Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

結果、元の木阿弥?

 さて、日本に帰ってきました。結局、フロリダには行けず、ブルガリア・イタリアをうろうろとしてきました。スポーツは関係ない旅行だったので、ここに書くことは特になし。。。

 と言う訳で今日のターゲットは私大好き、Jake Odorizziです。彼もShieldsのトレードで来た一人でしたね。一昨年からローテーションに定着して投げていますが14年11勝13敗、15年9勝9敗と勝ち越しがなく、ここまでも15試合で3勝3敗と結果を残せていません。何が彼をそこまで苦しめているのか、ちょっと見ていきましょう。

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 ここまで15先発で84.1IP。平均で6イニング投げれていません。そして結果は3勝3敗。昨年ようやく平均6イニングを越えたのですが、14年のように、イニング数が減ってしまっています。そして勝ち越せない3勝3敗。そういう投手なのでしょう。。。もっとも長いイニング投げられないと中々勝ち星は増やせないものなのですが…と言うのは今日の裏メニューの一つですね。ここは後程見ていきます。

 また、ここには載せませんでしたが、P/Inが18.25と高く出ていて、せっかく1試合当たり102.6球も投げさせてもらっているのにもかかわらず、このイニング数なのです。ここは後程見る与四球率の問題もあるかと思いますが、それ以上にコントロールに苦慮している様子が伝わってきます。ちなみに昨年はP/Inが16.27、1試合当たりは98.4球でした。

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 特段コメントするところは無いのですが、気になるのは昨年と比べると被本塁打と四球が増加傾向にあるところ位でしょうか。ここはまた次の率関係で見ていきましょう。

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 と言う訳でこちら。15年から比べると奪三振率も与四球率も増加傾向。14年と15年の中間のような数字が出ています。K/BB3.04は標準位でしょうか。ただし、分母の方が大きく作用して、K/BBは昨年と比べると下がっています。それとやっぱり気になるのはHR/9の方。Archer程ではないにせよ、1.28とかなり大きな数字が出てしまっています。余計な被本塁打が多いんでしょうね。ただ、今年は現状MLB全体でHR/FBが高めの数字になっていますので、これくらいはざらにいるのかもしれません(ちなみにHR/FBは02年以降、15年が最高を記録したが、今年はそれをさらに上回る率)。

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 で、与四球率のこともあり、ERAに比べるとFIPもxFIPも高く出ているです。OdorizziはArcherのように「質が良いのに運が悪い」ではなく、むしろ若干幸運な方であると言えるのです。LOB%もkLOB%と比較してみるとこちらも割と幸運を示していて、実力よりも良い成績が出ていると見た方が良さそうです。。。ここら辺、ちょっとイメージが違いますね。だったらもっと勝ってても良さそうなものです。

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 WHIPはまぁ置いといて(笑)BABIP。こちらは昨年とほぼ変わらずですが、xBABIPがかなり良くなっています。元々フライ系のOdorizziですからxBABIPは良くなりがちなのですが、.270というxBABIPはかなり良さげです。

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 xBABIPの変化はここでわかります。LD%がかなり良化していて、20%を大きく割り込む17.9%となっています。また、GB/FBは強烈なフライ系から昨年同様、ほぼニュートラルからややフライより(最近はゴロヒッターもゴロピッチャーも増えていますので)程度になっています。いずれにせよ、良い傾向でして、正直ある種理想的なバランスとも言える内容です。

 またHR/FBはやや高めです。フライ系かつHR/FBが高いということで被本塁打は増加傾向になってしまうのはしょうがないところですかね。ただし、このHR/FBは今シーズンのMLBでは標準的な値だったりしまして。強烈な

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 上が割合で下が球速です。今年はまたカッターとスライダーが分かれて判断されています。微妙なところですが、ここがある種、鍵を握っている気がします。また、チェンジアップと言う名のフォークは割合は昨年よりやや減らしていますが、やはり多く、決め球になっています。個人的にはそれよりも70mphちょっとのカーブをもうちょっと有効に使えたらより良い投球になるのかなぁとか思ったりしているのですが、いかがでしょう。確かに緩い変化球は使いにくいのですが。。。チェンジアップもスライダーもあるし。

 ってな訳でですね。ここまで見た限りだと与四球率の上昇に伴うFIP、xFIPの上昇以外はそこまで悪い成績ではないどころか、むしろ良い成績だと思われます。それがなぜ、たった3勝3敗、勝ち負けつかず9などと言うふざけた状況になっているのでしょうか。

