Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

Forsythe獲得Lossトレードになるのか…

 さて、奪三振系救援左腕が多いとか、左に強い右打ちがいないとかそういうことを書いてると、噂が本当になってAlex Torresをメインピースとして放出し、Forsythe、Boxbergerなんかを獲得してしまう訳です。Torresは昨年第2先発的に起用されたりしながらもようやく才能が開花した奪三振系左腕投手で、個人的にも大好きな投手でしたので放出は残念です。

 そんなんで、それじゃあってことでこのトレードを考えてみます。正直言ってTorresはイマイチイニングが食えてない先発を支えていた救援陣の戦力になっている訳で、大きな痛手です。一方FoesytheはMLBで3年のキャリアがあるものの、その地位は2B、3B、SS、LF、RFを守っているユーティリティーとしてのものです。Boxbergerも2年間MLBのキャリアがありますが、平凡な右の救援投手、という感じです。三振が取れるのは魅力的ですが、それを上回りかねないペースで四球を与えるのはいかがなものでしょう。。。

 とはいえ、左右の違いはあれど、奪三振系の救援同士のトレードと考えると左腕という価値にUTのForsytheが当てはまる、という感じで、トントンというところでしょう。(面倒なのでついでにくっついてるマイナーの選手は一旦置いときます。)

 足りない右打ちと右の救援を獲得したというところでややTBが美味しい思いをしているのでしょう。多くのポジションをこなせる選手という意味ではTB好みの選手と言えるかもしれません。とはいえ、そのForsytheですが…正直守備はイマイチな上に、ポジションがしょーん君と完全に被っています。いくら右打ちが足りないからって。。。そんなUTのために貴重な若手左腕を放出なんてのは正気の沙汰じゃないなんて思います。

 納得できる要素が多い一方、そんな先発左腕を出してまで必要な選手だったのかな?と考えるとちょっと疑問符、という感じです。そんな時は獲得した選手の成績を調べてみるに限ります。TBの獲得した選手ってなんらかの上がり目があってそれを基に獲得してることが多いですから。。。

 

 ってな訳で、Forsytheの成績を確認して求められた理由を見てみましょう。

 今回はめんどくさいのでいっぺんに成績を載せてみます。

 まず彼は本来三塁手ではありますが本質的なところではパワーヒッターでは無く、スピードの方がパワーよりも優勢な選手です。その意味ではユーティリティーとしての道が合っているとも言えます。但しそのスピードもずば抜けている、という感じはしないです。彼の成績で注目すべきは何と言ってもその選球眼です。MLB昇格後はそこまでではないのですが、マイナーでのBB%、IsoDはものすごい物があります。軒並み.100を超える凄まじいまでのIsoDとそれを支える15%を超えてくるBB%です。パワーヒッターとは違い勝負を避けられることは考えにくいですからとてもすごい数字であると言えます。その分、平凡な数字に落ち着いているMLBが不思議です。

 間違いなくこの選球眼の良さが、TBが彼を欲しがった理由の一つでしょう。やはりアウトにならない能力というのは野球に関して、何よりも大切な能力ですから。TBはこのBB%が高い選手が特に多いですね。ZobさんにLongo、Escobar、DeJesus。昔だとPena先生とかScott次長とか、MannyとかBJとか。打率が低い選手が多いので恩恵がちょっと少ないのかも、なんて思いますが。

 続いて見てほしいのがForsytheの打球の質です。非常にLD%が高く、FB%が低いです。それも年々進歩しているのが見え、13年はとうとうFB%を上回るLD%をたたき出しています。しかも基準となる20%を大きく超える数字で、です。当然フライよりもランドライブの方がヒットになる確率は高い訳ですから、非常に大きな点です。

 一方、サンプル数の少なさもありますが、BABIPは全くと言っていいほどその打撃力の高さとは乖離しています。私お得意のxBABIPとの差でみるLuckでは悲しすぎる数字が出ています。ここがTB獲得の第2、第3の理由ですね。元々選球眼が良い選手な上に、打撃力が高く、高い打率が望めます。さらに、ここまで大きく不運に傾いている状態なのでそれを取り戻す形に期待、ということです。さらにさらに、求めていた右打ちの選手で、しかも複数ポジション出来る!!!という訳で、きっと実績が無い、以外はTBが求めていた人材なのでしょう…。

 ついでに三振が取れて、シーズン通して頑丈な右のリリーバー獲得ということでバランスも取れたし、というところなのでしょう。新たな試みっぽいですが、フリードマンの慧眼に期待というところです。

 あーまた割とテキトーな記事を…最近忙しいからな、うん。

 それと今日も告知します!!!本当きっと良いイベントになりますので、ぜひぜひ、遊びに来てください!!!

【タイトル】Baseball Bridge presents スペシャトークライブ 池永大輔×田中亮多 2014

【日 時】2月1日(土) 17時30分開場 18時開演

【場 所】東京都墨田区立川3-7-11 都営新宿線菊川駅」徒歩6分

【出 演】池永大輔、田中亮多

【料 金】2000円

今回のトークライブには、昨年の第1回に引き続き、フランス2部のシャトーレ・フレンチカブス選手兼任監督を務める、池永大輔さんをお迎えします。

テーマは「オリンピックと野球」

昨年、2020年の東京五輪開催が決定し、日本中が歓喜に沸いた一方で、残念ながら「野球・ソフトボール」は実施競技入りを逃してしまいました。

今後、野球がオリンピックとどのように向き合っていくべきか、選手の立場と支援者の立場、双方から議論します。

当日はスタッフが会場へと誘導いたします。

また、イベント終了後は、別会場にて出演者と参加者による懇親会の開催を予定しております。当日の飛び入りも歓迎いたしますが、事前にご連絡いただければ幸いです。お仲間とお誘いあわせのうえ、会場に是非遊びに来て下さい!沢山の方々のご参加を、心からお待ちしております。

【お問い合わせ先】info@baseball-bridge.org

–出演者略歴–

○池永大輔

1980年7月17日生まれ、東京都出身(33歳)

埼玉県立草加東高~中央学院大

ジャパン・サムライ・ベアーズ(米、2005)

マインツ・アスレチックス(独、2006・2010)

ロングビーチ・アーマダ(米、2007)

新潟アルビレックスBC(日、2008)

サーファーズ・パラダイスBC(豪、2008-09)

サヴィニー・ライオンズ(仏、2011-12)

シャルトル・フレンチカブス(仏、2013-)

2012年ヨーロッパ選手権フランス代表コーチ

○田中亮多

1988年1月10日生まれ、千葉県出身(26歳)

千葉県立小金高~早稲田大スポーツ科学

小学校3年まで、イギリス・クロイドンで過ごす。

中学時代は内野手・外野手としてプレー。

2009年WBCにおけるオランダの戦いに衝撃を受け、ヨーロッパ野球の世界に没頭する。

ブログ「欧州野球狂の詩」「欧州野球狂の詩(Ver.スポーツナビ)」管理人

国際野球支援団体ベースボールブリッジ代表

Twitter】@baseball_bridge

【公式HP】http://www.baseball-bridge.org/

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