Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

Mannyな考察

さて

ようやく体も空いたので書いていこうと思います。 

 今後はとりあえず気になるTBの選手の紹介もかねて、起用法なんかについても考察をしていきたいと思います。

 という訳で初回は誰にしようかと思ったのですが、昨日トロピカーナで入団会見を行った我らが(?)Manny Ramirezについて。

 昨日の会見ではMannyは「俺はもう十分金は稼いだ。ただこの競技を愛しているんだ。金は問題じゃない、金だけだったらもっと良いオファーがあった。ただここなら自分がもっとできることを証明できるチャンスがある。」なんてカッコイイ発言をしたみたいですね。

 天上天下唯我独尊に手足を生やして人の形にしてドレッドヘアを生やしたようなMannyにしては珍しい気がします。

 Mannyがここまで言うのであれば期待できそうですね。

 何せこのお方、やる気を出した時とそうでない時の実力差はびっくりするほどで、特に08年にBOSからLADに移籍した時の桁違いのやる気は今も覚えている方が多いかと思います。

 フロリダは暖かいし生活にも野球にも良いところなんで是非いつも以上にやる気を出してくれるとうれしいなぁなんて思う次第です。

 ボストンやLAと違って観客やマスコミのプレッシャーも少ないし、野球に集中させてくれると思います。

 さてそんなMannyがTBで求められている役割について考えてみます。

 昨年のTBのチームデータを見てみると…

打率.247(リーグ13位)、本塁打160(同6位)、出塁率.333(6位)、長打率.403(8位)とALEを制したチームなのにイマイチな数字が並んでいます。同じ地区のNYYやBOSと比べると憂鬱になるので止めておきます。

 ところが得点は3位の803と結果は残していることが分かります。

 実際この成績はどちらも1位の四球(672)、盗塁(172)によってもたらされたものです。

 しかし昨年チームトップの47盗塁を記録したCrawfordとチーム2位の87四球を選び取ったPenaがFAで放出。

 彼らの貢献は多大なものがあったため、もし今年も同等の成績を残すのならばその穴埋めは必要。

 そこで補強したのがMannyなんですね。

 

 しかし、彼に守備につかせることはなく、フルタイムのDHだと思います。というか彼にグラブなんて凶器を持たせることは遠慮してもらいたいです。持たせようものなら数少ないタンパのファンとチームメイトを絶望に追いやるでしょうし。外野であればZobristやJoyce、Sean Rodなんかがいますし、Damonもせっかくいるのですから。

 1Bなんて説もあるみたいですが、そこもZobristとDan Johnsonに任せるほうが良いかと思います。とにかくMannyには打撃に集中してほしいです。

 打順に関してはどうでしょう?

 OPSで見ると、過去3年で1.031→.849→.869という成績。TBではチームトップのLongoriaでも.879であり、パワーナンバーが不足しているチームではとりあえず地区優勝に貢献できるパワーの供給が求められます。

 一方で昨年Mannyは320打席でわずか9本塁打。09年も431打席で19本塁打と全盛期の様な本塁打を量産できる感じではもうなさそう、という不安があります。

 このようなことから考えるとMannyに与えられる打順は4番もしくは5番、ただし、必ずLongoの後ろ、という感じにするのではないでしょうか?Mannyに気持ちよくプレーしてもらえる打順だとそうなってしまいますしね。で、役割としてはLongoのいわば援護砲、って感じで。パワー不足のチームでは実際、Longo一人にマークが集中して得点力が抑えられてしまいます。後ろに強力な打者を置いとくことによってLongoの打撃を生かすことにつながります。去年はPenaが極度の不振に陥って、Longoのマークが厳しくなったことによって本塁打の減少につながり、得点、特に本塁打による大量得点がなく、投手陣にプレッシャーのかかる試合展開が多くなりました。ただなんか数少ないチャンスを物にして、逃げ切ることができましたが。

 期待する成績としては本塁打20、OPS.850くらいではないかな、と。過剰に期待してもしょうがないし。

 ただ出塁率の良さからLongoの前、1番とか2番なんかも任せたら面白いかもしれませんね。足を使った攻撃はできないけど確実に出塁できるし、甘い球はスタンドまで持っていかれるので、当然投手の球数は増えるし。去年あまり足の速くないJasoをリードオフにしたマドンのことですからそんなことを試すかもしれません。まぁ実現性は限りなく低いですが。

 

 さらに、夏場までにTBが失速して、優勝争いが厳しい場合、当然のように放出の対象になるでしょう。年俸も$2Mまで抑えられているので他のチームとしては狙いやすいし、あのパワーは魅力なので。Jenningsが早期に独り立ちをできるようであれば、内野、外野共に人員が過剰となるのでそんな時もDamonと共に、放出候補の一番手でしょうね。

 なのでオフにTBからFAになる可能性は結構低いんじゃないかと思います。

長くなりましたけど以上です。

今後はさらにZob、Damon、Jenningsなんかを取り上げる予定です。

完全に気になった人を順不同ですが。

今後ともよろしくお願いします。