勝てども勝てどもゲーム差は縮まらず。。。
TBはHOU相手にノルマの3勝1敗クリア。DETにも2勝1敗と勝ち越し、7試合で5勝2敗とLongoが怪我で離脱した割にはまともな成績が出ています…が、現時点での順位は地区4位。というかブービー。その間BOSは6勝1敗で差を広げられ、BALは4勝2敗で差が詰まらず。当然WC出場権もありません。。。それ以上に激烈なアンチBOSという日本人からは怒られそうな私としては評価が悪かったBOSがいつまでも上にいるというのは正直アレです。という訳で今日は他のチームとの成績の比較をしてみましょう。
(成績は現地7/3時点)
打撃成績
HR:BOS87(リーグ9位)、BAL117(1位)、NYY84(11位)、TB96(5位)
得点:BOS437(リーグ1位)、BAL416(2位)、NYY330(11位)、TB399(5位)
盗塁:BOS66(リーグ1位)、BAL54(7位)、NYY55(6位)、TB40(12位)
Ave:BOS.276(2位)、BAL.271(3位)、NYY.240(13位)、TB.261(5位)
OBP:BOS.350(1位)、BAL.321(8位)、NYY.302(13位)、TB.330(4位)
SLG:BOS.444(2位)、BAL.453(1位)、NYY.381(12位)、TB.421(5位)
wOBA:BOS.344(1位)、BAL.333(3位)、NYY.298(13位)、TB.327(5位)
BABIP:BOS.332(1位)、BAL.300(6位)、NYY.278(15位)、TB.294(7位)
まずは打撃成績から。AゴンやCrawfordさんを放出下にも関わらずBOSが軒並みトップ成績。それらの上を行く長打力を誇るのがBALという構図です。盗塁のTBはCrawfordさんに続いてBJが放出され、LongoやZobが中軸に入ったことによって盗塁数が激減しています。最悪なのは盗塁死ですから、それさえなければ…いや、結構あるけど、TB。それ以外を見ると大体5位前後でリーグでも上位の成績であることがわかります。それでも地区4位。本当厳しいっス。打撃の好調さが表れててもトップにはなれないし、地区でも低迷しています。
それにしても異常なのがBOSのBABIP。.332っていくらなんでも打ちすぎでしょう。さすがに今後は落ちてきてHRも少ないですから打撃成績は普通な物に落ち着くと見ないとおかしいです。確かに打者のBABIPは打撃力を表しているとも言えますが、それでもチームで平均してみれば.332は無いでしょう。逆にBALは一発攻勢がきちんと得点につながっているのがわかります。大ブレイクのDavisを中心とした攻撃陣は恐怖ではあります。
逆にNYYはやはりさびしい数字です。そりゃあJeterもA-RodもTeixeiraもGrandersonもYoukilisもいない、そんなチームじゃあさすがに勝てないです。そんなんでなんでTBの上にいるのかわかりません。さらに泣きっ面に蜂、BABIPも.278と低調気味でリーグ最下位。逆に言うと今後打撃が復活する可能性もあるということでしょう。
簡単にまとめると打撃に関してはNYYは今後上昇の可能性が、BOSが急降下の可能性があり、BALは長打力が維持できる限り安定していそうです。TBは悔しいけど今の成績が実力を表しているとも言えるでしょう。
続いて投球の内容を見てみましょう。
投手成績
K/9:BOS8.54(2位)、BAL6.99(12位)、NYY7.95(7位)、TB8.29(4位)
BB/9:BOS3.56(14位)、BAL3.00(7位)、NYY2.60(3位)、TB3.17(10位)
BABIP:BOS.296(9位)、BAL.284(3位)、NYY.301(12位)、TB.284(2位)
HR/9:BOS1.12(10位)、BAL1.38(15位)、NYY1.06(8位)、TB1.02(5位)
HR/FB:BOS12.5%(11位)、BAL13.5%(15位)、NYY11.1%(7位)、TB11.5%(8位)
ERA:BOS3.85(6位)、BAL4.41(14位)、NYY3.84(5位)、TB4.06(8位)
FIP:BOS4.05(8位)、BAL4.62(14位)、NYY3.79(3位)、TB3.86(4位)
xFIP:BOS3.84(6位)、BAL4.23(11位)、NYY3.75(3位)、TB3.77(4位)
LOB%:BOS75.9%(2位)、BAL74.1%(5位)、NYY75.4%(3位)、TB71.6%(10位)
失点:BOS353(6位)、BAL389(12位)、NYY335(2位)、TB364(8位)
これを見ると打撃の様に首位独占の様な形はありません。概ねNYYがBABIP下位ながらも上位につけていることがわかります。与四球が少なくFIPやxFIPではリーグ上位の成績を出していて失点もリーグ2位の少なさです。唯一LOB%だけが幸運という指標が出ていますので今後、少しだけ投手が落ちる可能性もありますし、ベテランが多い構成のため夏を乗り切れるかが課題になるでしょう。
BOSは奪三振が多く与四球も多い感じがします。運要素を見てみるとBABIPがふつう、HR/FBが不運、LOB%が幸運と考えられますので運要素自体は普通といった感じでしょうか。とりあえず今後もこの成績を維持できるのではないでしょうか。
BALを見ると成績は軒並み下位に沈んでおり、打撃優位のチームなのが見て取れます。また運を見てみるとここまではBABIPで良好、LOB%で良好と余計なランナーが出ていないものの、HR/FBがリーグ最下位とここでは極端な不運に見舞われています。一発は浴びすぎているという形かと思います。そのせいかFIP、xFIP、ERAとブレはあるものの、同じような(悪い)数字が出ています。今後も投手陣は苦労しそうです。
最後にTBはこれまた中の上の成績です。目立つのは運に恵まれていると言えるBABIP。それもありながらFIP、xFIPよりも悪いERA。それもこれもLOB%が地区内他チームと比べると悲しいことになっているのが原因でしょうか。本来的にはもう少し良い成績が望めそうです。
最後にこれを見てください。お得意のピタゴラス勝率。
TBは本来もう少しできそうな気がしますがNYYとBALは明らかに勝ちすぎですね。悔しいことにBOSは現在の勝ち星と同等の数字が出ています。
今後を占ってみるとBOSはひょっとすると打てなくなる可能性があるでしょう。投手も成績を維持できるとは限りません。BALはそもそも勝ちすぎですが、去年の実績があるようにここは勝ちすぎてるのにまだ勝てる訳がわからないチームです。勝てるはずなのに勝ててないチームを應援してる身としては本気で悔しい相手です。NYYは放っておけば夏の補強もなさそうなので今後はじり貧でしょう。投打ともに下位に沈む可能性があります。
という訳で実際にTBが実力通りの力を発揮すればまだまだ勝負になるのではないでしょうか。そのためにもBOSが目の上のたんこぶすぎますが。。。