Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

期待の外野手なんだよ。期待しちゃうんだよ。

ベイスターズ関連の方から見に来ている方については後半の「おまけ」の方を見てください。前半はMLB関連の内容です。すっ飛ばすことをおすすめします。

 なんだか記事を書き上げるだけのモチベーションが上がりません。またシーズン中は大型連載でもやろうと思っていて、そのためのネタは色々仕込んでいるんですけどね、どうにもまだまだまとまりがつきませぬ。今は休眠状態になっているあのネタです。と言う訳で今日のターゲットはSteven Souza Jr.です。

 昨年1年間彼を見てきて、びっくりしました。とんでもないアスリートで、パワー・スピードを兼ね備えた、思っていた以上に良い選手でした。実力は違えど、タイプとしてはTroutに近いものを感じましたねー。

 近年のTBでは珍しく「球を遠くに飛ばす」能力が高い選手でもあって、いとも簡単にボールを吹っ飛ばすのは見ていて気持ちが良かったです。

 一方で、気が入ってなければ淡白なバッティングをして凡打の山を築いてみたり、やたらと涼しい風を送り届けてくれる扇風機になってみたりと、穴も多い、不安定で、そこが魅力なんだよ!!!とでも言わせる選手でもありました。もうちょい成績を細かく見ていきましょう。

□01

 高卒で3巡目指名されたということで、少々時間はかかりましたが、14年にMLBデビューとなりました。アメリカらしく毎年かなりの打席数を確保されていました。ここから見えるのはやはりそこそこのパワーと盗塁数を稼げることですね。それでも昨年12盗塁6盗塁死など、成功率は決して高くなく、盗塁が上手い選手とは言えないです。

 逆にスタッツだけではその魅力的なパワーは見えにくくなっていて、ここら辺が数字だけを見ているところの限界でもありますねー。

□02

 wOBAはかなり高く出ていて、その攻撃力の高さを示していますが、MLBではまだまだ普通くらいの数字しか出せていませんね。また、気になるのが三振の多さなのですが、マイナー時代は三振も多い代わりに四球数も稼げていましたが、MLBではその三振が多くなっています。ここはまたあとで見ていきましょう。

 彼は1打席当たりの球数(P/PA)が多めの打者でして、四球も三振も多く、カウントを深くすることを好む打者です。P/PAMLBでも4.0以上を確保できています。しかしながら、P/Oが5.8程度と平均+程度でしかなく、このクラスの選手だと通常P/PAが3.8~3.9位になります。つまり、カウントを深くする一方で、さっさと打って凡退することも多い選手だと言え、球数以上に淡白な印象を受ける選手とも言えます。日本人打者だと福留とか、MLBだとAustin JacksonやCespedes、あるいはDozier辺りが近いですかね。

□03

 率関係も見ていきましょうかね。マイナー時代から打率は低くても出塁率が高め、ついでに長打力も高めな選手でした。ここは今も変わっていませんし、そこまで変わるものでもないですね。

 BB%は基本的に10%を超える高い率を確保しています。MLBでもそれを維持できているので、問題は無さそうに思えます。しっかりと四球を選べる選手はいずれにせよ、こう選手であるのは間違いありません(とにかくアウトを増やさないという意味で)。K%はこれまた一貫して20%を超える高率を維持しています。MLBではさらに増加して、昨年は33.8%でした。3打席に1打席は三振する訳でして。600打席以上で200三振するというハイペースになっております。普通なら、さっさと見切りをつけられてもおかしくないでしょうし、NPBで助っ人外国人なら許されないでしょうね。

 極々普通な話ではありますが、結局、三振を減らすことが重要になってきます。

□04

 次に打球傾向を見ていきましょうか。Souzaは実はゴロ系の打者でして、フライよりもかなりゴロが多い打者ではあります。LD%は普通くらい。これでチーム3位の本塁打数だったのですから、パワーはある訳です。その注目のHR/FBは20%を超えていて、TB基準では化け物クラスだと感じるところです。ちなみにMLB全体で見ても12位相当ですから、かなりのものですね。

 それ以外のところを見ていくと、xBABIPは低いのですが、BABIPが高めに出ています。昨年は打率.225でしかなかったのですが、これは「幸運だったから」この程度で済んでいるとも言いかえることが可能です。いかんせん三振率が高すぎることを示しています。ただし、当たった時は球を強くたたけているので、BABIPが高く出るのかもしれません。それもそれ以上の運要素に左右されているでしょうけれども。

 xBABIPの低さは、現在の投高打低のあおりを受けている印象です。

 また、ちょっとだけ計算してみると、1本塁打当たりの打席数はマイナー時代と大きく変わってなく、打球傾向が変わらないと仮定すると、パワーは本物の様です。

 というところで、成績予想でもしてみましょうかね。

 TBの外野は激戦区なのですが、昨年ちょいプラスくらいの475打席としてみます。…本当にこんなに打席に立てるかどうかは知りません(笑)

423打数97安打 本塁打18 四球52 三振145 二塁打18 三塁打1 .229/.314/.404 OPS.718 wOBA.316

 なんか去年とあんまり変わらない成績になってしまいました。三振数とかちょっといじってるんですけどねぇ…。ただしこれくらい打てると、レベルの低い争いではありますが、Dickerson、Kiermaier辺りと比べればまともな攻撃力にはなりますね…。やはり三振数と打率の低さがなぁ。二塁打数とかが少ないのは間違いなく三振が多くて、フィールド内の打球が少ないからですし。

 あーまたてきとーな記事を書いてしまった。

☆本日のおまけ その1

 攻撃的2番打者みたいなのが最近日本でも話題ですね。ヤクルトの川端がバントしないで首位打者を獲得し、優勝に貢献したことが一つ大きな理由なのは間違いないところでしょう。個人的には、その前後が重要で、強い2番打者の前はやたらと出塁できる1番打者が必要だと思いますし、その後ろの3番打者はチームで一番長打力のある選手が良いと思っています。旧来の2番打者を飛ばして、1番3番4番とそのままスライドしたイメージの方が良いのではないかと思っています。強打者の間に谷間を作らずに一塊にまとめておき、できるだけ前掛かりに配置する、というイメージでも構いません。

 そうすると…ヤクルトはまぁ良いとしても、横浜なんかだと、2番梶谷3番筒香4番ロペスの方がしっくりくるんですよねぇ。4番筒香に固執することは無いのではないかと思ってしまいます。…それで得点がどれだけ変わるんだ?って言われたら、わかりませぬ(無責任。ま、おまけだし笑)

☆本日のおまけ その2

 そういえばそのベイスターズの話。あそこのチームの最大の穴って打てない守れない(のか?)の二遊間だと思うんですよね。外野は割と人材豊富な一方で、内野は…なイメージです。あくまでイメージです。でも打ててないのは事実です。そこで私はとても疑問なのですが、なぜ今年のベイスターズ木村昇吾も脇谷もクルーズも取らなかったのでしょうか。。。代わりに獲得したのは三塁(予定)のロマックのみ。正直サードなんて宮崎でも守らせといて、セカンドでもショートでもできる選手を少しでも獲得した方が良かったのにな、と勝手に思っています。私の認識では三人とも別に痛い補償が必要な選手でもなかったような。別にロペスをセカンドで起用してゴメスがファーストでも良いですけど。チームの欠点をわかってて、補強しようとしているのか、正直疑問だなぁと。せめて二遊間どっちかは、みたいなところで、クルーズはベストに近い選択肢だったと思ったりしています。この疑問、誰か解決して…(笑)