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 結局はこれですね。今シーズンここまでOdorizziは「失点数とか関係なく」6イニング以上投げた試合は7試合で0勝2敗、防御率2.40という状況でして、6試合でいわゆるQS。それで負けがついたのは5/29の7回1失点だけですが、勝ち負けつかずが5試合と。それはさすがに厳しいものがありますね。ここら辺の勝ち星が拾えないのは辛いですね。

 いずれにせよ、好投しても報われないのはちょっと悲しいですが、Archerと違いOdorizzi自身はそこまで悪い訳ではないのがまだ救いでしょうか。もうちょっとコントロールがとも思わないではないですが、それでも本来はローテーション投手としてはそこそこだと感じますね。

 って訳でがんばRays!!! 今後彼はちょっとは良くなるんじゃないでしょうか(楽観視)。

☆本日のおまけ その1

 ねえねえ、私と○○(好きな単語を入れてね)、どっちが好き(大事)なの!!!???なんて彼女とかに聞かれたことありませんか?seriseriはあります。困りますよね(笑)○○の中が女優さんの名前とかだったら、彼女の名前を言っておけば問題ないですが、それが仕事だったり、ビールだったり、趣味(野球とかね)だったりすると困りませんか。困ります。で、逆に女の子からしてみたらこういうことは(聞きたくても)絶対彼氏に聞いちゃいけないことだったりしますね。そんな内容の話はよく耳にします。

 なぜこれが困ってしまうのか。それは本来比べられない別次元のお話だからですね。どちらが上とか下とかではなく、単純に別な銀河系の話なのと一緒なのです。

 ところが、これをごっちゃにしている話があるんですね。イチローがPete RoseのMLB通算安打記録を抜いたとか抜かないとかって話です。ピートの方が彼女を好きかもしれないけれども、俺(正確には俺らと同じ日本人のイチローって奴)は彼女とビールを足したらお前の彼女のよりも愛は大きく深いんだぜ!!!みたいに聞こえるのです。さすがにPeteは怒りますよ。なんでお前は彼女への愛とビールへの愛を一緒にしてるんだ、と。別次元の話を一緒にするなと。もっともですよ。それなのに、世界一だのなんだのってちょっと言ってる意味がわかりませんよね。だったらピートは、俺は彼女も愛してるけど、ギャンブルだって好きなんだ。それ足したらお前の彼女+ビールへの愛よりも上だ、みたいな頓珍漢な受け答えしたくなるものですよ。

 しかもそれも本人じゃなくて周りが、しかもたまたまとある島に生まれた者同士と言うだけで他に共通項がなさそうな人が騒ぐ訳で。。。そういうの好きになれません。少なくとも私は。どうみてもMLBで一番ヒット打ってるのはPete Roseだし、NPBでは張本だし、金もらってヒット打ってると言うのであれば、わかりません(笑)調べたら他にいるかも。

 イチローはすごい選手ですよ、確かに。それは間違いないし、Pete Roseもすごい選手でした。それも間違いない。でもその二人を無理矢理な話で比較する事じゃないと思うんですよね。そこら辺、マスコミ各位は勘違いしないでほしい。それともマスコミ各位には、仕事と彼女のどっちが大切なのか、定量的に判定する方法でも見つけたというのでしょうか?それはノーベル賞(かフィールズ賞)ものですから、是非、発表してほしいものです!!!

 あ、3,000本安打は楽しみですよね。これまでMLBではたったの29名しか足を踏み入れていない領域ですからね。本当にすごいことです。それにイチローのプレーって見ていて楽しいですよね。私も大好きな選手の一人です。

 

☆本日のおまけ その2

 と言う訳で恒例のファンタジーのMVP決める時間です。打者は例によってOrtizでも良いかなぁと思ったのですが、2週間分の働きを考慮すると打率.433、1本塁打6打点でわずか2三振、OPS1.262と活躍したCarpenter(2度目)としましょうか。2B/3Bとコロコロポジションを変えて起用し続けています。なんかイマイチ好きになれない打者だったりしますが(というかチームが)。

 投手の方はどうしましょうかね。さすがにまたKershawってのも芸がないので(笑)こちらも2度目となるHerreraとしましょうか。期間中6.2回6奪三振4ホールド、防御率2.70の活躍でした。…え?Kershawですか?15.1回24奪三振、2勝2QS、防御率2.35です。こっちの方がちょっと週間MVPっぽいですけど(笑)ただねーこうもKershawばかり続くのはどうかと思いまして。