Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

小ネタ拾い 交流戦とかfranchise4とか国立競技場とかBondsとか

 TBは今年は早めに来た夏季休暇と言う名の白星日照りにより最大10あった貯金を使い切ってAS休暇に。その後も勝ったり負けたりで5割ラインをうろうろと。投手陣以上に打撃が困ったことになっているのはいつものことで、もはや慣れっことも言いますが、NYYが抜け出しつつある中で、POはやや厳しいのかなとも思ったりしています。まぁでもこの布陣で夢が見れたことだけでも良しとしましょう。

 さて、今日はそんな訳でいくつか細かい小ネタを拾っていこうと思います。

交流戦とリーグ間の戦力差について

 今更感のある内容ですが、交流戦とリーグ間の戦力差についての議論が頻繁になされていますね。このことについてですが、まぁ確かに日本ではCLよりもPLの方が現状で戦力が充実しているのでしょう。理由についてはわかりかねますが。なんだかんだ言っても因果律的な結果論しか言えないでしょうからね。とはいえ、もうちょい戦力均衡を目指しても良いとは思います。FA制度の充実(単なる契約切れによる移籍を強奪って言わないとかも含めて)と、ドラフト制度の変更等が思い浮かぶところです。

 さて、これについて気になるのは個々の戦力の話ばかりして、誰も本当にCLとPLの戦力差があるのかどうかについての検証を数字を使って行っていないところです。しょうがないから自分でやるしかないんですね、こういうの。

□01

 さて、通算の勝率で観るとCLが.472、PLが.528と大体5.6%くらいの勝率差がついていおります。これだけを見れば圧倒的にPLの方が強いじゃないかと言いたくなる気持ちはわかります。.528もあれば6チーム中2位くらいには入れそうな勝率ですし。

 このままではつまらないのでMLBでも比較してみます。

□02

 日本ではほとんど議論がなされていないようにも感じますが、97年から始まったMLB交流戦について。日本基準でいえば、現在2004年から14年までALが14連勝中です。結果ALが2421勝2143敗、勝率.530と日本以上に圧倒しています。見ればわかるとおりサンプル数も日本とは比較にならない量が集まっています。それでもなお、300近い貯金をALが積み重ねているのです。

 さて、各リーグの真の勝率が5割だと仮定した場合、つまり戦力が完全に均衡していると仮定した場合、この勝率を残す確率がどれくらいかと言いますと…いつものexcel先生のBINOMDISTに放り込んで…と。NPBの場合は0割1分3厘、カッコよく言うと1.3%くらいの確率で発生し得るものです。一方でMLBの場合は…0.002%の確率で発生すると言えます。

 要するに、どうやってもALの方がNLよりも戦力が充実し、PLの方がCLよりも戦力が充実しているのはほぼ間違いなさそうです。戦力均衡のよく働いているMLBですらこうなのですから、NPBでもこんなもんなのではないでしょうか。どちらもDHがある方のリーグが勝ち越していますね。

 が、これくらいのことすらやらずに、PLが強いだのCLが弱いだのと言う議論をすることは、そもそもの議論の前提が仮定でしかなく、不毛なものに見えてしまいます。

 ちなみに負け越し地区優勝ですが、他地区との試合が16試合中10試合も発生するNFLではたまーに発生し、10-11年シーズンのシアトル・シーホークスの7勝9敗、14-15年シーズンのカロライナ・パンサーズの7勝8敗1分けと記録されています。その度に議論はなされていますが、それでもルールが変更されたというのは聞いたことがありません。MLBでは負け越し地区優勝は無かったはずですね。

☆franchise4について

 MLBで各球団のfranchise選手4名を決めよう投票の発表が行われましたね。歴史が浅いTBは全員が現役選手で、Longoria、Price、Shields、そしてZobristの4名に決定しました。ぱちぱち。

