Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

David Price ~TB最終年?の集大成を~

 さて、今日は度々このブログでも主張しているPriceにモンスターイヤーがやってくるということについて、裏付けをお見せしたいと思っています。Priceはこのままですとほぼ間違いなく14年オフにはトレードされていくでしょう。その最終年となる14年にどんな投球を魅せてくれるでしょうか。特に若いチームですから、彼が大黒柱としてどーんと座っていることはチームとしても非常に助かることになるでしょう。

 Priceにモンスターイヤーが来る、ということは彼の過去の成績と見比べた上で、私が考えているものです。ですからまずは過去の成績を確認してみます。

 Priceは序盤は非常に不安定な投球が続いておりました。5月半ばに離脱するまで、K/9、BB/9、BABIP、WHIP、LOB%、HR/FBがいずれもキャリアワーストを記録するなどとんでもない成績でした。その時にも一応弊ブログで取り上げていますが、結果9登板で1勝4敗。55イニングを投げて49奪三振に対して16四球という成績でした。しかし、7月に復帰するとそこからは素晴らしい投球を魅せました。7月は6先発48.1イニングを投げ、奪三振は35にとどまりましたが、与四球はわずかに1。5勝1敗という成績を上げました。最終的には復帰後18先発131.2イニングで9勝4敗、102奪三振に対して14四球。まるでPHIのクリフ・リーか、と言う成績を残しました。今までどちらかというと荒れ球・剛球系投手というイメージがあるPriceでしたが、復帰後は非常に安定感のある投球でした。この投球を維持できるかどうかが今年の成績の鍵を握るでしょう。

 SABR的な指標を見てみると、。K/9は大したこと無い成績ですが、BB/9が1.30ととてつもない数字をマークし、ダントツのキャリアハイ。これはもちろん7月以降0.96(すげーな…)のBB/9が大きく影響しています。FIPはキャリアハイ、xFIPも昨年ほどではないにせよ、3.27と好成績です。一方、運要素ではHR/FB、BABIP、LOB%といずれも昨年よりも数字を落していて、決して不運とは言えないまでも、見た目の数字を落す原因となったことがわかります。

 

 打たれた打球の質を確認すると、GB/FB1.35とゴロ系の数字を示していることがわかります。これも昨年の1.97には及ばない数字ではありますが、彼がゴロ系を打たせられる投手であることを示しています。

 一方で、不安要素として年々上昇を続けたLD%がとうとう20%を突破してしまったこと。LD%の高さはそのまま被安打の数につながりますから怖い数字です。そのため、この表には載せていませんがxBABIP(.316)は悪いと言える数字が出てきています。

 さて、これまで、何度もPriceについては取り上げているのです(下記参照)が、いずれも彼が隔年投手であることを示すものでした。それも実力というよりも運要素の指標が大きく影響しています。以下4つのグラフを確認してください。

 LOB%は見事にジグザグしています。BABIP-xBABIPを示したLuckとHR/FBはそこまでジグザグはしてませんが、ERA-xFIPではこれまた見事にジグザグしています。大まかに言うと安打の打たれ方、HRの率というよりも、残塁率が大きく影響していることがわかります。特に勝敗に関しては結局失点しないことが勝ちに、失点することが負けにつながる中で、LOB%というのがERAと勝敗に大きくかかわっているということでしょう。また、この傾向が続くのであれば、今年のPriceは非常に良い成績を残すことが出来ると考えられます。

 また、Priceの実力、という意味では向上し続けていると考えられます。以下3つのグラフを確認してください。

 FIP、K/BB、そして1イニング当たりの投球数がいずれもキャリアハイを更新し続けています。さすがにK/BBに関してはこれ以上の成長は厳しいかもしれませんが、それでも昨年より多少悪化したところでも全く問題は有りません。これが、Priceが化け物の様な成績を残すと考えている2点目です。つまり、実力が向上し、さらに運要素も味方に付けたら怖いものなどありませんから。

 ということでPriceがTB投手陣の中心にどんと座って、PO進出、地区優勝、リーグ優勝、そして08年以来のWS出場、そして優勝と険しい道のりを登り切って欲しいと思っています。

 最後にPriceの成績を予想してみました。新しく作った先発投手成績予測システムseriseriVer1.0(って言う程の物でもない)を使います。それがこちら。

 34先発248イニング 212奪三振46四球 ERA2.25 FIP3.13 xFIP3.13

 

 これだけの成績を残せればモンスターイヤーというのにふさわしいでしょう。ちなみにこれで大体22勝5敗くらいでしょうか。見た感じVerlanderのMVPの時と似た成績です。これで最多勝最優秀防御率を獲得する見込みです。奪三振だけはDarvishやKing Felixがいるので難しいかとは思いますが、2度目のCy Youngは獲得しちゃう見込みです。いやーとらぬ狸の皮算用とはこのことでしょうね(笑)ま、あくまでお遊びです。ここまで良い数字はまず出ないでしょう。これだけあほな予測できるのもひとえに、私がただのファンだからですね。ちなみにFIPの計算については2013年の定数を使用しました。

過去のPriceについての考察記事は以下のとおりです。

2013/5/15 David Priceに何が起こっているのか

2012/11/16 CY賞はPriceその価値はPriceless

2012/10/2 サイ・ヤング賞 行けるか??

2011/11/7 不完全燃焼のエース D.Priceを考える

☆おまけ

Shachihataって書くとなんだか字面がSabathiaに似ている。職場にあるスタンプ台がシャチハタ製なんですが、いつもサバシアに見えてしょうがないです。私だけですね、はい。