Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

TB絶好調!?Longo復帰の効用を考える

 また、出張でずっと家に帰って無かったりしてました。その間Kingにパーフェクトを食ったり8点差を逆転したり、ジェットコースターの様な状況でしたね。速報ブログでも情報提供ブログでもない本ブログはその辺は一旦置いといて、とりあえず8月は14勝4敗、Longo復帰以降は11勝2敗と驚異的な追い上げを見せているTBについて、特にLongo復帰の効用について考察してみたいと思います。

 いつも同じような…っておっしゃるかもしれませんけど、まぁちょっとずつ情報を変えてますので興味ある方はどしどし読んでいってください。

 さて、今日の考察内容は以下の通り。

1.ピタゴラス勝率から見るTBにおけるLongoの力

2.その他のチームの攻撃力を示す指標から見るLongoの力

3.8月に入って好調な打者達

4.とりあえず今後の展望

 本編に入る前にお断りを。まず、全部日本時間で計算しているので現地情報とややズレがあるかもしれません。また、今回Longo復帰は8/8のTOR戦からでしたが、4月、5-7月、8月とおおざっぱに分けてしまう事にしますのでこれもややズレを生じさせるかもしれません。また、今回の記事で使用しているデータは8/20付けでのデータとなっております。これらをご理解の上お読みください。

 1.ピタゴラス勝率から見るTBの好不調

 まずはこれから見ていきましょう。今回は特にLongoの効用について語るので投手陣に関しては触れない事にします。

 最初は事実としての勝敗・勝率を見ていきましょう。

勝 負 勝率

Full 67 54 0.554

4月 13 8 0.619

8月 14 4 0.778

他 40 42 0.488

 フルシーズンでは勝率は.554と90勝に乗せるペースとなっております。貯金も13とそこそこ貯まっている感じではあります。4月は13-8で勝率6割超え、ここで貯金を5つ作っており、8月は貯金10ですので、ここ以外では貯金がないどころか負け越してしまっている事がわかるでしょう。Longo離脱中に非常に厳しい戦いを強いられたのが良くわかる結果となっています。逆にLongo離脱中は借金1と良く我慢して耐えられたと言う事ができるかもしれません。

 さて、ではピタゴラス勝率ではどうであったかを確認してみましょう。

得点 失点 P勝率 想定

Full 506 446 0.563 91

4月 106 98 0.539 87

8月 78 37 0.816 132

他 322 311 0.517 84

 左から、得点、失点、ピタゴラス勝率、162試合換算だった場合の勝利数となっています。こう見るとまぁ実際に近い成績が見て取れますが、4月中の成績を見ると本来は勝率6割は勝ちすぎであるようにも思えます。そして5-7月では借金するのではなくむしろやや貯金ができるかできないか位だった事がわかります。全体ではやや想定の方が勝てる様になっていますね。そして8月のピタゴラス勝率では恐ろしい数値が出ていますが、まぁこの勝率を当てはめると14-15勝となるのでほぼ数字通りと言っても間違いは無いと思います。

 これらの情報から見てみると、実際に4月8月は絶好調であること、その中でも8月はピタゴラス勝率を見てもかなり好調である事が見て取れます。

2.その他のチームの攻撃力を示す指標から見るLongoの力

 次にそれ以外のチームスタッツを見てみましょう。

  AB PA H 1B 2B 3B HR R

4月 753 866 191 120 38 5 28 106

5月 921 1046 209 144 32 3 30 110

6月 897 1009 199 136 39 6 18 109

7月 877 1000 197 130 41 5 21 103

8月 538 597 144 91 33 2 18 78

 まずは普通の結果。驚くべき事に4-7月と得点力には大きな違いが見られません。思ったよりも安定している、と言う印象を抱くと思います。ただし本塁打を見てみると6月18本、7月21本と4-5月に比べると少ない印象を抱くかと思います。

  BB IBB SO SB CS Ave.

4月 90 10 179 15 7 0.254

5月 95 2 208 30 10 0.227

6月 100 1 229 15 6 0.222

7月 96 2 233 30 9 0.225

8月 43 2 115 12 7 0.268

 その続きです。6-7月は本塁打が少なく、三振数が非常に増えているのがわかるでしょうか。そして、実際に打率を見てみると4月8月だけが.250を超えていて5-7月は.220台と大きな開きがあります。ここが不調に見えた原因でしょうか。SABARでは打率は当てにならないと言うのが通説ですが、これを見ると、(運不運・実力等は置いといて)4月8月の好調ぶり、5-7月の不調ぶりが良くわかるないようになっているかと思います。

 また、盗塁の成功率・企図数に大きな差が出ている事も見て取れます。一般的に8割以下の成功率では(長期的には)かえってしない方が良いという事ですので実は得点力を減少させてしまっているのかもしれません。

  PA/HR

4月 30.9

5月 34.9

6月 56.1

7月 47.6

8月 33.2

 さて、これも見てみましょう。これは1本塁打辺りの打席数ですね。打撃が不調だった6月7月はさらに本塁打も出ておらず、辛い戦いであった事がわかりますし、逆に8月一気にそれが元に戻りつつある事も見て取れます。そもそも56.1打席に1本塁打って、一般的な打者が年間600打席立ったとして年間10-11本塁打ですか。。。厳しいですね。

