Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

タンパの炎上王!!! それでもクローザーであることを支持します

 珍しくタイトルだけで誰かわかる記事を書いてみました。そうです。タンパの炎上王と言えばBrad Boxberger。MLB1、ファストフードっぽい名前ですよねぇ彼。

 今日はごたごた言わずにさっさと成績を見ていきましょう。

□01

 09年ドラフト1巡目補完(全体43位)でCINにドラフトされSD経由でTBには2014年に加入しました。当初は先発での起用も考えられてましたが、2010年中にリリーフに転向して以来、リリーフ一本での起用となっています。ここら辺の思い切りはMLBは良いなぁと思います。

 さてこの時点で色々見ていくものがあるのは珍しいですが、見ていきましょう。まず昨年は41セーブでリーグ最多セーブ。タイトルとは無縁なことが多いTBにしては珍しいことです(笑)BS6はTBS…では無くて、リーグでは2番目に多い数字で、さらに4勝10敗と勝てない先発投手かの様な成績。言うまでも無く、得点力のないTBは接戦が多く、必然的にセーブ機会が多かったからセーブ数が稼げ、その結果のリーグ最多セーブだったのです。安定感と言う意味ではからっきしのシーズンでした。

 一昔前でいう、強力セットアッパーと程々クローザーのクローザー部分を担っていた訳です。

□02

 14年と比較すると試合数は6試合増、イニングは1.2イニング減の中で被安打が20本増、失点が12増、与四球は12増、そして奪三振が30減。何も良いところが無いとまで言える内容だったかもしれません。。。

□03

 確かに奪三振の減少はある程度のダメージをもたらしますが、それはむしろ14年が素晴らしすぎただけで、15年の奪三振率は十分すぎるほどの高水準を保っておりました。マイナー時代と比べるとやや減少とも言えるかもしれませんが、MLBでは打者のレベルも上がっているため、こんなもんでしょう。そして与四球率の方を見ると、むしろ14年の方が異常で、大体彼は2イニングに1つくらいは四球を与える、三振も四球も多い独り相撲タイプの投手なのです。見ている方はハラハラしっぱなしのいわゆる劇場型投手ですね。ただし昨年後半は出てくると敗けのパターンが定着してしまったため、最後まで客を残らせるどころか、むしろただでさえ少ない観客を帰してしまったとか、観客の顔色が真っ青になったと思ったら単にみんな帰っちゃって客席が青いだけだったとか、そうじゃない、TBファンじゃない人の方が多い土地柄で、客を帰さない効果はあったとか、色々言われています(嘘)

□04

 ERAだけを見るという程悪くはないのですが、FIPが急激に悪化。奪三振は十分ですから、与四球が問題であると簡単にわかりますね。ここテストに出ますよ(笑)なお、三振率が高いのでLOB%は通常よりは高めに出るのが特徴ではあります。ここに関しては期待しても良いと言えるでしょう。

□05

 次の画で理由は見ますが、xBABIPは非常に低い値が出続けています。また、昨年はBABIPが急激に悪化しましたが、それはむしろ14年が良すぎたのが原因だと思われ、むしろ昨年くらいが一般的に期待される数字くらいだと思います。

□06

 Boxbergerの特徴としてLD%が非常に低いというのがありました。その結果が低いxBABIPだったのですが、あろうことか昨年はここも普通な数字に悪化。FB%がほぼ変化なしなので、今まではゴロになってた当たりがライナーになったのですね。それは被安打激増しますし、ちょっと怖がれば四球激増にもつながるでしょう。。。HR/FBはむしろ下がりましたが、ここも高い数字なのが気になるところです。

□07

 基本的に彼は速球と素晴らしいチェンジアップのコンビネーションで打者を歩かせたり打ち取ったりする、いわゆるツーピッチピッチャーです。他に少数のスライダーやカーブも持っていますが、やはり代名詞はチェンジアップですね。

□08

 速球とチェンジアップは13mph程度の球速さがあり、これくらいだと、同じような腕の振りから投げられますし、打者は速球のタイミングでは待ちきれないことも多いでしょう。ある種理想的な球速差ですし、これを維持してほしいですね。

 というところで今日のまとめです。

・2015年の成績悪化は、奪三振率の低下、与四球率が普通に戻ったこと、BABIPが普通に戻ったこと、それとLD%が上昇してしまったこと。

・逆に言うと運などに頼っての向上は難しく、14年は「珍しく素晴らしいシーズンだった」といえる。

・今年は昨年程度の成績でも良いから、1年間通じてクローザーを任されれば良いと思う。

 最後に今年の成績予想をいれておしまいにしましょう。

58G 56IP 69SO 28BB ERA3.54 FIP3.33 xFIP3.19 HR5 H54

 なんだかとても良い数字が出てきてしまいました。K/BBを高く見積過ぎましたかね(笑)これくらい残してくれると嬉しいんだけどなぁ。

☆本日のおまけ その1

 TBはキューバ遠征ですね。これは歴史的な試合になるのではないでしょうか。楽しみですし、キューバの良い選手がTBにも加入してほしいなぁと思ったり。。。え?Leslie Anderson?そんな選手知りません(笑)ちなみに2012年11月位に記事内でちょっとだけ彼には言及していて。自分の知る限り、Leslie Andersonについて言及した日本で(日本語媒体で)最初のブログだと思ったりしています(笑)思ってるだけ。

☆本日のおまけ その2

 いつの間にか3年目になったファンタジー。なんか毎年毎年同じような選手をドラフトしてしまうんですよね。例えばOdorizzi(3度目)とかAdrian GonzalezとかHollidayとかTuloとかOrtizとか。KershawやSaleも2度目の獲得だし、昨年飼い殺してしまったMcHughなんかも今年も獲得。それからNiel WalkerとかYan Gomesとかも複数回目の獲得ですかねぇ。あとは投打それぞれのロマン枠として毎年獲得することにしてるBruceとO’Day。…たった23枠のロースター、そしてロースタームーブの少ない自分でこれだけ被ってるのはさすがにどうなの?と。毎年弱いし(笑)