Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

やっぱLongoがいないと

 さて、相変わらずTBは苦境に立たされていますね。現在29勝20敗(勝率.592)ですが、Longo離脱前(4月中)が14勝8敗(勝率.636)、Longo離脱以降の5月1日以降5月29日までが15勝12敗(勝率.556)。さらにジェニ離脱の5月7日以降5月29日までが10勝11敗(勝率.476)と負け越してしまっています。

 まず勝率を元にして考えて見ると現時点の勝率だと96勝、Longo離脱前で103勝だったものがLongo離脱後で90勝、ジェニも追加で離脱後だと75勝。まー絶望的に弱くなってる事がわかります。

 問題は間違いなく得点力の減少。守備もやや考慮に入れる必要がある可能性も無きにしも非ずですが守備が勝敗に大きく関係はしてこないので無視します。

 と言う訳で得点を見てみます。純粋に得点を試合数で割った計算ですが得点力は4月中が1試合平均4.68点であったものがLongo離脱(5/1-5/6)で4.17へ、さらにジェニ離脱以降(5/7-5/29)は3.95とサンプル数は少ないながらも確実に減少している事がわかります。

 さて、POに出るためには得点は大体800得点程度が必要となります(というか欲を言わないでも850得点は欲しい)。昨年度TBは700得点ちょっとでPOに出れてしまいましたが、アレは例外中の例外と考える方が良さそうです。

 さて、先程の点を純粋に162倍して考えると…4.68→758、4.17→675、3.95→640…えーと…つまり

 LongoがいてもPOに出れる望み薄なのにLongoが消え、ジェニも消えたチームでは、正直言って「無理」の一言で済ませられる内容だという事でしょう。

 絶望を重ねる様にピタゴラス勝率(パイサゴリアン勝率)にそのまま当てはめてみましょう。

 面倒なので簡易版である「勝率=(得点^2)/(得点^2+失点^2)」を使います。

 勝率は95勝をPO進出の基準とすれば、95/162≒0.586を基準とします。

 その場合、

 758得点の時→637失点

 675得点の時→567失点

 640得点の時→538失点

 が、限度となります。これだけだとどういった数字かわからないので1試合あたりの失点数に換算してみると(防御率ではないです。)…

 758得点の時→637失点→1試合あたり3.94失点

 675得点の時→567失点→1試合あたり3.50失点

 640得点の時→538失点→1試合あたり3.32失点

 まーよーするに相当投手力が頑張りまくっても厳しいのではないか、と言う成績になっている訳です。当初の得点力であれば、まだ可能性は小さく無かったかと思いますが、今のMLBで失点率3.50未満は非常にハードルが高いのではないでしょうか。

 ちなみに現時点では49試合で195失点=1試合あたり3.98失点。758得点できれば94勝できますが、675得点で84勝でかろうじて勝ち越し、640得点だと80勝となり07年以来の負け越しとなってしまう結果になります。

 こうしてみるとLongo(とジェニ)の存在が如何に大きかったのかがよくわかります。なんたって二人がいないだけで年間に換算すると100得点以上の減少という「観測された値」が出ている訳ですから。

 つまり、結論として、Longoの代役が出てきてくれなきゃとうてい勝てないという訳でして、BJ、お前がその役割なんだぞ、といっておしまいにします。