Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

WBCへ参加の方針へ

 TBはもはや力も残っておらずズルズルと連敗。TEXに負け越し、A’sに連敗してTORにも2勝2敗で一気にPO圏外へ。ちょっと下ではDET、CWSが激しいデッドヒート、その下のLAAも含めてまだまだひっくり返すだけの時間は残ってるようにも見えますが、いかんせんTBは打てなさすぎる。さすがにPO進出を狙うチームの本塁打王が打率1割台で17本って何?同じタイプのアダム・ダンは…。。。

 さらに今日からNYY、さらに再びTEX、BAL、NYYとPOを狙うチームとの連戦。正直ここまで厳しい日程になるとは。。。正念場ですね。ここで大きく勝ち越せれば一気にPOどころか地区優勝も見えますし、負ければPOバイバイってなりかねません。今年もまた最後まで気が抜けないシーズンとなりましたね。今日は勝ちましたのでちょっとだけ良い気分です。

 さて、今日もまたWBCの話題。TBの選手アナリシスはまとめてシーズンが終わってからやります。とりあえずTBのことは9月中は静かに見守っていきますね。

 今朝入って来た話だと、「侍ジャパン」を利用したビジネスで、4年40億円を確保する事によって、WBCで「本来あるべき」収入を「補填」する形にすること、WBCのロゴを使用しない限り大会期間中の宣伝活動を可能とする事、つまりはNPBにお金が入ってくる形で手を打った、と言う事ですね。

 このことはNPB選手会にしてみれば大きな決断だったと思います。というのも、彼らは「いびつな」大会構造に異を唱え、特に他のスポーツでは認められる事が多いスポンサー料が日本に完全に入ってこない事に、疑問を投げかけ、大会をボイコットすると言う方法でそれを正そうとした訳です。

 それが的外れな事であったかはこの際置いておいて、日本国内の世論ではNPB選手会を支持する人が多く見受けられました。

 そんな追い風を受けつつも最後の最後で一気に回頭して逆方向の結論を出す方向で決まったとのことですね。この世論という風に逆らう決断は選手会にとっては不参加表明以上に大きな決断だったのではないでしょうか。多くの批判を受ける事になりますからね。

 そしてタイミング的には本当に最後の最後ですね。アメリカでは9月5日には大会概要を発表するとのことを通達していましたから、日本時間だと9月6日の未明という事になります。今日の発表は9月3日遅くということですからアメリカは2日の未明。調整や資料のセットも含めて残り2日ちょっと。いやぁWBCIの人々は寝れない一週間になるでしょうね。本当これを逃したらもうチャンスはなかったです。こういうプレスリリースに必要な時間までを換算すると、ね。

 私にしてみれば収まるべきところに収まったかな、と。まぁNPBNPB選手会守銭奴っぷりが明らかになった感はありますが、別にそれは今に始まった事ではないし。そんなに金が欲しいならもっと魅力的なファンサービスや野球、それにプロモーションを展開してみろよ、とも思いますけどそんなんは別にどうでも良い訳で。

 それ以上に良いことは私が前々から発言している通り、多少いびつな構造だろうがなんだろうが、とりあえずMLBをはじめとして、世界中のトップクラスの選手をプロアマ問わずに集めて、世界一決定戦を機動に乗せること。はっきり言ってまだまだ機動に乗ったとは言い切れないですし、今回からようやくIBAFのお墨付きを得た、正式な世界一決定戦となった訳です。まぁ正直まだまだマイナースポーツ扱いの国が多い中でいびつな構造を正すように要求するのは完全に時期尚早、かつ、やり方が強引過ぎた印象ですね。それにいくら大会二連覇をしたところで、野球では(でも?)世界の盟主は誰がどう見ても母国アメリカですから、要求を聞き入れられないのは当然、というのは言い過ぎかもしれないですがやや無理があったように思います。

 それに輪をかけて無理にしていたのが、WBCの主催が事実上MLBでそこからの招待扱いだったことと(つまりハーレム国際と同じ程度の権威)、WBC側、MLB側が収益を(五輪復活を目標の一つとして)野球が発展していない国への支援に使っていた事。さらにワールドカップが盛り下がる中でNPBはアマチュアに押しつけて何もしていなかった事実。この三つの事実によってちょっとNPB側(NPB及び選手会)のWBC関連への発言権が弱くなっちゃってた事もあるんじゃないですかね。

 まぁMLBにしてみれば海外でベースボールアカデミーでも何でもやる分には10億円程度では雀の涙程度にしかならないでしょうし、そういう意味ではガッツリ儲かってる大会でもないわけですよね。まぁ今年は赤になるかもしれませんね、もし日系企業がスルーしたら。それでもWBCは今後も開催され続けると思いますけれども。

 あと、何度も言うようにMLBの選手派遣は割とガチですよ。前回PedroiaやChipperが怪我で離脱後どうしようもなく内野が足りなくなって招集されたのが我らがTBのEvan Longoriaですから。

 08年MLBデビューでいきなりTBの主砲として活躍して、最大9年の契約を昇格直後に結び、Door Mat TB(Tampa Bank)の奇跡のワールドシリーズ進出の原動力となり、余裕で新人王を獲得、09年には二年目のジンクスどこ吹く風で33HR113RBIでシルバースラッガー賞ゴールドグラブ賞を獲得してますから。そんなMLBを代表する内野手が怪我発生後の代替招集であるんですから。(まぁMLBの層の厚さが関わってますけれども)

 そんなアメリカ代表を本気じゃないって言うのはどういうことでしょうね。。。辞退者が多いのも事実ですがそれでも代替選手で出てくるのが余裕でオールスター級の選手ですから。