Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

Logan Forsythe でっかい期待 ~打球よ 飛べ飛べ天まで飛べ~

 キャンプインが近づき、各チーム徐々に体制が整ってきたように思えます。我らがRaysはというと…う~ん。。。再建期だからと言ってしまえばそれまでではありますが、やや残念な感じの陣容となりそうです。投手陣はともかくとして野手の方が相変わらず厳しいでしょう。何せ長打力を持った選手が壊滅的と言える人数ですので、よほどのことが無い限りPO進出は難しいんじゃなかろうか、などと思ってしまいます。多少投手優位とはいえ、打者地獄と言うレベルじゃない本拠地だと思いますから、選手の問題なんじゃないかな、と。Silvermanもそれなりに納得のいく補強を進めていますが、いかんせん資金力の問題もあるため、どうしようもないところではあります。もっとも打撃不振については選手の編成以外の問題もありそうですが。FAの長距離砲の失敗ぶりを見ると、何らかの影響がありそうです。また、TBは投手と守備、と言う印象があるチームですが、最近は守備力もリーグでも下位に低迷するなど、なんかちぐはぐ感が否めないのが悲しいです。

 さて、と言う訳で今日のターゲットはそのよほどのことを起こしてもらいたい選手No.1(認定:seriseri)のLogan Forsytheです。背番号10番だけに、to be to be ten made to be。彼もまた、発音からカタカナに治すのがめんどくさい選手、かつスペルが難しい選手(だから人物名は全部ローマ字なの、このブログ)。右投げ右打ちの内野手で、内野全ポジションに外野両翼を守れ、さらにパワーよりはスピードが売りながら、結果が出ていないという、TBが大好きなタイプの選手です。これまでの成績を確認しながら、今年の成績まで予想していこうと思います。

 まずはこれ。昨年は110試合とキャリアハイの出場。ですが、打席数自体は13年と大きくは変わらず、また12年よりは80打席くらいの減少です。本塁打は大きくは変わらず、盗塁が減りました。TBはここ2年ばかり盗塁も減らしているので、その影響でむやみに走らせなくなったのではないかと思います。

 打席数が少ないこともありますがWARは低い数字となっております。wOBAで見ても大体13年と14年と同じような成績だったことが分かります。が、低目の数字での安定なので決して良い物ではないです。

 これが非常に大きな問題点をはらんでいる表です。見ればわかりますが、Forsytheはマイナーでは非常に優秀な出塁率をマークしています。打率は大したことが無いながらも、BB%が概ね15%を超えていることがその最大の理由です。各々のサンプル数が少ないことを挙げる方がいるかもしれませんが、結果、マイナー通算では1438打席で237四球、BB%16.5%を記録しています。これがMLBに昇格すると途端に悪化します。11年7.1%、12年8.0%、13年7.8%、14年7.4%とおおざっぱに言ってマイナー時代から半減するという結果になっているのです。一方で三振率は大きくは変化していませんから、投手の高いレベルについていけていないということを意味していると思います。典型的なAAAA選手と言う感じではあります。…NPBでやったら楽しそうですね。サードが空いてるチームとなると…。まぁその結果、出塁率が急落するという結果につながっているのです。

 IsoDはきっちりと半減しているのが分かります。一方でIsoPはほぼ同等の数字を残していますから、バットに当たれば、長打力自体は変化ない感じですね。

 そして注目はP/PA及びP/Oです。打率.223、出塁率.287でしかない選手ながら、14年はP/Oが7.06をマーク。これは規定打席に乗ればTroutに次いで全体2位に相当する数字で、とんでもない事実です。全然打てない選手なのに、なんだかんだで球数は投げさせる、いやらしい打者になったということが言えます。…それなのに四球率も三振率も出塁率も打率も13年から大きく変わらないとはどういうことだ?と思いますが、これがTBの指導なのでしょう。本来的には結構球は見れる選手だということは四球率の高さが物語りますから、その影響でしょう。

 しかしながら、昨年も考察した通り、LD%が高いのに非常に運が悪い選手です。キャリアではずっと3分以上の不運に見舞われており、13年に至っては-0.098とめちゃくちゃな不運でした。Loneyもそうですが、ずっと不運な選手と言うのがいるとするとこのForsytheもその一人です。理由はわかりませんが、パワーレスなのが一つの原因かもしれません。せめてこれが普通に戻ってくれればと思うところではあります。

 一方、14年はGB/FBが標準程度に代わり、LD%が下落したことでxBABIPも普通の数字になってしまっていることも注目すべきです。好成績を残すためにはこれの回復も必要とされると思います。とはいえ、打撃のスタイルが変わったとまで言える中でも不運なのは変わらず、と言うことで非常に残念な打者ではあります。パワーも武器にはなりませんので、何とかならんものかと。ちなみに守備もあちこちできますが、せいぜい標準ちょい下なので、イマイチではあります。

 そういう訳で、Forsythe、結構好きな選手になってきたのですが、実は厳しい成績になりそうです。さて、彼についてですが、今年は昨年よりは打席数は増えそうです。Asdrubal Cabreraが加入しましたが、ZobristもEscobarも抜けました。2Bのレギュラーは一応Franklinがいますが、彼はForsythe以上に厳しいのではと思っています。かといって高卒最高額ユーティリティーのBeckhamはもっと厳しいでしょうし、李学周は…。Longoもいつまた怪我するとも限らないですし、そう考えると380~450打席くらいはもらえるのではと思います。今回はざっくり110試合385打席出場の前提で成績を予想してみました。結果はこちら

