Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

違和感がある 山口俊投手への処分

 はい、ご無沙汰をしております。Seriseriでごじゃい。まぁね。忙しくて忙しくて、まともにいろいろ追いかけてる余裕すらない感じですよ。TBについては本当勝敗くらいしか見れてません。。。

 というわけで本題。

 旧聞になりますが、トラブルを起こした山口俊投手への処分が巨人の球団から発表になりました。ものとしてはそこそこ重大な処分となりました。その処分の重さとか内容についてを本件では議論したいとは思いません。また、山口投手の行った行為については、明確に過ちであったことは疑いようがなく、彼には十分な反省と再発防止を求められるのは間違いない点だとは思います(私が何かやれとかは何も言いませんが)。

 ですが、これについて私は大きな違和感を持ったので、記事にしようと思いました。その理由が、「処分を決定した機関が巨人の球団であること」です。なぜここに違和感を感じるかというと、MLBNFLとあるいはサッカーのJリーグの処分の方法が違うと感じたからです。どんなリーグであっても、多様な人物がいますから、フィールド上の内外を問わず、様々な問題が発生します。乱闘事件から、DVやら、薬物やら、あるいはファンの挙動やら、なんなら家族や恋人との私的な内容の写真が流出しちゃったみたいなのまで、トラブルはさまざまで、それに対して相応の処分というのが発生します。それが厳重注意で済むことも、罰金だったり、出場停止やリーグからの追放だったりという重たい処分までさまざまです。

 さて、MLBでその処分を下すのは誰でしょうか。通常はリーグ(MLB機構)です。NFLの場合もリーグです。Jリーグもリーグがその処分を決定します。チームは大切な財産である選手が処分されることは困りますから、半ばポーズであっても、リーグ側に異議申し立てを行います。MLBの乱闘とかでチームが異議申し立てして、処分が最終的に決定されるまでは選手が何事もなかったかのように出場することはよく知られている通りです。

 この場合(いかに選手に非があることが明白であっても)、チームは選手を守る立場であり、異議申し立てをすることで、チーム側が選手を守っているのだよというメッセージを送ることにでもあります。同じく選手会もリーグ相手に異議申し立てをすることがありますね。

 しかし、今回の山口投手の件について、リーグ側は表立って何らかの処分を下してはいません。そして処分を下したのは巨人という球団です。これによって、球団側が「自浄作用」を示したという対外的なメッセージを送ることになっていると想像します。

 とはいえ、NPB機構からの処分がないことによって、1.第三者的な視点からの処分がないことで、統一的な処分の判断基準がなく、客観性に欠けること。例えば、球団ごとに処分が変わってしまう可能性がある。2.リーグとしての仕事を何もせず球団にすべて押し付けてしまっていることで、リーグの信用を落としてしまうこと。3.本来選手を守るべき球団が、逆に選手に対して牙をむく形になるので、選手側が球団側への信頼ができなくなってしまうこと。4.「自浄作用」を示すのであれば、リーグとしての処分を下し、リーグ全体で統一の再発防止策を公開することで、「リーグとしての自浄作用」は十分示せること。というようなメッセージを対外的に示すことになるかと思います。この整理をすることで、私が感じる違和感についての裏付けができるかと思っています。

 そしてそもそも罰金がある訳ですけれども、その罰金は誰に支払うのかというところも違和感があります。つまり選手が球団に払う点についての違和感です。これって体の良いサラリーダンピングで球団が処分を決定することで極端なことを言えば「球団が得する」形にもとれます。山口投手が公式戦で投げれてなかったことも相まって尚更そういう印象が強くあります。リーグへの罰金であれば、巨人という球団が得しない形になるので、球団への処分(管理責任的な意味でも)としてみることも可能ですしね。これで仮に山口投手が主戦力の投手だとして、9月10月のリーグの勝負所、十分な反省はなされたといいながら投げ始めたら、おいおいずるいぞとなるでしょう。でもリーグじゃなくて球団の処分であるってことはそういうことでもあるんですよね。。。リーグとしての公平性を担保できていないということです。

 なんでもかんでもMLBの行為が良い訳じゃないぞという指摘についてはその通りだと思いますが、本件については、明らかに、球団が処分機関という点ではおかしいと思いますし、リーグが処分機関として機能すべき内容だと考えています。

 というところで今日はここまで

《今日のポイント》

・山口投手が処分されることについては問題がない

・今日の論点としては山口投手の処分の重さは考慮していない

・リーグではなく、球団が処分を決定したことに違和感がある

・リーグが処分を決定するということに意味がある

・ぶっちゃけ、リーグは何をやっているんだ?と思う

☆本日のおまけ その1

 最近、甲子園が好きじゃないseriseriです。いや、正確には高校野球は好きだし、甲子園球場はかっこいいから好きだし…なんですが、真夏の昼間に高校野球をやるべきなのか?とか怪我を押して出場が格好いい?とか、なんというか高校野球ではなく観客サイドの「俺たちの甲子園」みたいなののほうが優先されてしまっているのが嫌いな点ですね。ええやん、日本一を東京ドームで決めても。複数会場使ってもいいじゃない。そしたら同じ2週間の日程でも中2日くらいは作れそうだし。

 一時期はやった感動の押し付けのアレと一緒ですよ、本当にもう。。。

☆本日のおまけ その2

 こないだ公園で少年サッカーの練習(小学校3年生くらいかな?)を見たのですが…少年野球の指導と同じような気持ち悪さを感じてしまいました。何が嫌って、少年たちが随所に見せる好プレーに対して、指導者の大人は何も言わない。その代わりに、ちょっとしたミスや、指導者の意のままに動かない点について叱ってばかり。休憩時間中もほとんどお説教タイム。あんなんじゃ絶対に面白くない。

 もちろん、ハードに競技を、真剣にプレーするうえで必要な厳しい指導や、体力的に限界を押し上げるような辛い練習ってのはどこかで必要になるでしょう。でも、それもこれもより「良いプレー」をするためのものだと思うし、特に小学生の小さい子には良いプレーには素直に良いとほめてあげるべきでしょう。

 上がってきたクロスを完璧にコース狙ってジャンピングボレーしたプレーとかあって、かっこいいと思ったのに、GKやってた指導者がドヤ顔で止めて、他の子のカバーが悪いだの、味方のボールになったらさっさと攻撃に移れだの、怒鳴り散らしておりました…。