Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

ロック親父が最優秀監督賞を受賞

 親父おめでとう。現役の監督では4人目の複数回の受賞だってな。まぁ確かに良くやったよ。史上3番目の得点での受賞ってのもすごいな。まぁとにかくおめでとう。来年も頼むぜ。

 ということで我らがJoe Maddon監督が08年に続いて2度目の最優秀監督賞を受賞しました。1位票26、133ポイントは史上3番目の得点だそうです(ちなみに2番目は08年のマドン)。2位には24年ぶりの地区優勝を勝ち取ったDETのジム・リーランドが、3位にはワールドシリーズまでチームを連れてったロン・ワシントンが入りました。

 マドン監督、おめでとうございます。来年もまた、よろしくお願い致しますよ。本当に。

 さて、マドン監督が評価されたポイントは大きく二つ。

一つは開幕6連敗と最悪のスタートを切り(もっと下にアレがいましたけど)、9月に入ってもアレに9ゲーム差をつけられていながら球史に残る大逆転劇でチームをプレーオフまで連れて行ったこと。

 もう一つは昨年に比べてASのMVPに輝いた3番打者、HR王経験のある5番打者、勝ち頭の先発投手、セーブ王のクローザー、守備範囲の広い遊撃手、歴史的なシーズンを過ごしたリリーバー、右のワンポイント、リーグ最多登板の変則左腕、オーストラリアの球児の様な剛球右腕がチームからいなくなり、通常であれば再建1年目になるはずであったチームを見事POに導いた、ということでしょう。

こう書いてみるとすごい大量の選手がいなくなってますね。確かに通常ならがたがたでしょう。しかし、マドンのチームはそうはならなかった。これが彼が評価されるところですね。

 キャンプ前、マドンは選手を集めて、ちょっとやり方を変えないといけないね、と言ったそうです。いい試合をしよう、とか、再建に入った、だとか、全力を尽くそうだなんて一言も出なかったそうです。そしてその一言でチームがまとまり、全員自分の立ち位置を認識して、自らの仕事をこなすようになったのです。それがTBの今年のまさかのワイルドカード獲得につながったのです。

 いわゆる人心掌握術にすぐれている、というような感じでしょうか。また、チームも猫の目打線、変則守備なんかを上手くこなせたのも、そのような心理があったからでしょう。

 その辺がソーシア門下生出身のマドンらしいところでしょうか。

そしてマドンは今年でTBを率いて6年が経ちました。これはMLBの監督でも現役で4番目の長期政権になりました。しかし衰えること無く新しいことができております。まだ57歳だし、もっともっとがんばって欲しいですね。つーかスモールマーケット球団を率いて6年間で勝率.509と勝ち越し、3度のプレーオフ、2度の最優秀監督ってなんかやたらとすごいのではないでしょうか。

 しかも08年から今もずっとTBでレギュラーやってる選手はLongoとBJだけ。投手もシールズ、ソナンスタイン、JPくらいです。

そんな選手の入れ替わりの激しいチームで安定した成績を残せているのはひとえに監督の力、のびのびと選手にプレーさせられているからじゃないでしょうか。

 のびのびとプレーという意味では、マドンは個性派が好きみたいです。08年はAki発祥でモヒカンが流行りましたし、Manny入団の際にはドレッドヘアを認めるどころかもっとやれ、みたいな感じでしたし。NYYやLADなんかとは違うところを意識しているのかどうかわかりませんが、そう言ったところも私は好きです。

 という訳で

 監督おめでとう。来年も、その後もずっとよろしくたのんます。