Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

前半戦振り返り

 MLBは前半戦が終わって、オールスター休暇に入りました。我らがRaysからはクローザーのAlex Colomeが出場します。それ以外の皆さんはお休みですね。まぁ弱小&不人気球団からはこんなもんですよ。あーあ。KCが羨ましい。。。

 Raysは最悪な状況で前半戦を締めくくりました。6月下旬の11連敗を含めて、ここ25試合で3勝22敗、借金19を抱え込みました。7月に入ってからはわずか1勝にとどまっています。正直、これはチームの解体、整理をするための引き金としかならないでしょうね。最近仕掛けが早いと言われていますが、まだ、大型トレードはTB絡みでは起こっていません。これも時間の問題だとは思いますが。

 そんなTBの惨状をちょっと数字を使ってみていきたいと思います。憂鬱ですが。。。

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 最初に見方。左が実際の数字で、右が(MLB順位/リーグ内順位)です。いつぞやの使い回しです、はい。

 まず野手陣について。得点力がありません。安打も打てません。走れません。そして三振が多いです。四球は少ないです。が、本塁打は多いのですね。MLB全体7位、リーグ4位と長打力にこだわってオフの補強をした結果が出ています。それでも地区内では3位なんですけどね。さすがALE。

 三振が多く、四球が少ないのでBB/Kは悪い数字が出ています。打率も当然良くないのですが、今までのTBの売りであったOBPはここ数年の傾向を受けて下落しています。MLLB25位、リーグ内に限ればブービーです。

 

 ちなみに脱線しますが、チームごとの成績にした場合、MLB全体では大まかにNLが投高打低、逆にALが打高投低傾向になります。当たり前ですけれども、投手が打席に入るのか、DHが入るのかの違いが関わってきます。

 もとに戻ると、注目は長打率で、ここはリーグ中位に入っていますし、IsoPはリーグ5位の成績です(地区内4位だけど…ALE泣)。その結果もあってOPSはリーグ20位と他よりはちょびっとだけ良い順位でした。

 さらにBABIPとxBABIPで比較すると、やや高めに出ています。これは下を見ればわかりますが、単純にLD%がめちゃくちゃ低く、GB%もめちゃくちゃ低く、その代りFB%がリーグトップというのが理由でしょうね。

 ただHR/FBもリーグ平均よりは上なのでこれもHR数を押し上げていますね。

 □02

 投手陣についても見ていきましょう。現状34勝54敗の借金20(FGに反映される前に作っちゃったのですが、めんどくさいのでこのままw)と言う状況。が、失点数はそこまで多くなく、奪三振数、与四球数はリーグ中堅です。勝敗は得点数が悪いのも影響していますね。

 被本塁打は当然のように下位にしずんでいて、PFがやや投手よりのニュートラルなTropicana Fieldとは一体何なのだという感じではあります。もっともPFなんて結構変動しますけど。

 見ればわかるように被安打は中堅レベルですが、数字はERA>FIP>xFIPとなっています。ここら辺での損している感は本当にもったいないです。結果的に防御率はリーグ下位をさまよっているのですから。

 恐ろしいのは奪三振率で、リーグ3位(ま、地区3位と言う恐ろしい地区ですが)なのですが、これ、昨年より数字をあげてるのに、順位は下がっているのです。奪三振率の向上にはめざましいものがありますね。与四球は平均以下。ここはもったいない。結果的にK/BBは中堅どころですかね。HR/FBが下位なのは非常にもったいない。。。

 なんかかったるかったのでやらなかったですが、LOB%はリーグ中堅で、奪三振率と比べるとやや悪いかもしれません。BABIPはxBABIPよりも高く出ています。打球の質が投打で似ているのは注目ですが、全体的に打の方が悪いのはなんというかまぁ。

 と言う訳でざっと見ましたが、なんでしょうか。投手はそれなりに頑張りを見せているのですが、結果がついてこない、打者は狙い通りの感じではあるが、全体に実力が足りません。結果的にグダグダな結果になっていますね。

 ってところで終わらないのがRayを釣りたくてなんだなぁこれが。

□03

 投手の成績を先発と中継ぎで分けてみました。これから何がわかるでしょうか。実は先発投手は頑張っているんだ、と言うことが分かります。奪三振はリーグ有数の数字ですし、被安打もFIPもxFIPもリーグ上位、K/9だってリーグ首位ですし、K/BBもリーグトップクラス。さらにHR/FBだって悪くないのです。

 もっと言えばLD%も低いし、FBも多いのでxBABIPもかなり抑えられた数字になっているのが分かりますね。但し、BABIPは中位、LOB%も中位の数字が出ていて、せっかく三振を多く獲った割にはERAに反映されていない感じがあります。ここら辺はシリーズで4人見てきた中にもありました。

 先発投手に限ってみれば、実力面の不足以上に彼らにはどうしようもない理由につき失点と負け数が増えている様な気がします。

 一方のリリーフ陣。こちらも負け越していて、しかも負け数も多いです。失点や与四球が少ないのは純粋にイニング数が少ないからだと言えますか。が、被本塁打は多く、防御率は4.85とかなり悪い数字です。これが実力であった場合、4イニングの登板で2失点してもなお、まだ実力よりはマシな数字を発揮した計算になります。ですが、FIP、xFIPはまだ多少はマシな数字が出ていますね。

 奪三振率は先発投手より劣る一方で、与四球率はこれまた先発よりも悪く、どうにも実力面ですら足りていない状況があると思います。ついでに言うとLD%が高く、被安打が増えるのも当然だと考えられます。