 ちなみに私はLongoria、Price、Kazmir、Crawfordの4名になると思っていましたので、意外と言えば意外な選出でした。とはいえ、TBで最多勝、最多敗、最多先発、最多投球回、最多被安打、最多自責点最多奪三振のShieldsは選ばれてもおかしいとは言えないでしょう。個人的にはどうしてもKazmir、Priceの両左腕に次ぐ2番手の位置で投げまくっていたという印象なので、外れるかなとも思ったのです。

 それ以上に驚いたのがZobristの選出でした。確かに最強UTとしてTBに長く在籍し、新しい価値観の創出や、高いレベルでのWARの記録等、ユニークな選手ではありました。確かに、四球数はTB歴代最多、出場試合数、二塁打数、三塁打数、得点数で2位、安打数、打点数、盗塁数で3位とバランスの良い打者であるのは間違いないです。私も大好きな選手です。それでも暗黒時代のエースKazmirと唯一全米レベルの知名度のあったCrawfordを無視はしたくない気持ちがあるのです。確かに08年以降TBに光が差し込み、夜明けがきました。でもだからと言って昔を忘れたくはないなぁ…と考える私は既にオールドファンなのだな、と(笑)

 ちなみにCrawfordは歴代最多試合、最多安打、最多三塁打、最多得点、最多盗塁。さらに打点が2位で二塁打数は3位です。個人的には無視したくないなぁと思うところです。

 ついでにBaldelliも大好きなのですが、彼はさすがにプレー年数が短いなぁと。

 あくまで個人の感想ですのであしからず。

☆Bondsが無罪なことについて

 Bondsが嘘の証言をしたということで司法妨害の罪に問われていましたが、連邦検察が上訴を断念したことで、無罪となりました。これは司法上Bondsが「意図して薬物を使ったこと」を証明できなくなっただけであり、彼はほぼ間違いなく薬物は使用していたでしょう。

 当時はまだ罰則規定はなかったとはいえ、それらを受けて現在はルール違反とされていることですし、イメージが良くなることはあまりないのかなと考えます。

 それでも私は彼の殿堂入り(彼に限らず成績をきちんと残した人全ての)を支持します。あの熱狂をいつまでも無かったことにすることなど不可能だと思います。

 一方で、A-Rodをはじめとする何名かのMLB/MiLB所属の選手が未だに薬物に手を出しています。一刻も早く薬物の使用がなくなるMLBが来ることを願っています。

☆ツーベースが出てないイチローについて

 これは話題になっていますね。イチローはここまで209打席で0二塁打3三塁打1本塁打。ちなみに200打席以上で0二塁打は歴代ではこんな感じ

1 2015 Ichiro Suzuki 3三塁打1本塁打

2 1957 Ozzie Virgil 2三塁打4本塁打

3 1914 George Twombly 5三塁打0本塁打

4 1988 Rafael Belliard 4三塁打0本塁打

5 2013 Sam Fuld 3三塁打2本塁打

6 1935 Hughie Critz 3三塁打2本塁打

7 1963 Choo Choo Coleman 0三塁打3本塁打

8 1906 Joe Stanley 4三塁打0本塁打

 いつもの画像じゃなくてすみません。

 このままシーズンが終われば2013年のTBのスーパーサムことSam Fuld以来のこととなりますね。さすがにこのまま7長打以上で二塁打無しはかなり困難じゃないかと思いますが。

 ついでに300打席以上は上の選手では1988年のBelliard(321打席286打数)のみ。イチローはこのままなら300打席はクリアしそうですが、その間二塁打無しで史上二人目となってしまうのでしょうか…。

☆アメフトのポジションを考えてみること

 これ誰もわかってくれないので、ここでやります、はい。多分、ここでも誰もわかってくれないです。アメフトは攻撃陣が敵陣内にボールを運び込むことで得点をするゲームです。かなり軍隊色が強いスポーツでもありますが、日本人の感覚からすると直接的な陣取り合戦の陸軍同士のぶつかり合いは馴染みが薄いです…。ので、もうちょいわかりやすい例えにしてみようと思ったのですね。

