Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

主砲と援護砲 ~TBの長距離砲について その2~

さて、前回の続きです。

 前回示した打者の中でLongoの援護砲として適任であったのは誰でしょう。

 Longo .244/.355/.495 31HR 3SB

 BJ   .245/.332/.430 23HR 37SB

 Zob  .269/.353/.469 20HR 19SB

 Joyce .277/.347/.478 19HR 13SB

 Demon .261/.326/.418 16HR 19SB

 正直4人のうち誰に任せてもちょっと力不足かな、とは思いますよね。しいて言えばジョイスですけど、彼にしたって5月の爆発で稼いだ感は否めないですし、先発さえも度々外される程の安定感の無さと、19本がキャリアハイ、という数字ではあまりにも貧弱ですよね。ゾリラはユーティリティーのせいぜいが中距離打者ですし、デーモンも往年の力はありません。それに彼は強力打線の中でどちらかと言えばリードオフや脇役をこなす打者で主軸を長年任されたことはありません。BJにしたって安定感は欠片もないし、もっと打てれば4番でもいいんですが…。

 では逆手にとってLongoを援護砲として見てはどうでしょう?確かに彼の前にランナーが溜まってるのは嫌ですよね…。しかし、その場合、ジョイスやゾブを主砲として期待できるでしょうか?それはそれでかなり厳しいものがあるでしょう。やはりパワーナンバーが不足しています。

 実はTBはこの長距離打者が少ない、Longoが孤立する、という事実は把握しており、解決に向かって動いてなかった訳ではありません。しかし、伝統的にTBは長距離砲を育てるのが下手な様ですし、FAで有名選手を獲得する資金もありません。

 下に08年以降TBが獲得した長距離砲候補とその成績を挙げてみます。一応年間25本塁打以上を期待されて入団した打者、という基準にしてみます。

 08オフ入団

 P.Brurell(1年半) PA572 .218/.311/.361 16HR

 M.Joyce(3年)   PA813 .262/.349/.479 32HR

 09オフ入団

 K.Shoppach(2年) PA440 .185/.282/.340 16HR

 10オフ入団

 M.Ramirez(5試合)PA17  .059/.059/.118 0HR

 一応このようになります。デーモンとダン・ジョンソン様は抜いています。二人に25本塁打は酷ですので。一人ずつ見てみましょう。

まずMannyはManny being Mannyを地で行って行きすぎてしまった、という感じですかね。わずか5試合17打数でヒットは上原から放った1本、打点も1。2度目の薬物違反で100試合出場停止を言い渡されるとそのまま引退。あまりにも後味の悪い引退になってしまいました。好きな選手で期待していただけに残念ですが、検査の結果が全てですので仕方なかったですね。今考えると$2Mという年俸も実は裏で薬物を使っていたのをわかっており、その上で足元を見た契約だったのではないかと勘繰りたくなるほどですね。(余談ですがシーズン前に、マニーはTBでシーズンを終えることは無いと言いましたが、実際に無かったですね…理由はまさかでしたが)

 それ以外の選手を見渡してみると…あれ?先程までDisってたジョイスが素敵に見えます(笑)というか同じ年に入団したDH候補があまりにも酷かったですね。きっと彼はバールだけにバットではなくくぎ抜き(あのATMとかを壊す時に使われる”バールのようなもの”ですね)を手にして打席に入ってたんでしょうね。「大丈夫、そんなルール、ALにはありませんよ」って言ってあげられる選手がTBにはいなかったんでしょう。体育会、先輩の言うことやることは絶対ですから(笑)それにしてもTB入団前過去8年で平均29本以上のHRを打っていた選手とは思えない素敵な成績ですね。さすが「バールのような者」が打席に立ってただけはありました。そうだ、偽物だったんだよ、そうだよね、そうだと言ってよ、パット…。とまぁ冗談はさて置き、それくらい嘆きたくなる成績でしたね、バール。しかもSFに入団後はまた打棒が復活したのを見るとちょっと悔しくなりますね。彼が5番に定着できていれば09、10年は3番Longo4番ぺーな5番バールの強力な主軸が形成できていましたから。

 ショパックは09年に入団。三振が多く確実性には欠けるものの、一発の恐怖があり…と典型的な援護砲向きの選手でしたが…TB入団後はいかんせん打率が……頼みの一発も440打席で16本では…ねぇ。捕手としては強肩だが守備はイマイチって感じ。

 ということで、TBは動いてはいない訳ではないけれども結果が出てない、ってのがありありと見えますね。

 じゃ、金がないなら育てればいい。TBお得意の育成ではどうでしょう。ってことなんですけど、ちょっと長くなってしまったので次回に回します。結論を先に言うと、TBはまともに長距離砲は育っていない、また獲得した選手もいわゆる長距離砲はいないです。Longoはなんか…突然変異でしょう(笑)