  BB% K% OBP SLG OPS BABIP

4月 10.4% 20.7% 0.339 0.429 0.768 0.295

5月 9.1% 19.9% 0.310 0.366 0.676 0.260

6月 9.9% 22.7% 0.301 0.339 0.640 0.277

7月 9.6% 23.3% 0.307 0.355 0.662 0.279

8月 7.2% 19.3% 0.323 0.437 0.760 0.307

 この項では最後の数字です。BABIPで見ても5-7月は不調、しかも三振数も多いとなりゃ厳しいのは当たり前です。本当Longo一人がいたりいなかったりするだけでこの差は(偶然かもしれないですが)驚き桃の木山椒の木ですね。と言うかチームOPSが1割違うとかチームOPS.640とか異常でしょう。。。5月は割と本塁打は出ていたのですが、BABIPが低すぎたのが原因でしょうか。。。

 月を経る毎に四球率が下がっているのはちょっと心配のタネですね。今はまだBABIPも高く、高い得点力を維持できていますが、これがちょっと崩れてくると、5-7月に悪いながらも得点力を維持できただけの事ができなくなりそうです。逆にここで9%程度の四球率になれば破壊力はより、増してくるでしょう。

3.8月に入って好調な打者達

 続いてはその好調なTBを引っ張っている打者達を見たいと思います。

 まず一人目はTB史上最強ユーティリティー、Zobさん。8月に入っての成績は

.345/.397/.552 2HR1SB

 .391と高い数字が出ているBABIPに支えられている感は否めないですが、それでも三振の率を減らし、さらにはLongo復帰以降3年ぶりとなるショートを守る等いつも通り見た目以上の貢献をしながら、見た目も上げてきています。

 二人目は才能の塊の様なチョビ髭BJ。同じく8月に入ってからは

.275/.306/.652 6HR3SB

 もともとムラッ気のある打者ではあるのですが、今年の爆発は8月に来た模様。打率、出塁率共に大した数字ではないのに長打力が大変な事になっています。6二塁打1三塁打と併せて17試合で13長打がそれを物語り、IsoPは.377とまさしく長距離砲。まぁこれもいつまで続くかわからないのですが、トレードデッドラインが過ぎてようやく今年FAになってしまうと言う危機感を覚えての爆発ならありがたい事ではあります。もうちょっと四球を選んで欲しいって言うのは贅沢過ぎかもしれません。

 そして三人目はTBの若きスピードスター、ジェニングス。8月の成績は

.313/.371/.500 2HR4SB

 まぁ要は良い時のBJの成績と同じ感じ。HRこそ多く出ていませんが、出塁率が高めに出ていて、長打も打てる、そして走れる。理想的なリードオフマンの成績を叩き出しています。これも.375という高いBABIPに支えられているのも事実なので、今後はより三振を減らせれば最強と言う事か。

 さて、3人を見てみました。いかがでしょう。確かにこの3人が上位にいる打線は恐ろしいですね。そして気づかれた方、いらっしゃるでしょうか??他にも10試合で4四球4三振のモリーナとかいるのですが敢えてこの3人にしたわけです。

 そう、1番ジェニ2番BJ3番Zob4番Longoと続くのがここ最近の打線なんです。Longoの前のZobさんが好調。Longoのプロテクトを受けていると考えても良いかもしれません。そしてその前のBJにはZobが怖い、さらにその前のジェニ相手ならその後ろのBJが恐怖、と。良い感じにお互いがプロテクトを与えられるようになっている、というのは言い過ぎか?でもそういう好循環がどこの強打のチームにもある物だし、そのラストピースがLongoであったと考えれば上手く説明ができるのではないかと考えます。それがLongoの醸し出す威圧感とかオーラとかそういう考え方は余りしたくないですが、データを見るとこれが大きいとみれるでしょうね。

4.とりあえず今後の展望

 最後の項です。えーともう結論が出ているのかもしれませんが。。。とりあえずLongoの存在感の大きさがTBの攻撃力を支えていると言っても過言ではないと。だからLongoに怪我をされたら困る。BABIPを見る限り、やや幸運に振れていると言っても構わないのでしょうけれども、5-7月の不運の穴埋めと考えれば問題無いかと思いますし、チームも中々良さそうな雰囲気を醸し出しています。このまま一気に突っ走っていって欲しいですね。

 NYYの背中も見えてきてるしワイルドカードでも首位。チームも上り調子となれば、あと1ヶ月半、いや、2ヶ月半、この調子を維持して欲しいですね。投手力は相変わらずである事を考えると、ね。

 それにしてもLongoがいるといないとではこういう層の薄いチームでは大きな違いですね。今のうちにマイナーに彼の代わりとなれる長距離砲を育てておきたいですねー。。。Longoは怪我も多いですし。

 あーまた割とテキトーな記事を書いてしまった。。。