Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

開幕はSweepスタート♪ 打順が。。。

 さて、MLBが本土でも開幕しましたね。さて、TBは今日の勝利を含めてNYY相手に7-6、8-6、3-0で3連勝のまさかのスイープでのスタート。昨年の6連敗から考えると大きな違いでちょっとハッピーな週末でした。もっとも内容を確認するとちょっと不安がたっぷりなんですけどね。特にリリーフ陣に。細かい事は言いません。実際に映像で確認したわけでもないのであれですけど。打線は3試合で5HR18得点とかなり好調で、きちんと投手陣の不調を補っている感じがして好印象ですね。

 さて、問題というか今日のテーマは打順について。今年開幕してからの打順は全試合違った物でした。これ自体はいつもの事なので特段の問題は無いのですが、気になるのはその中身です。非常に気になる内容でした。

 ではまずそれぞれのスターティングメンバーと相手の先発投手を見てみます。

 緒戦:NYY SP:C.C.Sabathia

スターティングメンバー

1 8 ジェニ

2 9 Zobさん

3 5 Longo

4 D Jeff Keppinger

5 6 しょーん君

6 3 ぺーな先生

7 4 Elliot Johnson

8 2 モリー

9 7 Joyce

えぇ、相手は左腕Sabathiaですが見事に1-5番まで右打者を並べた打順。とは言え1-3番には特段の問題は無いでしょう。問題はその次。4番 DH …ケッピンジャー!!??見た瞬間目を疑いますよね。だってキャリアハイでも7HR、長打率.477の打者を仮にもPOを目指そうと言うチームが4番!?ぺーなもJoyceもスコットもZobもいるのに、です。そして5番が同じく左投手は大得意のSean Rodriguez。いや、まぁ確かに長打力はある打者ですけど。。。当たればね。

 そして対左の打率が1割台のぺーな先生(いつも1割台な気もするけど)やJoyce、先発守備固め要員Elliot、捕手のモリーナを下位打線に配置する形。

 これは要するに明確に左投手相手にはこういった極端な事をするよ、という明確なメッセージを相手に送ったものと考える事ができます。まぁ元々先発守備固め要員が左右関係無く発生してしまうので(苦笑)そう考えるときっちり上位打線で点を取って、しっかり逃げ切る、という従来の形を継続しそうですね。Longo辺りが離脱すると途端に苦しくなりそうですが、機能するのであれば非常に良いでしょうね。また、2BにElliot、SSにしょーん君という布陣もせめて左相手には打てないBrignacを入れずにElliotとしたのも左投手相手の基本とするのが見えています。

 そのKeppingerも3打数2安打、しょーん君も2打数1安打2BBとしっかり結果を残して緒戦の勝利に貢献しました。

 2戦目:NYY SP:黒田

1 8 ジェニ

2 3 ぺーな

3 5 Longo

4 7 Joyce

5 9 Zob

6 D Scott

7 4 しょーん君

8 2 ロバトン

9 6 Brignac

 さて、緒戦と違い右投手の黒田という事でこれが右投手相手の基本のオーダーと言うことになりそうです。ポイントはなんと言っても2番打者。こういった足がそんなに速くなくても出塁率が割と高い打者を上位に置くことを私も好きですが、マドンの親父も好きみたいですね。これまでの実績だとCrawfordの前の打者がAki・Jaso等を置いたりしてます。そして、右投手にはめっぽう強いJoyceを4番に起用し、Zobが5番、6番がScottと私が以前懸念していた左打者を連ねてしまう事をしっかりと防いでいます。確かに2番ぺーな先生で5番Zobさんとパッと見れば逆な気もしますが実際これは有りでしょうね。そして右投手ということでしょーん君が下位打線に入り2B、SSにBrgnacを入れて先発守備固めという形になっていますね。

 3戦目はやや違っていますが上位打線は2戦目と一緒。下位打線を入れ替えていますが右投手相手に2番1Bぺーな先生が決して奇襲ではなく基本線であることを改めてアピールした形となっています。

 そしてこの打線からわかることとして打線を組む「核」の固定も見えてきます。それはもちろん野手では唯一の全米的な知名度のあるLongoですね。そして今年の打線の強化によってLongoはプロテクトが得られそうですが、それを恐れずにLongoで決める、得点を取りに行く、という姿勢を見せています。それがLongoの前を打つぺーな先生の存在であり、決して後ろにぺーなを置いてLongoへの敬遠を減らす事を狙っていない、というアピールでしょう。以前Crawfordが核であった時も彼を無理にリードオフにさせず、2番打者で固定し、前を打つ打者をしっかりと選ぶと言う姿勢と共通する物がありますね。左投手時もZobをプロテクト要員として使わずに2番で使ってLongoで決めるというのも同様の考え方でしょう。まぁ後ろが右投手時はJoyceですのでそんなに不安も無さそうですし、左は…あれですけれどもBJが帰ってくれば4番BJにしてしょーん君をSS、Zobが2Bという考え方もできると思います。あのZobの守備を外野にしてしまうのはもったいない気がしますしね。

 とにかく期待ができるような中々素敵な打線でしょうね。これで年間800得点くらいを取れれば最終的にワイルドカードをALWのどっちかとBOS、NYYのどっちかと良い競争ができるのではないでしょうかね。

本当はそれ以上に心配は投手です。ヘリクソンは相変わらず8.2IPを3安打4四球4三振で無失点とか低BABIPと高いLOB%、低いHR/FBに頼り切った投球を見せていますし、中継ぎ陣も緒戦の出来を見ると怖い。いくらファーンズワースが戻っても怖い。もちろんこれで勝っているので今は問題は無いのですが、この先には不安が残りますよね。

 という訳で今年もがんばってほしいなぁ。。。