Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

TBの来季の先発の構想を考えてみる

さて、今日は珍しく投手陣の話でも。正直TBの中継ぎについては予測は難しいし、誰を採るかなんてのもギリギリまで言わないし、そもそもどんな構想なのかなんてのはほとんど漏れてこないので、比較的予測をしやすい先発の話でも。

 ではまずこれをご覧ください。

08年

カズミアー12勝、シールズ14勝、ガーザ11勝、ソナンスタイン14勝、ジャクソン14勝

09年

シールズ11勝、ガーザ8勝、プライス10勝、ニーマン13勝、カズミアー8勝

10年

プライス19勝、シールズ13勝、ガーザ15勝、ニーマン12勝、デービス12勝

11年

プライス12勝、シールズ16勝、ニーマン11勝、デービス11勝、ヘリクソン13勝

<参考>

TEX

ウィルソン16勝、ホランド16勝、ルイス14勝、ハリソン14勝、オガンド13勝

DET

バーランダー24勝、シャーザー15勝、ポーセロ14勝、ペニー11勝、(フィスター11勝)

MIL

ガヤード17勝、グレインキー16勝、ウルフ13勝、マーカム13勝、ナーバソン11勝

STL

ローシュ14勝、ガルシア13勝、ウェストブルック12勝、カーペンター11勝、(ジャクソン12勝、マクレラン12勝)

というわけでTB今年はフラッグディールで獲得した選手も含めたDETとSTLを込みで5球団(しかも全部PO進出チーム)しかなかった、(メインの)ローテーションピッチャー5人全員が二桁勝利、というのを奇跡の08年以降10年、11年とPO進出した年は毎年達成してるんですね。この安定感が低予算球団ながら激戦区AL東地区で4年中3回のPO進出という素晴らしい成績を残してる大きな要因の一つであるのは間違いないでしょう。

 最近のSABARによると勝ち星はその個人の能力とはあまり関係ないみたいですが、1年間かそれに近い期間ローテーションを守って安定した成績を続けないと二桁も勝てない、というのも事実でしょう。

 さて、このローテーションを見てみると、4年間続けてローテーションに入っている投手は右のエースのジェームズだけです。そして毎年新しい投手が二桁勝利を挙げています。08年はいわゆるルーキーはいませんが、09年はプライスが、10年はニーマン、デービスが、そして今年11年はヘリクソンが見事に二桁勝利をあげています。

 マイナーからの供給が無ければ出来ない芸当だとは思いますが、この毎年新しく誰かがローテーションに入る、というのがTBの特徴になってると思います。(そして誰かが必ずローテーションから外れている。)

 では来年はどうなるでしょう。

 例年通りであれば、新しく誰かがローテ入りします。そこでseriseriが予想する来季のTBはこれだ。

CCサバシア

CJウィルソン

マーク・バーリー

ジェームズ・シールズ

ダルビッシュ・有

嘘です。ごめんなさい。妄想です。強そうです。金もかかりそうです。CCはもうNYYと契約しちゃいました。

まじめにやると…

プライスは確定でしょう。シールズは(オプションは行使しましたが、まだ)放出の可能性も取りざたされてます。ですが、まぁ残る計算をします(しないと勝てるチームにはならなさそうなので…)。

 さて、問題はここからです。残る候補者はこの8人+α

ニーマン…ここ数年はイニングイーター的な役割でローテ入り。巨大な体から丁寧なピッチングで凡打の山を築く…はず。ただし毎年のように軽微な怪我でDL入りしてる。元々怪我には弱い。

デービス…カズミアーの後継者(右だけど)として華々しくデビュー、2年連続で二桁勝利。マイナーではバッタバッタ三振を取ってたのに、いつの間にか三振が取れなくなり、今年は184イニングで105個、K/9はわずか5.14

ヘリクソン…期待の新人は二桁勝利。一年間フルで働き続けた。マイナーではバッタバッタ三振取れてたのに今年はK/9はわずか5.57。BABIPが両リーグ最低の.239とかなり運に恵まれてたので来年は揺れ戻しが来るか?三振が取れるようになれば多少BABIPが悪くなっても最低限の働きはできると思うんですが…。

ムーア…今年終盤にデビューするとポストシーズン初戦に奇襲先発。見事にTEXを抑え込み勝利。来年はフルシーズンでの活躍が期待される。奪三振率も高く、新人王の期待も大。

