球団史上最強右腕!!!
昨日は敗戦。まぁもう順位も決まってしまっていますので消化試合と考えても良いのかと思いますが、やっぱり勝敗は気になりますよね。そして今日はShieldsが敗戦。9回2安打無四球15奪三振完投で。いわゆる1発に泣くって奴ですね。Shieldsらしいっちゃあらしいですが。つーかこれは彼にとって過去最高のピッチングを見せたのでは？？
いやー本当は昨日アップする予定だったのがちょっと遅れまして。。。で、今日は(まだ映像では確認してないけど)Longoが3連発ですか。
という訳で今年のShieldsの考察をしていきましょう。
G IP W L SV BS SO
06年 21 124.2 6 8 0 0 104
07年 31 215.0 12 8 0 0 184
08年 33 215.0 14 8 0 0 160
09年 33 219.2 11 12 0 0 167
10年 34 203.1 13 15 0 0 187
11年 33 249.1 16 12 0 0 225
12年 33 227.2 15 10 0 0 223
通算 217 1445.2 87 72 0 0 725
H R ER HR BB IBB
06年 141 69 67 18 38 5
07年 202 98 92 28 36 0
08年 208 94 85 24 40 0
09年 239 113 101 29 52 1
10年 246 128 117 34 51 2
11年 195 83 78 26 65 1
12年 208 103 89 25 58 2
通算 1437 687 628 54 340 11
K/9 BB/9 HR/9 K/BB BABIP WHIP
06年 7.51 2.74 1.30 2.74 0.328 1.44
07年 7.70 1.51 1.17 5.11 0.282 1.11
08年 6.70 1.67 1.00 4.00 0.287 1.15
09年 6.84 2.13 1.19 3.21 0.308 1.32
10年 8.28 2.26 1.50 3.67 0.341 1.46
11年 8.12 2.35 0.94 3.46 0.258 1.04
12年 8.82 2.29 0.99 3.59 0.292 1.17
通算 7.73 2.10 1.14 3.68 0.298 1.23
06年 4.84 4.39 3.99 72.4% 13.7%
07年 3.85 3.86 3.65 71.8% 11.1%
08年 3.56 3.82 3.87 73.3% 9.8%
09年 4.14 4.02 3.85 71.2% 11.2%
10年 5.18 4.24 3.55 68.4% 13.8%
11年 2.82 3.42 3.25 79.6% 11.1%
12年 3.52 3.48 3.25 71.9% 13.4%
通算 3.89 3.84 3.60 72.6% 11.8%
GB/FB LD% GB% FB% IFFB%
06年 1.26 23.3% 42.7% 33.9% 9.2%
07年 1.08 16.3% 43.4% 40.4% 9.5%
08年 1.24 16.2% 46.3% 37.5% 8.2%
09年 1.13 20.5% 42.3% 37.2% 8.1%
10年 1.08 20.3% 41.3% 38.4% 7.3%
11年 1.31 18.4% 46.2% 35.4% 9.8%
12年 1.81 18.7% 52.3% 29.0% 7.5%
通算 1.25 18.9% 45.1% 36.0% 8.5%
FB％ CT％ CB％ CH％
06年 54.0% 0.4% 10.7% 34.1%
07年 46.7% 11.9% 11.3% 30.2%
08年 44.9% 19.2% 6.9% 26.3%
09年 43.2% 18.4% 14.9% 23.5%
10年 46.1% 15.5% 13.5% 25.0%
11年 36.4% 15.4% 21.0% 27.2%
12年 33.4% 19.6% 18.1% 28.8%
通算 42.6% 15.2% 14.6% 27.5%
球速 FB CT CB CH
06年 90.0 87.4 75.5 82.1
07年 90.1 87.4 76.8 82.6
08年 90.4 87.2 76.8 81.9
09年 90.5 86.4 76.8 81.8
10年 91.5 86.1 77.3 83.4
11年 91.0 86.7 77.7 83.9
12年 92.2 89.6 79.8 85.2
