Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

TBのリードオフ事情

今回は初めてケータイから記事投稿してみます。

ひょっとしたら見にくいかもしれませんがその辺は勘弁いただけると嬉しいです。

さて

前回Mannyの記事を投稿して、今後も選手紹介兼考察をするつもりだったのですがコメントもあり、書きたくなったTBのリードオフ事情について考察をしていきたいと思います。

今年のTBのリードオフは結構注目すべきポイントの一つですし。

という訳で早速始めましょう。

まず去年までのリードオフマンについてとその理由、問題点を見ていきましょう。(そいえばリードオフ「マン」は男女差別にはならないですよね。現在女性のMLBプレーヤーはいませんから)

昨年10年はシーズン序盤からリードオフマンの固定ができずにTBは苦しみました。

当初期待されていたリードオフマンはSSのJ.Bartlett。09年に14本塁打、リーグトップのOPS.879を記録し盗塁も30ありました。08年まで守備の人でしたが打撃が開花しリードオフを任せるには最適の選手と考えられました。

ここにTBのリードオフの落とし穴があります。

TBには10年までMLBでも最上級のCrawfordがいましたが彼はずっとリードオフマンは任されてきませんでした。理由は彼は試合の最初の一球をチームのために見逃すのが嫌いらしく、できれば初球から積極的に振っていける打順が良いという事情があったためです。この辺にCrawford以外のスター選手が見当たらなかったTBという地方球団の事情が見えます(だからBOSが彼をリードオフとして起用して調子崩されるとTBとしては追撃がしやすくなりますね。Crawfordも好きな選手なんで頑張って欲しいですが)ね。こんな事情があってCrawfordは2番を基本にして3番も、というのが近年の打順の既定路線でした。

話を戻すとそのBartlettは再び打撃不振に陥り、本塁打4、OPS.657と以前の水準に逆戻りしてしまいました。

そこでマドンが採ったのは出塁率の高いキャッチャーのJasoを1番に起用することでした。年の後半は大半をJasoがリードオフマンを勤めました。

同様に09もAkiがリードオフの予定も、故障の関係で、打撃好調のBartlettに、08年はAkiが固定でした。

ここから見えることはTBにおけるリードオフの意義です。

昨年まではCrawfordやBJを始めとする駿足選手を揃えて盗塁はリーグトップでした。しかしリードオフマンに関してみると盗塁よりも出塁率を重視しているのがわかるでしょう。今年は特に顕著でJasoは4つしか盗塁をしていません。08のAkiも8つ。盗塁だけで見れば40は軽く達成してるBJなのは間違いないですから。

マドンはこのJasoのリードオフ起用に関しては主軸へのお膳立てができる打者、というように説明してましたね。

昨年のTBの得点パターンは基本的に投手の球数を消費させて、なんとかZobやCrawfordが出塁、Longoのダブルで返す、というのが基本でしたからね。

という訳でTBのリードオフは足ではなく、出塁率で決まっていたことがわかったでしょう。

ところが今年は長年2番に居座っていた方がFAでチームからいなくなりました。なのでより柔軟な打順の編成が可能になりました。

今年のTBのリードオフ候補を挙げ、それぞれについて検討してみたいと思います。

BJ 可能性○

長打もあり足もおかしいくらい速いので、安定すれば理想のリードオフマン候補。ただしいつまでもリードオフ候補でしかない。簡単に三振したり、出塁率が低かったり、盗塁死も多かったりと粗い打撃が改善されない限りリードオフ定着はない。ただし去年はリーグ18位の四球数。最高に成長すれば全盛期のA.Sorianoになれるポテンシャルはあるんだけど…

Jaso 可能性△

出塁率は高くマドンお気に入りの選手。ただしCrawfordが抜けたためわざわざ1番に起用する必要はなく、下位打線で嫌らしい働きをするのがベスト。また重労働の捕手でリードオフを通年やるのは厳しい。2番に置いても良い選手。

Zobrist 可能性◎

09年に打撃開花も昨年はまた低調。マドン好みのユーティリティーでバッテリー以外の7ポジションをこなす。盗塁もでき、スイッチ、多い四球などTBのリードオフを任せるには十分なツールの持ち主。ただし09年のような打撃を見せれば当然主軸で使われると思う。

Damon 可能性○

長打力には徐々に衰えが見られるものの頑丈な体と走塁センスは未だ健在。リードオフを務めるだけの能力は備わっている。ただし器用なこともあり2番か6番が適任な気がする。特に6番であれば残ってるランナーを片付けた上で更に塁上で嫌がらせをして下位にいる一発屋に期待させる、なんてこともできる。

D.Johnson 可能性△

昨年は111打数で7本塁打、25四球と低い打率を補って余りある成績。今年1Bに定着できれば面白い存在になる。鈍足だが出塁率の高さを考慮するとひょっとして?

Manny 可能性×

まぁJohnsonと同じく

Sean Rod 可能性△

レギュラー獲得ならリードオフ任せても良いが…いかんせん打てないのでは?ただしマドン好みのユーティリティー。

Brignac 可能性△

やっぱりSeanと一緒。この二人結構キャラ被ってる上に上位互換のZobがいて…。独り立ちできれば心強い存在。

Jennings 可能性○

ただしメジャーで定着できれば。足も長打もありCrawfordの後継者だが…昨年の様子だとまだ少し時間がかかりそう。

Longo 可能性×

まぁ唯一絶対ないって言い切れる選手。主軸を打たなくてはいけないからね。

こんな感じですかね。

控えはあんまり見てないですが。ChopicやJoyceは無いでしょうし。

まぁ毎年の様に猫の目打線で日替わりリードオフになるでしょう。

長くなりましたが以上です。

次回以降はまた元に戻ろうかと思います。