ネタ拾い

連載途中ですが、いくつか小ネタを拾っていきたいと思います。 まずは本題から。少し前に日米の應援スタイルについて色々考えてみました。それと共に何人かの友人と話したところ、どうやら日本でのスポーツ観戦は應援のためのスポーツ観戦というスタイルが多…

【連載 第10回】打者の運と実力を探る 第三章 ~球場と幸運~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第9項:特徴的な球場の確認 球場の運不運には波がある] 今回は少々長くなってしまいましたが前稿の続きとして球場と幸運への寄与を考察していきます。まずお…

【連載 第9回】打者の運と実力を探る 第三章 ~球場と幸運~

本稿は連載をしているひとつながりの記事です。 過去記事についてはリンク先からご確認ください。 [第六項:パークファクターと本塁打] パークファクターと言う言葉があります。ご存知の方も多いでしょう。野球は球場の大きさがそれぞれバラバラであり、当然…

【連載 第8回】打者の運と実力を探る 第三章 ~運を左右する要素は何か~

[第三項:三振・四球と運] 続いて運が良い選手は三振が少ない傾向がある、あるいは四球が多い傾向がある、等「球を見極める能力」や「バットコントロール」と、飛んだ打球をヒットにしやすいかどうかを確認します。 いずれも横軸に運(右に行けば幸運、左に行けば…

観戦と應援 the national pastime

連載の途中ですが、たまにはこういったネタを挟んで行こうと思います。我らがTampa Bay Raysはここまで12勝10敗でNYYに次いでALE2位と怪我人だらけな中でも快調に試合をこなしております。その怪我している選手達もぽつぽつ戻りつつあり、なかなか楽しいこと…

【連載 第7回】打者の運と実力を探る 第三章 ~運を左右する要素は何か~

[第一項:運は左右できる] 前章の結果より、幸運な選手は翌年も幸運になりがち、そうではない選手は翌年も続けて幸運からは見放されがちという結果が出ました。 このことから何らかの要素により幸運な打者は幸運を維持しているのだと考えることができます。…