 で、何にしようかと思ったらやっぱり「陸上基地(ディフェンス側)を攻める機動艦隊(オフェンス側)」でしょう。ボールと言う名の爆弾を相手陣地にぶつけるのがオフェンスの目的、それを阻止するのがディフェンスの目的と言えば良いでしょうか。各ポジションをこんな感じで当てはめてみると意外なほどマッチするなぁって思いながら、誰にも伝わらないことをやっているのです。

《オフェンス》

QB:航空母艦 ここから戦闘機も爆弾を抱いた爆撃機も飛び出していく司令塔。

OLさんたち:直援の戦闘機 空母をはじめとする機動艦隊を敵機から守る。

WR:爆撃機 敵陣に直接爆撃をするために遠くに飛んでゆく

RB:戦艦 敵陣に艦砲射撃等近距離からなら優れた弾薬投射量を誇るが…

FB:駆逐艦 敵機を蹴散らしながら戦艦を守り敵陣に向かう

TE:戦闘爆撃機 何でも屋さんで、爆弾を抱いて敵陣に向かうこともあれば、空母の護衛も行う

 ざっとこんな感じでしょうか。じゃあQBランは?って聞かれたら現代なら多分それは空母に見せかけて自分で持ってっちゃう強襲揚陸艦タイプの艦なのでしょう。過去はそもそも機動艦隊の概念が無く、QBが戦艦で自ら敵陣を目指すようなスタイルもありました。(と言うかパス全盛期のNFL以外は今もか) イージス艦はいないの?と言われれば、イージス艦(盾船)は対空に特化した船ですから、OLさんたちでしょうね。

《ディフェンス》

DL:爆撃・雷撃機 目的は敵機動艦隊を直接沈めること。空母(QB)や戦艦(RB)は格好の獲物。もっとも最近はむしろ敵戦闘機群を引き付ける目的の戦闘機的な起用法も中心か。DTとか特に。

LB:魚雷艇警備艇 敵戦闘機も水上艦隊も相手にする必要があるが、空母(QB)を沈めに(サックしに)突っ込む。

CB:迎撃戦闘機 敵爆撃機を撃墜するのが最大の目的。ここに仕事をさせてはいけない。

S:基地の対空砲・対艦砲 最後の砦。近づかせても爆撃(得点)は許さない。

 という感じでしょうか。

スペシャルチーム》

K:艦対地ミサイル 長距離からぶっ放すミサイル。一撃は大型の爆弾程じゃないにしても爆撃は可能、迎撃は困難。トマホークとか。プラットホームになるホルダーは空母でも戦艦でも。

KR:潜水艦 基本とは違うプレーで何なら先制点も取っちゃう隠密任務が得意な感じで。

P:偵察機 敵陣深くを確認できる機は重要です。

 ってな感じ。スペシャルチームがイマイチ感ありますけど、ね。。。この方がしっくりきません?私だけ?

☆国立競技場を建て替える件について

 2,500億円ものお金がかかるということで、大ブーイングだった新しい国立競技場。私はまぁあのデザイン悪くないと思うし、建てるなら建てても良いと思うんですよね。大規模事業ではありますが2,500億くらいなら国は簡単に捻出できるでしょうし。

 個人的にそれ以上に問題だと感じるのは、東京五輪招致の際に、都内にほぼすべての施設が揃っていることからコンパクトで安価な五輪が開催できることをセールスポイントにしていたのに、決まった途端にそれを反故にしていろんなものを建てたり、作り直したりしようとすることです。そんなもの、最低限で良いじゃないと思うところです。言ってることとやってることが全然違うじゃないか、と。そもそも国立を修繕じゃなく建て直す時点でその議論をすべきだったのではないでしょうか。

 ってなところで本日は以上。