355打数84安打 本塁打6 四球30 三振89 二塁打16 三塁打1

.236/.295/.337 OPS.633 wOBA.282

 思った通りイマイチな数字になってしまいました。でもこれくらいが現実なのではないかと思います。Kiermaierとほぼ同等の数字ですね。。。これなら鳥谷の成績予想(.264/.360/.371)の方が成績良いじゃんか。不運ってこういうことですね。もっともForsytheは見てきたとおりパワーも無ければ、三振も多い、頼みの四球は減ってしまったので、運が戻っても致し方ないレベル、せいぜい平均レベルの出塁力ではありますが。と言う訳で今日はここまで。

☆本日のおまけ その1

 イチローはMIAとの契約が正式に決まりましたね。個人的にはなかなか面白いところなんじゃないかと思います。外野のスーパーサブとして、活躍を期待します。昨年もそうでしたがさすがにフル出場は体力的に厳しいのではないかとも思いますし、よいモチベーションを保てればベストですよね。若い外野陣に元気なベテランのバックアップは誰がどう見ても理想的な組み合わせだと思います。

 それにしても日本のメディア、「カタカナ一文字+軍」でMLBのチームを表すの、そろそろやめませんかね?文字数の関係もあるのでしょうが、はっきり言ってわかりにくいです。本当に。文字数の関係ならせっかく各チーム2文字あるいは3文字の省略形があってそれが向こうで定着しているんだからそれを使えばいいと思うんですよね。マ軍(全角2文字)よりもMIA(半角3文字)の方が分かりやすいと思うのはMLBばかり見ているからだとは言い切れないと思うのですが、どうでしょうか。

☆本日のおまけ その2

 こう見えて結構相撲好きなんですよね、私。ちなみに一番好きな力士は豊ノ島関です。身長が同じくらいだからと言うしょうもない理由ですが、小柄ですが巧い、良いお相撲さんだと思っています。それ以外なら白鵬関や現役時代の朝青龍関の様なパワーとスピードを兼ね備えた様な圧倒的な力士には魅力を感じます。彼らはアスリートと言える素晴らしく均整のとれた体つきをしていますよね。

 その白鵬関が審判部に文句を言ったということで騒動になっているのは周知のとおり。あの一番の取り組みの内容はさておき、審判部等に影響力のある注文を付けられる、つまり今回のようにオフィシャルに物を言えるのは彼が歴史に残る大横綱だからだと感じています。そうでなければ、このような注文については怒られ、握りつぶされ、土俵に立てなくなるのではないでしょうか。しかも今回は結果、取り直しの一番で完勝、さらに結果全勝優勝で通算33回目の優勝をしていますから、白鵬関の成績にケチをつけるのは不可能な状況です。力士が何かコメントをしたいとしたら、しかも相手にネガティブなコメントをするとしたらここしかなかったのではないでしょうか。

 また、審判部にしろ、横審にしろ、それなりに彼らに対するチェック機関の様なものが必要なのではないかと思いますし、それができるのはむしろ力士の立場なのではないかと思います。そういった意味で、高い立場から力士がそういうことを言うべきではない、と圧力をかけるのはかえって印象を悪くしている気がします。それを聞いてやる、くらいの度量を審判部も持つべきだと思いますし、彼らの余裕の無さを表している気がします。

 ま、だからと言って白鵬関の態度や言い方に問題が無いともいえないですけれどもね。そこは分けて考えるべきでしょう。

☆本日のおまけ その3

 ようやくスーパーボウルシアトル・シーホークスにつくことを決めました。やっぱりニューイングランド・ペイトリオッツに勝ってもらうのは嫌だから。非常に消極的です。いつぞやのワールドシリーズで消極的ながらもSTL寄りだったのと似ている感じです。

 とはいえ、これぞスーパーボウル、というプレーは楽しみにしたいと思います。

☆本日のおまけ その4

 アメリカ・カリフォルニア州にあるオークランドはOaklandだけど、ニュージーランドオークランドはAucklandだということに最近気づく。つーかニュージーランドの方はどう見ても(聞いても?)アックランドの発音じゃないか。道理で英語圏の人にNZの方のAucklandがOaklandの発音で通じない訳だ。アメリカには昔住んでて英語にはあんまり不安はないけれども南半球はあんまり馴染みなくて…。英語の発音を日本語(カタカナ表記)にするのはやっぱり無理があるよなぁ。Ryan Braunはどう聞いても発音はブローンさんだし、シャーザーとかバーリーとかジーターとかキーマイアーとかカイコとかカタカナから元のスペルを正確に当てるのは困難だもん。きちんとした(その個人が馴染んだ方言の)発音聞けばかなりスペリングの精度は上がりますけどね。あとはZimmerman(Ryan)とZimmermann(Jordan)みたいな些細な差にできますから。(正解はScherzer、Buehrle、Jeter、Kiermaier、Keuchel)