Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

高校野球に対していただいた論点についての議論 その1

 ご無沙汰しております。いやはや。なんつーか仕事の時間が伸びたのに、通勤時間に1日4時間もとられると何もできないですねぇ、はい。

 そんな訳で、前の記事で高校野球についてちょこっとおまけに書いたところ、思ったより反響があり、その中でも冷めるGファンさんからは論じてほしい論点をいただきましたので、まずはこれについて考えながら、現在の高校野球についての議論を深めていこうと思います。

 それにしてもデータ系から語り系、MLBからNPBという感じにフィールドを移すと如実に客層というかコメントのつきかたというかそういうのも変わるものだなぁと感じております。

 では議論の方に参りましょう。いただいた論点は以下の二つです(そのまま引用させてもらっています)。

(1) 他のスポーツ競技は、高校総体としてインターハイに統括されているのに、野球だけは高野連という別組織になっているのに、ほとんど問題にされていない。

(2) アマ → プロの系統を見たとき、野球界は高校野球(+大学+社会人)→ プロ野球という一本道しかないのを当然視する人がほとんどですが、例えばサッカー界のように、下部組織からの昇格を加えた複数路線を提起する声がほとんど上がらない(少なくとも私はほとんど聞いたことがない)のが不思議。よくサッカー界を見習えという人がいますが、この点に言及する人がほとんどいない。

 それぞれについて私の考えをまとめてみましたので見ていきましょう。

(1) 他のスポーツ競技は、高校総体としてインターハイに統括されているのに、野球だけは高野連という別組織になっているのに、ほとんど問題にされていないことについて。

 確かに高校野球全国高等学校体育連盟(高体連)には加盟しておりません。これで何が問題になるかというと、別に何も問題にはなりません。確かにインターハイには混ぜてもらえませんが、それはバスケやサッカーやその他もろもろのように個別の大会を開くことで対応できます。

 問題点としては例えばオリンピックなど国を挙げての何かイベントに参加するときに一枚岩ではない対応となってしまうこと、高体連がしっかりとグリップしたうえで、政策に絡むこと(補助金もらったりね)などに対してはじかれてしまったり、逆に我田引水できてしまったりという問題点はあり得ます。

 また、高体連に加盟していないスポーツは野球だけではありません。アメフトやカーリング、チアリーディングにチアダンス(趣味に偏り…)などは野球同様に高体連には加盟しておらず、独自の大会を開催しております。カーリングはオリンピックの競技にもなっており、それも長野大会から正式に競技になっています(シャモニーは知らん)。

 つまり、体育系のスポーツであるからと言って、必ずしも高体連に加盟する必要はないということです。文系スポーツに目を移せばもっとはっきりしています。そもそも全国高等学校文化連盟に加盟していないものなど山のようにあるでしょう。私は高校時代、競技クイズ・早押しクイズを割と真剣にプレーしておりましたが、高文連なんかまったく関係ありませんでした。関東の学校でしたが、あちこちの学校が集まって関東クイズ連合(関クイ連/KQA)を形成し、各校持ち回りで例会の開催と、関クイ連の有志(主に2年生)が集まってKQA杯の開催/結果を問題集として作成などを行っておりました(應援はどこ行った?と言われると私は実はしれーっと兼部しておりました、はい)。ちなみに顧問の先生なんてのはどこの学校もいないに等しく、大体何かの申請時にハンコ押してくれたりするだけの存在でした。大人が全く絡んでない組織だったのですね。確かに高文連の庇護に入れればもっと裕福なプレーができたのだと思いますが(部費が足りなくて早押し機は自分で修理したりしてましたよ…)。全国大会なんかは存在しませんが、あちこちの高校や大学や社会人サークルがたくさん大会を開いていたのでそれに各自エントリーして参加みたいな形をとっておりました。私の頃はちょうど過渡期で、高校生クイズ運ゲー時代でしたし、先輩たちが参加していたタイムショック高校生大会はなくなった後でした…。今はクイズも盛んになったものです。。。

 話が横にそれましたが、要するに別に高野連高体連の下にいる必要はないのだということを力説したかったのです。

 ではなぜ、高野連だけがこのように高体連に加盟していないことが問題になるのか、という点について考えてみましょう。一つは高野連がやたらと目立つ存在であるということ。アメフトにせよ、カーリングにせよ、高校野球ほどの大きな報道はありません。それどころか、高体連自体の報道と比較しても高校野球は圧倒しているでしょう。ちゃんと調べていないからわかりませんが、ほぼ間違いなくそうだと思います。単純に目立つ競技が、大きな傘の下に入っていない構造が不思議に思われるのが一点だと思われます。

 目立つ競技が大きな傘の傘下にないことで、・日本として一枚岩の政策を実施できないのではないか ・自分勝手に動こうとしているのではないか ・何らかの利権構造があるのではないか と考えさせる結果になっているのだと思います。でもこれってアメフトやチアも一緒じゃん、とか思います。つーかこれだけ取り上げるとめっちゃアメリカンな高体連以外組ですね。あとは目立つの問題なのかなぁと思います。まぁこれだけ目立てば発言権が大きくなって、他の競技を顧みない方針がとられる可能性が大きくなりますからね。。。とはいえ、まぁそこは文科省スポーツ庁がきっちりグリップできればよいのでこれが根源的な問題ではないということは考えないといけないですね。スポーツ庁が全部をきっちりグリップできるならそもそも高体連が必要ないじゃんとか思うところも無きにしも非ずですが(笑)

 

 結論として、まず論点(1)については何ら問題ではないと考えますが、やはり声が大きなところが高体連と対等の発言をすることで我田引水的なことをしてしまう可能性があるというのが懸念だと思います。それに対してスポーツ庁のグリップ力が求められているといえるでしょうね。できてないように見えるからそれを問題視している人がいるのでしょうね。

 とりあえず長くなりそうなので、ここまで。論点(2)についてはまた次回にしましょう。

☆本日のおまけ その1 というか告知

 この手の高野連に対する議論というのはたくさんの点があると思います。大きくても小さくてもかまいません。こういうことに対してseriseriがどのように考えてるかを聞きたい、あるいはコメント欄を通じて議論したいから議題に取り上げてほしいみたいなのがあれば、右側のメールもしくはコメント欄に出してください。極力対応します(メールよりコメント欄の方が早いかもしれません。通知が来るので)。

☆本日のおまけ その2

 Raysは珍しく割と積極的な動きを見せたフラッグディールでしたが、お盆があったので割とグダグダといういつもの感じでいったんはプレーオフはきついかという状況になりました。が、そこから微妙に復活。なんか不思議ではありますが、とりあえずワイルドカード戦線にぎりぎり残っています。プレーオフ出れたら良いなぁと単純に思いますよね。ここから1か月最後までがんばRays!!!

☆本日のおまけ その3

 Jetsはそろそろシーズンインですが…もういいよね。今年は再建のために頑張りましょう(笑)とりあえず将来の大物QBを育成を任せられる人材をOL、WR、RB陣に育てていきましょう。うん。若手QBにやらせるには厳しい陣容