ロック親父が最優秀監督賞を受賞
親父おめでとう。現役の監督では4人目の複数回の受賞だってな。まぁ確かに良くやったよ。史上3番目の得点での受賞ってのもすごいな。まぁとにかくおめでとう。来年も頼むぜ。
ということで我らがJoe Maddon監督が08年に続いて2度目の最優秀監督賞を受賞しました。1位票26、133ポイントは史上3番目の得点だそうです(ちなみに2番目は08年のマドン)。2位には24年ぶりの地区優勝を勝ち取ったDETのジム・リーランドが、3位にはワールドシリーズまでチームを連れてったロン・ワシントンが入りました。
マドン監督、おめでとうございます。来年もまた、よろしくお願い致しますよ。本当に。
さて、マドン監督が評価されたポイントは大きく二つ。
一つは開幕6連敗と最悪のスタートを切り(もっと下にアレがいましたけど)、9月に入ってもアレに9ゲーム差をつけられていながら球史に残る大逆転劇でチームをプレーオフまで連れて行ったこと。
もう一つは昨年に比べてASのMVPに輝いた3番打者、HR王経験のある5番打者、勝ち頭の先発投手、セーブ王のクローザー、守備範囲の広い遊撃手、歴史的なシーズンを過ごしたリリーバー、右のワンポイント、リーグ最多登板の変則左腕、オーストラリアの球児の様な剛球右腕がチームからいなくなり、通常であれば再建1年目になるはずであったチームを見事POに導いた、ということでしょう。
こう書いてみるとすごい大量の選手がいなくなってますね。確かに通常ならがたがたでしょう。しかし、マドンのチームはそうはならなかった。これが彼が評価されるところですね。
キャンプ前、マドンは選手を集めて、ちょっとやり方を変えないといけないね、と言ったそうです。いい試合をしよう、とか、再建に入った、だとか、全力を尽くそうだなんて一言も出なかったそうです。そしてその一言でチームがまとまり、全員自分の立ち位置を認識して、自らの仕事をこなすようになったのです。それがTBの今年のまさかのワイルドカード獲得につながったのです。
いわゆる人心掌握術にすぐれている、というような感じでしょうか。また、チームも猫の目打線、変則守備なんかを上手くこなせたのも、そのような心理があったからでしょう。
その辺がソーシア門下生出身のマドンらしいところでしょうか。
そしてマドンは今年でTBを率いて6年が経ちました。これはMLBの監督でも現役で4番目の長期政権になりました。しかし衰えること無く新しいことができております。まだ57歳だし、もっともっとがんばって欲しいですね。つーかスモールマーケット球団を率いて6年間で勝率.509と勝ち越し、3度のプレーオフ、2度の最優秀監督ってなんかやたらとすごいのではないでしょうか。
しかも08年から今もずっとTBでレギュラーやってる選手はLongoとBJだけ。投手もシールズ、ソナンスタイン、JPくらいです。
そんな選手の入れ替わりの激しいチームで安定した成績を残せているのはひとえに監督の力、のびのびと選手にプレーさせられているからじゃないでしょうか。
のびのびとプレーという意味では、マドンは個性派が好きみたいです。08年はAki発祥でモヒカンが流行りましたし、Manny入団の際にはドレッドヘアを認めるどころかもっとやれ、みたいな感じでしたし。NYYやLADなんかとは違うところを意識しているのかどうかわかりませんが、そう言ったところも私は好きです。
という訳で
監督おめでとう。来年も、その後もずっとよろしくたのんます。