Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

やっぱり駄目じゃないか!!!期待できないLoney。。。+McGeeのトレードの話アリ

 と言う訳で今日はJames Loneyについて見ていきましょうか。ちなみにトレードの噂が取りざたされていますが、彼を欲しがるチームなんてあるのでしょうか。。。TBにとっては3年目の7Mは重荷になってしまいましたね。やっぱり駄目だったじゃないか、というファンの声(seriseriの声とも言う)が聞こえてきそうです。

 本当TBってFA選手とほとんど契約しないし、複数年なんてもってのほかな訳で、たまにFA選手に複数年契約するとLoneyとかBurellとかなんかイマイチかそれ以下のことが多い気がします。。。単年だとそこそこの契約しているのにねぇ。

 そして、貧乏TBにとっては最近の契約額のインフレは本当に辛いものがありますね。年平均7MのLoneyですら重荷なのですから。生え抜きや若手の囲い込みなんかは上手なんですけどね(が、ドラフトも下手…)。いずれにせよ、まともな打者がいない中では、Loneyは今年も出場機会はそこそこありそうです。。。

 枕はこれくらいにして見ていきましょうかね。過去に使った資料に追記しただけですが。。。(McGeeのトレードについては後ろの方のおまけで記載します。興味のある人はそっちへどうぞ)

□01

 怪我もあり試合数は104、打席数は388に留まりました。当然規定打席にも乗っていません。101安打はともかく本塁打はわずか4本。ファーストのレギュラーで、たったの4本。ついでに言うと盗塁死も4つ。たった101安打しかしてないのに、4つも自滅してどうするの、と言う感じです。いや、101安打45盗塁4盗塁死とかなら許せるんですが、成功率2/6=33%ですからねぇ。

□02

 打点とかはどうでも良いのですが。388打席で23四球34三振。四球数は少ないのですが、三振がそれ以上に少なく、バランス自体は相当良い打者だと感じます。が、wOBAは.294と失格レベル、WARも同じく-1.3と失格レベルです。もっともWARに関しては攻撃面だけじゃなくて、守備も走塁もマイナス評価なんで、全部が攻撃のせいじゃないですが…ってそれもっとあかん奴。

□03

 昨年は打率は悪くなかったんですよね。2割8分って別に悪くないんです。が、まず四球率が低いので、出塁率は.322と打率の割には低出塁率。それ以上に問題だったのが長打率の方でわずか.357、IsoP.077と1Bに限らず、パワーレスな打者であったことが見受けられます。ヒットは出ていても長打も出ず、出塁率自体も平凡なため、打撃での貢献度が著しく低かったのですね。特にパワーヒッター、主軸の打者が多い1Bを守っていると当然求められるハードルも高くなります。それでいて、守備も走塁も貢献度が低いとなると…手が付けられませんね。

 P/PAを見ると昨年はわずか3.37で、これは自身最低の数字である上に、そもそもLoneyのP/PAが悪いのです。かなりあっさりとした打者になってしまいました。BOSで大不振だった12年よりもはるかに悪い数字だったのです。当然P/Oも低く、私基準でレギュラー失格の4.89。イメージとしてイチローの様な打者ですね。これで1Bなのですから厳しいものがあります。

□04

 さて次は打球傾向。LD%は相変わらず稼げています。ここら辺はさすがです。が、HR/FBは3.7%と一言で言えば「あり得ない」レベルの数字でしたね。xBABIPはここ最近の低下傾向を受けて、こちらも下がっていて、若干の不運もありつつも、BABIP自体は合格点を与えられる数字でした。この数字で、打撃貢献が悪いのですから、どれだけ長打が出てないかがわかるというものです。ちなみに二塁打16の三塁打0。単打は81ですね(笑)

 ちなみに一応これまでと比較するとフライは増えてラインドライブは減っていますから、基準も下がった理由の一つにもなっています。

□05

 さて。このグラフなんですけど、実はxBABIPの係数を変えたためにLoneyはかなり影響を受けてしまいました。結果的に今まで私が書いてきたことと変わってしまったのです。これまで07年08年以外は一貫して不運だった選手であるとしてきましたが、再計算の結果、11年は高めの数字が出てきてしまったのです。

