Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

案外期待できそうなガンガン使える救援枠

 と言う訳で、今日のターゲットはスペルが結構難しいFarquharにしましょう。レギュラーはほとんど全員やっちゃったし、先発も大半は片づけたし、と。捕手のCasaliとか内野のBeckhamとか予想しづらいのはあんまり予想しない予定なのと、あとは毎年の課題Longoですかね。彼に関してはちょっと思い入れもあって、精度を上げたいのですが、何せそれを裏切り続ける成績の持ち主ですから大変です。

 FarquharはKarnsを放出した時に獲得した中継ぎ右腕です。これまでMLBでも先発は1度も無く、プロでは生粋の中継ぎ投手として暮らしています。昨年は成績は悪かったですが、それもあって、彼には悪いですけど、正直なところ使い減りしてしまっても構わない、便利屋として使えそうです。○ケモンで言うところの過労○担当というところですかね。わかる人にだけ伝わる言い方だとどこにでも顔を出すヤャラドスさんの様な感じですなw

(んんwありえないw)←今日はこれを挟んで行くんですなwスポナビの仕様対応のためにwは少な目でお伝えですぞw実際の環境に合わせた起用をする以外ありえないw

□01

 今回はマイナーの成績は無し。彼の場合ちょっとマイナー時代の成績まで含めると煩雑になってしまうので。マイナーでもそうですが、MLBでは一貫して中継ぎでの起用。通算158試合、180イニング近くを投げている投手です。

(んんwまさにヤarquharといえるのですなw)

□02

 ここはざっくりで良いでしょう。昨年は被本塁打、被安打が増加したための失点の増加です。奪三振も減っているのが気になるところですが、与四球については変わらなさそうです。

(かなり三振による火力が高いですぞwこれがヤarquharたるところですなw)

□03

 奪三振率は高く、与四球率は程々よりちょっと高め、本来の実力であればK/BBも基準となる3はクリアできそうです。また、HR/9を見ると、一貫して高くなり続けています。TBではどうなることやら。。。この被本塁打とK/9がどうなるかが一つの鍵になるのでしょう。

(相手に合わせた役割として繰り出し、交代を強制する時に交代先に大きな負担を掛けられる投手となるべきですなw高火力で押し切る現環境にあった投手ですなw)

□04

 昨年はERAがかなり悪く出ておりましたし、それ以前はかなり良かったFIP及びxFIPが悪化しています。またついでにLOB%も悪くなっていて…嗚呼(泣)逆に言えば、ここは改善の余地があるのではないかと思います。特に13年はここもLOB%が低く、防御率が悪かったですし、三振は逆に多く奪える投手ですので、チャンスはあると思われます。

(時代がヤarquharに追いついてきたんですなwLOB%は必然力で上げる以外ありえないw)

□05

 当然WHIPは悪化しているのですが、BABIPを見るとそこまでの影響はありませんね。但しxBABIPと照らし合わせると、xBABIPは逆にかなり良くなっていて、その結果、Luckの項目が下がっています。ちなみに13年もLuckは悪かったのですが、圧倒的な奪三振力でそれをカバーしていたのが分かります。それでも防御率自体は4.20とむしろ悪い方でしたから、如何にBABIPやLOB%の影響力が大きいかが分かりますね。

(BABIPも必然力で下げる以外ありえないw)

□06

 打球傾向も見ていきましょう。通算で見るとややゴロ系投手であるにも関わらず、昨年はどちらかと言うとフライ系の方に傾きつつありました。ここの傾向がどうなるかが今年を左右しそうです。それ以上に不安視されるべきなのはLD%が高いこと。一貫して20%を超えてきてしまっています。昨年は21.6%とギリギリ実用レベルであったことからxBABIPの良化につながったと言えます。FB%が高めなのは被本塁打が増えるので心配ではありますが、全体的には安打を減らせそうに変化しました(が、それを踏みにじるかのような不運でした)。

 HR/FBが一気に悪化したのは困りました。Safcoの球場を狭くしたのは何か影響あるのでしょうか。さすがに悪すぎるのと、TB本拠地に代わりますから、多少はマシになることを期待しています。

(HRも必然力で避ける以外ありえないw)

□07

 初期は変化球はスライダーが中心でしたが、13年以降はカッター、カーブ、昨年からはチェンジアップも加えています。速球の割合がかなり低い一方、カッターはかなり使い込んでいますね。昨年は速球もカッターも平均よりは悪い数字を残していましたが、今年はそこが復帰してくれるのが願いでしょうかね。ゴロが多かったのは速球がカッターを中心に使われていたからと言う面もあったように思います。

(広範囲に役割を持てるんですなwしかし、変化球はありえないwぺゃっw)

□08

 球速は13年以降それなりに有りますが、昨年全体的に下がってしまいましたね。ここが戻ってくることでかなり有利になるのですが、今年はどうでしょうか。

(すばやさ振りはありえないwぺゃっw最遅鉢巻ジャイロの火力はヤバコイルw)

