Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

Asdrubal Cabreraの2015年を占ってみる

 今日は前置き無しでやって行きます!!!(既に前置き)本日のターゲットはTBに新加入した内野手Asdrubal Cabrera(←発音が難しい)にしましょう。ここまで彼がMLBで残してきた成績やポジション等を考えてTBではどのくらいの成績になるか、何を期待されるかを考えてみようと思います。

 まずは基本的なスタッツから確認していきましょう。

 パワーのある内野手と言うイメージでしたが、実際そこまでではなく、11年の25HRが強烈に効いている感じですね。むしろそれ以前は3-6HRとパワーレスとも言える打者でした。もっともそれ以降は毎年14HR以上打っていますので、それなりに成長しているとは言えるでしょう。今年もパワー面ではこれくらいは期待できるのではないかと思います。

 足は決して遅いとはいえませんが、速いとも言えません。昨年は久々の二桁盗塁で失敗2と成功率の高さが光ります。今年もこれくらいが目標になりそうです。

 通算のwOBAは平均をやや上回る程度で、二遊間の選手としては合格点と言えるかと思いますが、昨年、一昨年とやや不調で、これくらいの数字だと困ったなぁと思います。

 打率は決して高い選手ではありません。また、BB%も高くはなく平均程度と言えるでしょう。その結果、出塁率はやや低い物となっています。パワーはそこそこ安定感があると言えると思います。

 打率は低く、四球率も高くない選手ですが、三振率に関してもリーグ平均をやや下回る選手です。つまり、長打力がややある以外は極々普通の攻撃力を持つ内野手だと言えるでしょう。

 念のためP/Oも確認してみると、これは予想通り、低い値となっています。特に昨年の5.30は平均を下回っており、昨年のTBで言うと、Yunel Escobarと同等の数字となっています。つまり、球を見るというよりもさっさと早打ちするという選手だと言えるかもしれません。正直、もうちょい球を見てる、どちらかと言えばAdam Dunn先生的な選手だと認識していましたが、それを改める必要がありそうです。ちなみにP/PAも決して高くはない数字です。

 打球傾向を見てみると基本的にはLD%はリーグ平均程度です。そしてGB/FBを確認すると12年まではほぼ中立か、年によってはかなりゴロ打ちの打者でしたが、13年以降一気にフライ打者化し、それを維持しています。一方で、本塁打数があまり変わっていないことからもわかるとおり、HR/FBはほぼ漸減傾向にあります。フライが増えて試行数が増えたが、結果、遠くまで飛ぶフライの割合が減ったため、本塁打数がとんとんという感じですね。

 そして驚くべきことに通算ではBABIPとxBABIPが全く一緒と言う状況です。これはすごい。そんな訳でここ3年程やや不運傾向が続いてましたが、今年に関しては平均程度の運は見込めるのではないかと考えています。とても安易ですね、はい。

 さて、この結果、打者のタイプとしてはどちらかと言えばZobさんよりもYunel Escobar寄りの性能を持っていると言えるかと思います。ちょこっとだけパワー面の上昇があり、スイッチで二遊間どちらも守った実績があるくらいの上位互換と言えるでしょう。Zobさんなみの成績を求めるのは酷と言えるかもしれません。また、守備力は大きくは期待できないですし、リーグ平均レベルを守れれば御の字と言うところでしょう。

 一方で、昨年の(正確には「昨年も」)TBはパワーレスに悩んでいました。二桁本塁打を記録した選手こそ5名いましたが、22HRのLongoを除くと2位がしょーん君の12HR(放出済み)、そして10HRでこれまた放出されたZobさんとジェニとKiermaierが並ぶという状況でした。ジェニはまだともかくとしてKiermaierの10HRはまだまだ信頼できる数字じゃないと思っていますから、今年は本当に深刻です。その中で4年連続二桁本塁打を打っているAsdrubalには大き目な期待をせざるを得ません。彼の起用法としては4番あるいは5番と言ったLongoの後を打たせるポジションが多くなるのではないでしょうか。あるいはもっと後の下位打線かもしれません。逆に怪我さえなければレギュラーを外れるイメージはまずありえません。現在TBの二遊間を守れる選手はFraklinとForsythくらいで、両者とも打撃力はAsdrubal程(つまり平均+ちょっとのパワー)はなさそうですから、ほぼほぼ安泰と言えるでしょう。李学周や某高卒最高額契約ユーティリティーもいますが、まぁあの打撃力では使いづらいと思いますので。

 さて、そんな訳で今シーズンの成績を予想してみようと思います。例によっていつものアレに初期値を放り込んでみただけではあるものの。。。ちなみに今回は1.レギュラーは外されない=155試合654打席で計算 2.運は平均程度を残すと仮定 という条件で計算してみました。

602打数159安打 本塁打16 四球52 三振111 二塁打36 三塁打3

.264/.323/.414 OPS.736 wOBA.322

 まぁこれくらい残してくれたらTBとしては十分なんですけど、これで5番とかってどうなんだろうって思います。これでも昨年のTBでは(Zobさん込で)5番目くらいのwOBAなんですけど。。。

☆本日のおまけ その1

 スーパーボウルの出場チームが決定しました。NFCを勝ち上がったのは昨年に引き続きシアトル・シーホークス。一方、AFCニューイングランド・ペイトリオッツが3年ぶりの出場となりました。

 個人的にはSTL-BOSのワールドシリーズくらいつまらない組み合わせになりました。SEAはユニはダサいし、去年もSBを勝ってるのでもういいでしょ、と。実は2番目に應援したくないチームだったりします。NEはニューヨーク・ジェッツファン(NFLではTBではない)として、そしてアンチBOSとしても決して應援できない相手です。まぁどっちも應援できないって意味ではフラットに観戦できそうだなぁとも思いつつ。

 …ってかいくら強豪チーム同士とはいえ、32チーム中、應援できないチーム1位と2位の対戦ってあんまりないでしょ。え?ジェッツ?今シーズンは4勝12敗でNEにも連敗して地区最下位ですとも。…NEを倒すために地元NYJを應援始めたんだけどなぁ。。。

☆本日のおまけ その2

 イチローはMIAが最有力で2年契約も、とのこと。MIAは良いんじゃないでしょうか。なんだかんだでNLなら投手への代打があるんで打席に立つ機会は増えそうですし、Stantonもなんだかんだで年間10-15試合くらいはお休みがあるような選手。YelichもOzunaも若い選手でバックアップとしてはこれ以上の適任はいなさそうです。結果、4番手外野手の座を得られればシーズン30試合先発、90試合200打席くらいはもらえそうです。個人的には終盤の勝負どころでStanton敬遠→代走イチローと言う流れを見たいなぁと。Stanton決して足は遅くないですけどね…。

☆本日のおまけ その3

 LADがマイナー契約でBedardと契約とのこと。Friedmanさん、あなたどんだけBedard好きなんですか?まぁ確かに良い選手ではあります。去年もTBは大助かりでしたしね。そのTB、今年はバックアップのベテラン先発がいなさそう。13年のCarmonaことHernandezや去年のBedardの枠です。これはFriedmanの特徴になるのか、それとも。。。