通算 90.9 87.3 77.7 83.1
06年にMLBデビューして以来TB一筋で投げ続けてきたエースです。その特長はなんと言ってもそのスタミナ。07年フルシーズン1年目から6年連続で200イニングをクリアしています。その長いイニングを投げさせることができる裏にはコントロールの良さがあります。通算でBB/9は2.12と好成績であるところからも見て取れます。余計な四球を出さない事でそもそも背負うランナーも減り、対戦する打者も減るので長いイニングを投げられると言う訳ですね。それはWHIPの数字の低さにも現れています。
彼のピッチングスタイルは基本的には最速で90マイル台半ばまで出る2シーム系の速球と大きく縦に変化するチェンジアップが基本で、さらに大きなカーブや速いカッター、スライダー等数多くの球種を操り、積極的にストライクゾーンに投げ込んで行くスタイルです。
その代償として被本塁打、被安打が多く、特に10年などはBABIP.341、HR/FB13.8％の高率にも支えられ、1試合6被弾、年間34被弾、被安打246と言う凄まじい成績を残してしまいました。
しかしそれでもチーム最年長右腕はチームの軸としてなくてはならない働きをし、昨年は11完投(リーグ最多)、4完封(リーグ最多タイ)、249.1イニング登板(リーグ2位)が評価され、CY賞投票では3位の高評価を得られました。
さて、今年はその反動も有り、さすがに成績が低下すると思われたのですが三十路を迎えたエースはその低下を最小限に食い止め、もう一段階成長した事を見せつけます。
ここからが本題。今年のShieldsの成績です。
33試合に先発し227.1イニングに登板。223三振を奪い、自身2度目の200三振をクリア、勝敗こそ15-10と二桁敗戦をしてしまったもののキャリアハイのK/9 8.82をマークし、ERAも3.52と昨年に続いてキャリア2番目の数字を残せました。
HR/FBなんかは裏年と言っても良い値で、四球も多め、例年だったら崩れてしまいそうな数字だったところで成績を残せたのはまずはPrice同様にゴロが急増した事。GB/FBはキャリアハイの1.81をマークし、GB%は半数超えの52.3％。これでは如何に球質が軽く、HRが多いShieldsでも被本塁打は減りますね。
球種に関してみるとここ数年と各球種の割合に大きな変化はありません。ただし、各球種、大きく球速が増加しているのが見て取れるでしょうか。しかも速球は1mph程度の上昇にとどまったのに対し、変化球は2mph程度上昇。さらにカッターに至っては3mphも上昇し、Price並みの球速になっています。そのため、速球とカッターの平均球速差はわずか2.6mph程度。逆方向に曲がる2シームとムーブの少ない4シームを使い分けていますが、特に2シームとは球速差もなく、非常に打ちにくい＆ゴロになりやすい、という感じでしょうか。
ただPrice、Shields共にゴロ急増というのはちょっと気になりますね。ひょっとしてJoseを中心としたCのリードが良かったのかもしれません。これは検討する余地がありそうです。
さて、来年以降の事を考えると、Shieldsは一応14年までの契約(球団オプション)が残されています。まぁ間違いなく更新はされるでしょう。また、TBの先発陣が豊富なことを考えるとトレード相手次第ではトレードの駒にされても不思議ではありません。安定して200イニングを投げられ、K/9が8超、K/BBが3.5を期待できる先発投手で、さらに14年まで比較的安価な契約(13年9M、14年12M)が残っているのでそれなりにトレードバリューは高そうですね。特に最近は1年こっきりの残り契約だと中々有望株引き出せませんけど2年残り、しかも球団オプション、さらに安価となれば割と引く手あまたに近いかもしれません。まぁここもフリードマンの手腕に期待がかかります。
最後に、ヘリクソンについて少しだけ。実は彼は非常にShieldsと近いタイプの選手と考えられると思います。右腕で、どんどんストライクを投げ込み、速球よりも変化球に頼るタイプ。ヘリクソンはShieldsを目標に、参考にすべきところは参考にしてみると良いのではないでしょうか。それで彼特有の低いBABIPと相まって球団史上最強右腕の座をゲットできるかもしれません。
それにしても短い球団の歴史の中だとしてもShieldsは安定感も含めて歴代最強右腕と言っても過言ではないかと思います。
(おまけ)昨年も噂になった日ハム田中がまた今年も噂になっていますね。まぁチームにフィットするとは思えませんけど。
