Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

怪我さえなければかなり計算できる戦力 Alex Cobb

 クリスマス・イブですが…特段予定の無い私です。いや、まぁweek dayに色々あるとめんどくさいのですが(強がり)。

 そんな訳でTBの選手アナリシスを進めて行きましょう。今日のターゲットはTBの頼れる先発右腕Alex Cobbにします。さっそく成績を眺めてみましょう。

 Cobbは細かい怪我の多い投手で、今年もフルシーズンを投げ切ることは出来ませんでした。今年も先発数は27回。チームでは3位の数字に留まり、10勝9敗とかろうじての勝ち越しでした。なお、TBは今年なんだかんだで4人が二桁勝利。得点力が無い中で、投手陣はかなり安定感がありました。(もっとも1人はPriceですが。。。)

 12年から続いてかなり安定感のある数字が並んでいます。わずか2.54のBB/9が高く見えてしまう程です。(比較対象がPriceとなるところもあり)

 この数字はかなり魅力的です。奪三振が多め、与四球は少なめ、K/BBも標準を超える数字です。年々数値が向上していることも好印象です。今年は13年と比較すると奪三振率はやや下がりましたが、与四球率の向上でK/BBは向上していますね。

 FIP、xFIPとの比較をするとERAはやや悪く、運に恵まれていることが分かります。とはいえ、FIP、xFIPともに2年続けて3点台前半ですから、実力の方も相応にあると言えます。そのため、今後仮に運が悪くなったとしても、実力を維持できればそれなりにまとめた結果を残せるのではないかと考えられます。

 一貫してGB/FBが2を超えるゴロ系の投手であることが分かります。これはとても良いことと言えます。やはり長打を減らすことは直接的な失点を減らすことにもつながりますから。

 さらにCobbは標準を超える奪三振率もあるため、なおさら得点をとることが難しい投手と言えるでしょう。

 驚くべきことに今シーズンはLD%までもが成績が向上しました。これがいつまで続くかはわかりませんが、これも良い傾向と言えるでしょう。

 さらに運の要素で見るとやはり幸運に振れているのが分かります。とはいえ、例年高いのですね、彼。こういうところを見ると、やはりより精度の高いxBABIPを作る必要があるなぁと思ったりもします。それは今後の課題。。。

 せっかく作ったので載せときます。一応チェンジアップに分類されていますが、いわゆるスプリットチェンジの使い手で、しかも事実上スプリッター的に使ってます。デビュー以降球速は伸びていて、カーブに至っては3mphの速度の上昇を見ました。このカーブもまた結構良い軌道を描く変化球なんですよね。個人的には本当に大好きな投手です。

 そんなCobbの成績を、投手成績予想システムseriseri Ver1.0にて計算をしてみました。結果、こんな数字がたたき出されました。

27先発175.1イニング 158奪三振53四球 ERA3.34 FIP3.04

 まぁなかなか悪くない数字かなぁと思う次第です。これくらいの数字を残すと大体12勝9敗とかに落ち着きそうですが、援護によるので、勝敗予想はしません。全体的に運要素はやや悪化させてみました。これくらい残してくれるとチームとしてもありがたいのではないでしょうか。フルシーズンで33先発こなしてほしいところではありますが。

☆本日のおまけ その1

 今更な情報ですが、JoyceがLAAにトレードされていきました。トレード相手はリリーフのKevin Jepsen。TBは余っている外野手を処分し、手薄なリリーフを獲得したという形です。Joyceに関しては年俸が上がりそうですし、左腕にはからっきし、さらにレギュラー格の外野手がDeJesus、ジェニ、Myers、Kiermaierと溢れかえっている状況、その上いつまでも完全に開花しきらないこの感じ、と放出される要素はたくさんありました。

 一方のJepsenは高い奪三振力が魅力の中継ぎ右腕で、特に今年はとうとう才能が開花したような感じでした。もっとも運要素の振れ幅が大きそうで、来年はどうなるかわかりませんが、ハマれば面白い存在じゃないかと思います。

 ちなみにこのトレード、アナハイム出身のJepsenとタンパ出身のJoyceのトレードと言うことで、地元チーム所属選手同士の珍しい形のトレードになりました。このトレードで2M程年俸は削減できそうです。

☆本日のおまけ その2

 これも今更な情報ではありますが、MyersがSDにトレードされていきました。細かくは以下のとおり。

 TB→SD

 Wil Myers

 Ryan Hanigan

 Gerardo Reyes

 Jose Castillo

 SD→WAS

 Joe Ross

 Trea Turner

 SD→TB

 Rene Rivera

 Burch Smith

 Jake Bauesrs

 WAS→TB

 Steven Souza Jr.

 Travis Ott

 TBとしては若い投手2枚に関してはそこまで大きな影響をもたらすものではないとは思いますが、何せ正捕手を放出、ついでに若手外野手も放出と言う形になりました。Myersについては完璧なトレードだと感じています。正直彼にはこれ以上の上がり目は感じられないですし、以前の記事で予想した通り、来年度も低迷が予想されます。となると今後の価値の低下は避けられませんから、今しか放出する時は無かったでしょう。Haniganの方が痛いでしょうね。若い投手陣にベテラン捕手を置いときたかったです。

 そういう思惑もあり、パンチ力と守備力のあるベテラン捕手RiveraをまずはSDから獲得。これは良い動きです。

Burch Smithは成績の安定しないAAAレベルの投手。。。まぁこれは補完戦力。

Jake Bauesrsはパワーよりかは出塁能力と打率の高さが魅力な一塁手。これもまだ時間かかりそうですし、補完戦力と言う感じはします。

Travis Ottは左腕投手。Aで苦しみましたが、本来は奪三振力のある先発左腕ですね。これも化ければ、面白い存在かもしれません。

 そしてメインピースがこのSteven Souza Jr.。若い外野手で今年MLBデビューを果たしました。右投げ右打ちでパワーもある外野手と言うことで完全にMyersの代役となるでしょう。AAAでは.350/.432/.590 18HR26SBということでリーグMVPに輝きました。PCLではないことで大きな打撃インフレ詐欺の可能性は少ないのかなとも思われます。また選球眼、長打力、スピードいずれもあるなかなか魅力的な外野手です。イメージとしてはジェニにやや被るところではありますが、少なくともMyersよりはやってくれそうです。

 また、外野手もZobさんを除いてもDeJesus、ジェニ、Kiermaier、Souzaといい感じに揃いました。

 結果的にこのトレードは正捕手と正右翼手を新しい物に取り換えた様な感じになります。打撃に関してもいずれもグレードアップと言えますから、この動きは褒められるべきでしょう。Myersが残念と言う声も多く聞こえますが、私はこのトレードを支持します。