 もっとも12年は悪いのは変わらずで、これほどの不運の再現は困難だとしてTBが獲得した理由とするのは問題ないでしょう。

 問題はその後です。13年には-0.010とほぼ期待値通りまで成績を取り返しました。昨年までのグラフだと13年が-0.035とまだ期待値よりも不運で、さらなる向上を見込んでの再契約したとしましたが、実際はそんなことはなかったのです。幸い14年はほぼ実力通りの成績だったのですが、昨年はそこからさらに少し下げてしまったのです。ですから、13年の時点での再契約は本当は危ない(成績の向上が見込まれにくい)契約だったといえるのです。そしてそれは不幸にも当たってしまい、打撃成績の劣化につながってしまったのです。いくら契約金インフレの現在においても、WAR-1.3、成績向上の見込みがほとんどない$7Mの一塁手の引き取り先はそうそう見つかるものではありません。が、さらに彼を上回る選手を獲得することも難しいのが今のTBです。困りましたね。。。正直年俸負担は覚悟での解雇もアリだと思うくらいです。

□06

 ついでにこのグラフも出しておきます。Kotchman、Keppingerとの比較です。Loneyの方が山がなだらかですそ野が広い形をしていますね。また、いずれにせよ、不運傾向なのは変わらずではあります。

 と言う訳で最後に彼の成績の予想を見てみましょう。

227打数58安打 本塁打3 四球13 三振30 二塁打11 三塁打0 .257/.297/.345 OPS.642 wOBA.284

 …なんだか悲しい数字が出てきてしまったよ。IsoPがむしろ昨年より良いことが尚更哀愁を誘うぜ。。。打席数はそれなりな数を想定しちゃってます。こんな1Bいらないなぁ。これで$7Mか。

☆本日のおまけ その1 トレードについて

 昨日あんな記事を書いたばっかりなのにMcGeeがトレードされていきました。なんか多いな、このパターン。McGeeにはお世話になりましたし、色々言っておりましたが、彼は大好きな投手です。COLでも頑張って欲しいですね!!!

 さて、マイナーの選手たちは置いといて、TBに移籍してきたメインピースはCorey Dickerson。ジーの息子からディッカーの息子に変わりました。そのDickersonは右投げ左打ちの外野手。1989年生まれですから、現在26歳ですね。13年にMLBデビューして、14年は.312/.364/.567 24HRと大ブレイクしました。が、15年は怪我で苦しみました。打者のタイプとしては三振が多めな一方、四球は少なめという最近流行りのBABIPに頼ったバッティングをするタイプの打者です。打球傾向はライナーがかなり多めでフライが少な目、GB/FBは標準クラスと言うところです。

 ただし、彼はCOLの選手。当然の様にホームの方が好成績を残していて、通算ではホームで.355/.410/.675の一方、アウェーでは.249/.286/.410。パワーがあるのは事実ですが、差がありすぎです。さらには四球も三振もアウェーの方が多いです。打球傾向はゴロ系のアウェーとフライ系のホームでしたが、LD%の高さは一貫していて、これだけ見るとちょっとTBっぽい選手ですね。

 また、右投げ左打ち打者の常として左投手が打てません。対左が.246/.299/.377と打ててない一方で、対右は.313/.358/.577と素晴らしい成績を残しています。これだけ見るとプラトーン要員の様な気もしてきます。何せ、左が大好物のBeckhamもいますし。

 彼の成績予想なんかは今後また考察しますが、なんだか危なっかしい選手の様にも見え、Forsytheの様なブレイク候補(まぁ既にブレイクしてますが)の様にも見え。どうなることやら。

 最後に、McGeeの成績予想が変わっちゃいましたので、載せときます。開幕前なんだからまだ前言撤回はアリでしょ?移籍先がCOLだし。

52G 44.1IP 49SO 10BB ERA3.86 FIP2.77 xFIP2.69 HR4 H42 

 なんかHR/FBいじったのに被本塁打が変わらなかった(もっとも想定被本塁打数の手動調整が入ってます。そのままやったら被本塁打数少数点以下が発生しちゃうからね。被本塁打数3.85とか嫌でしょ?)。

☆本日のおまけ その2

 McGeeはGeeの息子。ですが、楽天にいたマギーはMcGehee。Geheeの息子です…けどGehee、どうやって発音するんだ?普通に「ギー」で良いのかな?