Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

いい具合に大量補強…だけど左投手対策は大丈夫??

 さて、先のアップにもある通りしばらくインドにおりまして、その準備でてんやわんや…その隙に(?)フリードマンが素晴らしい動きを見せてくれました。

 まずは新年早々に南国でバカンス中のパパイヤ鈴木…によく似た剛球リリーバー、F・Rodneyを獲得。昨年はイマイチでしたが、大きく期待しなければそんなに悪くない投手ではあるでしょう。クローザー候補にも挙がっていますが、多分よほどのことが無ければクローザー就任は無いのかな?と思います。ただ、メガネをかけた格闘タイプのファーンズワースに危機感を与える、競争を生む、等の効果があるので、まぁ悪くないかな、と。

 問題はいかんせんの制球難。相変わらず速球は速いのですが、ストライク取れなきゃなんの意味も無い。しかもそれで三振が中々取れないのではちょっと…。奪三振率は08年に10.93を記録して以降、7.26→7.01→7.31とイマイチ。08年の再現は厳しいのでは?

 ただ、マギーもペラルタもいて、リリーバーの層が厚くなるのは良いことですね。マドンの采配により注目です。

 続いて獲得したのはBALにいたL・Scott。外野はジェニ、BJ、Joyce、スーパー・サム、Zobとあふれかえっていますが、Scott自身は1Bも無難にこなせますし、大体守備が苦手なScottにはDHに収まってもらうので問題は一切ないでしょう。

 Scott獲得は非常にTBらしく、かつかなり有効な動きでしょう。怪我が多く、フルシーズン働けるかどうか不安なところはかなりありますが、DHを中心として起用することで少しでも怪我の不安を軽減させ、ユーティリティーが多いので万が一怪我をしても守備位置に不安はありません。その一方で07-10では3年連続で20HRをクリアし、三振も多いですが例年10%を超えるBB%を記録。打率以上に出塁率が高く、パワーも持っているというSABAR的な選手。働いてさえくれればTBが毎年のように陥る長打力不足を解消する打者に、Longoの援護砲としてきっちり働いてくれそうです。

しかし、それだけでは終わらず今度は$735万でCHCからFAになっていたぺーな先生と契約。どこにそんな金が埋まっていたんだって気もしますが(笑)とにもかくにも08-10年の間TBの主砲の片割れとしてTBに多大な貢献をしてくれた頼れる兄貴が戻ってきた、と言う感じです。ぺーな先生は1Bの守備も上手いですし、人格にも評価があり、四球も選べ、それ以上に一度当たりさえすればボールがどこまでも飛んでいくとてつもないパワーを持っていますから、ファンも納得の補強です。

 ぺーなに関しては前々から獲得の噂がありましたが(以前のアップにあるはずです。)、コッチマン、デーモンの再契約を優先させる、と言うように常々言われておりましたし、安定して30発前後を打てる打者ですので引く手数多とまで行かないにしても確実に年平均10M程度の契約を結ぶと思われていましたので現実的ではなかったのかな、と。

 それがリゾー、ヨンダー・アロンソらがMLBの1Bとして来季から働くことになりそうで、それによって1Bの需要が減少し、低打率のぺーながあぶれ、低年俸でも契約可能になった、という感じでしょう。

 これだけのメンバーが揃うとALEでもコンテンダーとなれるだけの力があふれかえってくる感じがしますね。単純に20HRをクリアできそうな選手をリストアップしても、昨年の同じ時期だと事実上Longo一人か、せいぜいZob、BJ、Joyce、ショパック、ダン・ジョンソン様がひょっとして…?程度。事実20HRクリアはLongo以外はZob、BJの二人だけで、深刻な長打力不足に陥ってました。投手力でかろうじて消耗戦に持ち込み勝利した感じがしました。

 ところが今年はLongoに加え、ぺーな、Scottまでは(健康であれば)20HRは可能性大。どころかぺーなのプロテクトが加わったLongoとぺーな自身は30HRが、Zob、BJ、Joyceまではひょっとして?全員がクリアするとまさかの6人が20HR。多少打てないSSやCがいても気にしないで済む位です。

 これで懸案だった長打力不足も解消され、2010年の様な800得点を越えるくらいの得点力を期待できるのではないでしょうか。

 しかも前回のバールの様な物を持って打席に立ってた方と違ってALEでしっかり結果を残している選手の補強なので、不安も少なめです。

 が、それでも心配が尽きないのがファンの悩み(笑)

軽くオーダーを組んで見ると…

LF ジェニ(R)

2B Zob(S)

3B Longo(R)

1B ぺーな(L)

DH Scott(L)

RF Joyce(L)

CF BJ(R)

C モリーナ(R)

SS しょーん君(R)

 えぇ。打者の左右が偏り過ぎなのでは?(笑)右ばっかのイニングと左ばっかのイニングになりそうですよ。となるとこんなシチュエーションも。

 例えば…

 僅差の試合の終盤ノーアウトからZobがダブルで出塁→Longo敬遠で左投手に交代→ぺーな、Scott、Joyce3者連続三振…。

 こんなんが簡単に想像できますよね。左が大の苦手なJoyceは勿論のこと、左右関係なく三振できるぺーな、左がやや苦手で三振が多いScottと揃えば間違いないです。特にパワーナンバーを期待する打者が4-6番で左と言うのはどうも避けたい事態…。10年のDSで2度もクリフ・リーにひねられた苦い思い出がよみがえります…。

 かと言ってScott、ぺーなのどちらかを3番にして4番Longoや2番BJ、3番Zob、4番Longoも悪くは無いけどやや違和感が…せいぜいが5番BJ、6番Scottでしょうか…。BJにそこまでの力があれば嬉しいのですが。

 もしくは左が得意なしょーん君を上位に組み込むのが良いかもしれません。その場合左が打てないJoyceとそもそも打てないBrgnacとどっちを起用するか、迷うところでしょう…。守備はどっちもできますしね。

 これが杞憂に終われば幸いなのですがファンとしてはやっぱり心配をしてしまいます。けどTB史上最強チームだ。って胸張っても良いくらい戦力が充実してるのは事実なので、その辺も楽しみに、今年もTBを見守っていってやろうと思います。