Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

トレードの話

 さて、バッテリーはキャンプも始まり、そろそろそわそわしてくる感じではあるものの、逆にデータ屋さんは暇な時期だったりします。私は「Baseball Bridge」の活動に忙しくしております。明後日17日のイベント、皆様の参加をお待ちしております。当日は私も会場に居りますので、声をかけてくだされば、とも思います。

 さて、特段話題があるわけではないのですが、あんまり放置するのも良くないと思い、ちょっと軽いネタでも書いてみたいと思います。

 Elliot JohnsonがKCへ、Reid BrignacがCOLへそれぞれトレードされて行きました。この二人は確かそろそろマイナーオプションがなくなっちゃってたはず。ですが、TBはScottと再契約、Farnsworthとも再契約、Kelly JohnsonとYunel Escobarを獲得し、さらには昨シーズン途中で加入したRyan Robertsと中堅レベル実力の選手が多数いて、アクティブロースターは満員状態。7ポジションを守れるユーティリティーはほしいけど、そんなにたくさんいても困る、という状況でした。この結果、09年以来のユーティリティートリオの解体となった訳です。ようやくというかなんというか…。

 ElliotのトレードはShields、Davisを放出したトレードのラストピースとして後日指名選手だったもの。結局TBとしてはエースとセットアッパーとレギュラーSS(笑)を放出して有望株4枚を獲得したトレードになりましたね。ひょっとすると珍しくWin-Winトレードになるかもしれません。

 Brignacは後日指名選手とのトレードで、どちらかというと厄介払いの方が毛色が強いかもしれません。やはりだぶついていたユーティリティーの処理、という感じですね。

 残されたのは我らがしょーん君ことSean Rodriguez。いわゆるAAAA選手ながら、7ポジションを守れる器用さに加えて対左ではOPS.800を期待できる能力と微妙なパンチ力が決め手となったと言えるでしょう。しょーん君は好きな選手だけに残ってくれてうれしいのはたぶん日本では私くらいだと思いつつ。これで、しょーん君が今年のユーティリティー枠での出場となるのでしょう。

 特に対左の能力というのはTBは非常に重要視しています。昨年も取り上げましたが、対左の時には例えばジェニ、Zobさん、Longo、Kepp、しょーん君とずらりと右打者を並べ、さらに下位打線はぺーな先生、Scott次長、Joyceの間にMolinaとElliotを配置して左が続くのを防ぐことをしていました。そのように、左投手相手には過剰とも思えるほど左打者の起用をためらうのです。

 その中で、今年のTBの左打者を見てみると、1BのLoney、2BのKelly Johnson、外野のJoyce、DHのScott次長と4人もいます。しかもJoyceを筆頭として全員対左の成績がお世辞にも良いとは言えない選手ばかり。当然、右打者がポイントになる訳で、控えのTatManことRobertsは2Bを守れますが、それだけ。代打候補のDuncanをDHで起用したとしても1Bもしくは外野1枠が余ることになるので、しょーん君はそこでの起用もあり得るでしょうね。打てればいいけど…。

 ユーティリティーとしてはエラーの多さを懸念する声も大きいのですが、確かにエラーは多く、特にSSでのUZR等はマイナスの数値が出ています。しかし守備範囲は標準よりも広いですし、どのみちSSは今年Escobarががっちり守るはず。出場は2Bや外野がメインとなるのであれば標準以上の守備成績が期待できます。

 また、彼の送球の関係だと思うのですが、しょーん君はSS、3Bではエラーが多く、RF、2Bでは相当良い数字が出ています。どうも左半分ではエラーが多い模様です。

 という訳でなんかしょーん君の記事になっちゃったけど、ElliotとBrignacの二人にはお世話になりました。新天地でも頑張って!!!