トーレス…やはり今年終盤デビュー。小柄な体をいっぱいに使ってえげつない球を投げる。荒れ球で奪三振率が高い。まだデビューには早いのかも知れない。

ソナンスタイン…08年に14勝を挙げ当時のチームの年間最多勝記録を作った(現在はプライスの19勝)もののロングマンになってめっきり影が薄くなった。だって三振取れないんだもん。球遅いし。3番打者として先発(ポジションはもちろん投手)してタイムリーツーベースを放ったことも。

コブ…ニーマンのDL入りに伴い今年デビュー。割とそこそこな働きをしてくれた。正直イニングイーター的な感じかと思われる。

アーチャー…ガーザのトレードでスーパーサム、李学周らとともに加入。現在はまだ3A。あったとしても9月昇格か。将来は右のエースになることが期待されるが、まだローテーション守るのは厳しいかと。

α…トレードやFAでの獲得があるか。まぁ金がかかるFAはなさそう。あるとしたらマイナー契約で拾う感じだろう。

贅沢ですね、残り3枠を8人+αで争う状況なので。まず確定要素が大きい人から考えていきましょう。

ソナはまずないでしょう。間違いなく(いても)ロングリリーフ的な役割を持たせ、万が一の万が一に先発する、という感じでしょうか。一応先発の経験を買って書きましたが緊急事態以外はずっと中継ぎで、今年もコブを昇格させたくらいだったので間違いないでしょう。

ヘリクソンは我慢のシーズンになると思います。ここで一皮剥ければエースも見えてくる素材だと思うので。ただまだ2年目で調停もないし、将来性もあれなのでシーズン当初はローテに入ってはいると思います。トレードもしたくないですしね。ただ、余りにも炎上を繰り返すようだと奪三振率が低いだけに中継ぎでも使い勝手が悪く、マイナー降格でしょう。

ムーアは今年のPO見るとマドンのお気に入りリストに入ってる感じがします。奪三振率も高く、完成度も高いので、ほぼ確実にローテ入りすると思います。それに過去にもデービス、ヘリクソンのようにローテを守らせた過去もあるので。その場合は新人王争いに絡む位は最低でもして欲しいですね。

となると、トーレスやアーチャーは無いでしょう。完成度は低く、ここまでローテを任せられる投手が多いとなると無理して上で投げさせる必要性はありません。

さて、ここまでを見ると、先発はシールズ、プライス、ヘリクソン、ムーアまでは決定、残りは1枠です。

ところが、先発候補はここまで実績があるデービス、ニーマンと、コブの3人が残ってしまいました。コブも無理して上で先発させる必要性もなくなるでしょうから、彼もマイナーでしょう。誰かがDL入りすれば昇格して先発の穴埋めをしてくれるでしょう。では残りの1枠はデービスとニーマンで争い、敗れれば中継ぎ…なのは普通のチームの事。TBではそうは問屋どころか全築地がおろさず暴動起こしてRayを釣りにくるでしょう。冗談はさておき、バックアップはいるので、どちらかをトレードで放出する、というのがTBの選択肢になるでしょう。ではどちらが放出か…となると難しいですが、年上で怪我の心配が多いニーマンの方が可能性は高い…というかTBの希望だと思います。トレード相手の要求もあるので一概には言えないでしょうけど。出来ればどっかからポンなりチーなり…え?二万じゃないって?そもそもそれはリャンワンだって?そりゃそうだ。すみません。

でもニーマンだってBJとセットで売れば割と有望な投手にそこそこな中継ぎくらいは確実に取れそうですよね?甘いですか?

 と、まぁこんなわけで、TBの来季のローテは

シールズ、プライス、デービス、ヘリクソン、ムーア

バックアップ;コブ、ソナ

で組んでいくと中々良さ気な感じじゃないでしょうかね。

そして9月にはトーレスやアーチャーを試すこともあるかと思います。

ん~中々素敵ですね。これなら先発全体としてみた時の今年位の成績は期待できそうです。それじゃ足りないのかもしれませんけど。

さらに下にもまだ有望な若手が控えていることを考えるとさらにあと数年はこの健康的な状態でローテーションを組んで、安定した成績を残せるのではないでしょうか。

おまけ

MLB記録となった連続20代投手による先発記録(07年から継続)は今年の12月にシールズが30歳になることで、来季早々には途切れそうですね。