 と言う訳で本日のまとめです。

・とりあえずがっつり使うべし。

・昨年は奪三振は下がったが、xBABIPは向上した。そして全体的に運が悪かった。今年はここの改善が鍵。

・球速がその理由かもしれない。

・最初にトレードされてきた時はおまけだと思ったが、案外使えるかもしれない。

 で、最後に今年の成績予想ですが…中継ぎ陣はそもそも予想が難しいんですよね~…

65G 72.2IP 76SO 24BB ERA2.60 FIP2.75 xFIP3.07 HR4 H59

 素晴らしい数字ですけど、こんなに出ないんじゃないかと思ったりもしています。。。

☆本日のおまけ

 セイバーメトリクスについて珍しくちょっと考えてみます。セイバーメトリクスの最大の目的は野球選手、ひいてはチームの将来予測です。ですから、過去にどのような成績を残したかは関係ありません。しかし、未来を見るためには過去から学ぶ必要があります。セイバーメトリクスでは様々な指標の再現性の高い/低いを検証し、将来を予測するために再現性の高い指標を重視します。四球率、三振率などが重視されるのはそれが理由です。最近流行りの捕手のフレーミングもそのパターンの一つだと思います。一方、得点圏打率や打点の軽視は再現性の低さが理由だと言えます。

 将来を予測するために、セイバーメトリクスでは多くのデータを扱い、データが多いと扱いやすくなる統計学を利用した結果、今までにはない大きな功績がいくつかありました。

①得点の発見

 得点が相手よりも多ければ勝てることを発見(正確には再発見か)をしました。つまり攻撃の目的は得点を奪うこと、守備の目的は失点を防ぐことで、エラーをしないことやヒットを打つことではないことを示しました。ここが全ての基本になっています。

 OPSやRC、あるいはFIPなどの指標はこれを重視していると言えます。

②アウトカウントの発見

 アウトカウント、攻撃を終わらせるまでのタイムリミットと言い換えられる物を発見(これも再発見)しました。これによって、攻撃はタイムリミットが来なければ(つまりアウトにならなければ)永遠に攻撃し続けられ、守備はこれを防ぐことで相手の得点機会を奪うことが直接的に得点/失点につながることを示しました。逆に言うとタイムリミットが可変のスポーツである、と言えるでしょう。そのため、このタイムリミットを非常に重視することつながりました。その結果、タイムリミットを伸ばすことが出来る選手=出塁率が高い選手が攻撃では重宝され、相手のタイムリミットを短くすることが出来る選手=奪三振力が高く与四球率が低い投手が重宝されるようになりました。

 バントはタイムリミットを縮める行為で嫌われるのもその一つで、サッカーで言うと、フォワードにパスを出すため(そのパスが成功するとは限らないし、FWが点を取るとも限らない)に3分20秒もかけると言い換えても良いかもしれません。時間の無駄=得点チャンスを減らしていることを示したのです。逆にひたすら四球を選ぶ行為は時間をロスしない=0秒しかかからないパスとも言いかえられ、本塁打は0秒での得点行為です(笑)

 これにより重視される指標はOBP、それに投手版のWHIP等ですね。打率はかなり不完全な指標であることを示したのはアウトカウントの発見がその一つの理由でもあります。

③運の発見

 統計学を使ったため、選手が自分自身ではコントロール不可能な「運の要素」を発見しました。このことにより、極端な不運な選手、幸運な選手、統計学的に言うと特異点にいる選手はその運を持続させることは困難だと示しましたし、将来予測においての大きな一助となりました。また、選手自身がコントロール可能な指標、コントロール不能な指標と分離することで、選手の実力を今までよりは多少正確に測ることが出来るようになりました。また、重視されるようになったのはコントロール可能な指標だけではなく、コントロール不能な指標の方も「運を示す指標」としての活用がなされるようになりました。しかし、それらが両方混ざってしまっている指標は軽視されるようになってきています。

 コントロール可能な指標として、投手の奪三振率や与四球率、打者のHR/FBや四球率などがあります。また、xBABIP等、今でも選手の実力を測れる指標の開発は続いています。守備指標の進化もその一端です。ただし、実際に飛んできた打球に影響されざるを得ないため、ある程度の運の要素が混じってしまうのはしょうがないところです。

 コントロール不可能な指標はBABIP、LOB%、投手のHR/FB、ERAとxFIPの差などがありますね。ここもまだ完全ではないと言えると思います。

 そして運と実力が混ざってしまっている指標としては打率、打点、安打など色々ありますね。セイバーメトリクス以前の指標はあらかたここに入ってしまう可能性もあります。

 セイバーメトリクスが野球界に大きな貢献をしてきたのは事実です。また、大容量のデータを扱えるように技術が進歩したのも大きいですし、それによって、アマチュアでも様々な試みができる環境が整ったのもあります。さらには数字を多用するスポーツであり、また、かなりシチュエーション数が限られたスポーツであったこともそれを助けました。今後もセイバーメトリクスは発展していくでしょうし、後追いでセイバーメトリクスを今まで使ってこなかった人にも浸透していくでしょう。そういう未来も楽しみです。

 悲しいことにこの指標を選手個人の能力を悪く言うために使う人がいるんですよね。代表例だとイチローの四球率が低いとか。そういうためのものじゃないよね、と思うのです。自分もそういう使い方をしないために気を付けないといけませんね。。。

☆本日のおまけ その2

 今日は役割論理に沿ってロジカル語法にてお伝えしたんですなwですが、我は普段はヤケモン使いではないのですなwこういう異教徒はムックと言われてもしょうがないんですぞwしかし、これが好評ならまたやることはアリエールw