 ただそれでも救いなのがLOB%でまともな値が出ています。ここに関しては幸運だと言えるでしょう。また、HR/FBはとても高い数字が出ていて、被本塁打が多くなってしまう原因となっている気がします。

 さらにxBABIPも悪い値であるにも関わらず、BABIP自身はもっと悪く、こちらももったいない感じではあります。

 リリーフ全体で見ると運も悪いかもだが、実力がそもそも足りないと感じます。何というか、さっと出てきて三振で簡単にイニングを終わらせられる様な支配的なリリーフがいないんですよね。

 で、ここで終わりにしようとも思ったんですけどね。

□04

 ま、せっかく昔式を作ったんだから再利用しようと思いまして。懐かしいPythagorian勝率を持ってきました、しかもPythgo1.83、Pythago Pat付ですからお得です(笑)

 どうせならということでALEのお仲間も一緒に調べてみました。

 色々見ていきましょう。上位3チームは安泰ですね。いずれのチームも.550を超える勝敗ですが、Pythgoでも似た様な結果が出ています。BALだけはややプラスの数字が出ていますが、それでもこの得点数ですから、当然とまでは言わないにせよ、悪い数字ではありません。そして地区内で最多のプラスを記録しているのがNYY。得失点が-38ですが、五分の勝率。素晴らしいと言えるでしょう。とはいえ、このままでは上位との得点力は明らかですから、上位進出にはさらなる得点が必要となるでしょう。

 そして我らがRays。なんというか。得点数地区最下位…どころかNYYにすら16点差つけられていて、BOS相手に至っては既にシーズン半ばにして142点差です。多分BOSは4アウト制で野球やってるんじゃないでしょうかね?失点も多いし…嘘です。スミマセン。

 そしてRaysは失点も多いんですね。投手力のRaysは今年に限っては完全に都市伝説ですね。Tampaはそこまで大きな都市ではないですが。で、まぁP勝率は確かにマイナスを記録はしているのですが、そこまで大きな差はありません。問題は25試合で借金20をこさえたにもかかわらず、マイナスがそこまで大きなものではないということなのです。そこをちょっと取り出してみてみましょうか。

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 とんでもない数字が出てきました。まずは6/16以前ですが、266得点258失点と得失点ではややプラス。勝負を捨てることはないものでした。P勝率だと確かにプラスになりますが、63試で-8点ですからほぼイーブンな値です。ここまでは問題ではありません。ちなみに平均得点4.22、平均失点4.10点と標準位でした。

 が、それ以降の転落はもはや笑いを取りに来たのかと思うレベル。わずか78得点で、25試合で156失点です。一気に-78点を記録しました。それでもまだ5勝くらいは出来る想定だったのも驚きですが、5勝していても借金15こさえてる計算ですからね、レート通りだとも言える訳です。これが、大きな問題ですねぇ。ちなみにこの間の平均得点は3.12点と1点も下がった一方、平均失点は6.24と07年以前のDevil時代を彷彿とさせる数字ですね、はい。この25試合、内容が極端に悪くなっているのが最大のダメージですね、これは。

 要するに序盤は五分五分の悪くない戦いをしていたが、そこから内容が急変して、チームが急降下してしまったのだと。が、まぁさすがにこれは極端すぎると思うので、もうちょいマシにはなるんじゃないかなぁと思いますが。この間の成績とか調べてみましょうかね。

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 んで、こんなもんを作ってみました。各イニングの失点率と得点率の推移です。これは全試合分ですね。見るとわかりますが、得点・失点共に同じような軌跡を描いています。初回は先発投手の立ち上がりを叩いて高めの得点が入りやすく、その後は安定って感じです。問題は終盤の戦いでして、TBの得点率は7回以降急激に下落する一方、失点率が急増します。これでは逆転負けも多いし、先発には中々勝ち星がつかない訳ですね。もちろんTBが弱いから、相手の勝ちパターンのリリーフが出てきやすい、こちらは出しにくいというのもあるかとは思います。

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 こちらはイニングに失点をする確率です。基本的には動き自体は得点率失点率と近い動きがありますが、得点確率は9回に上昇し、失点確率は減っているのが気になります。9回の得点確率は変わらないが、点を取った場合の失点数が大きく違っていることを示していますね。

 これを6/16以前と以降に分けてみましょう。

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 まずは6/16以前。多少の上下はありつつも、基本的に得点率と失点率での大幅な乖離は無く、得失点でわずかにプラスになっていたことを示しています。また9回の失点率が低いのはクローザーのColomeの良さを示していると考えられます。

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 問題はこっちなんですよね。わずか25試合の期間中ではありますが。まず得点率は凄まじいグラフが出ています。TBの得点力がとにかく低い。特に終盤の低さがありながら、膨大な失点を重ねるリリーフ陣。7回の失点率0.60=防御率換算5.40、8回は9.00、そして9回は16.20(笑)8失点と6失点が効いているのはもちろんありますが、それにしても。

 また、失点の確率が問題です。通算のを見てもらえればわかりますが、大体失点する確率は3割台から.350くらいが標準ですが、4回以降軒並み4割超の失点確率で、9回に至っては6割の確率で失点しています。確かにビッグイニングによる失点率も大幅に上がっているのですが、それを考慮しても失点する確率も高すぎるのです。逆に先発投手は3イニング、1巡目くらいまでは毎試合頑張っているのだろうと思います。

 そして得点力はそれと反比例するように下がっていますからね。どうしようもないですよ。得点確率が2割台、失点確率が4割台っておかしいですよ、何か。

 そんな訳で色々見ていきましたけど、色々絶望しそうな感じでしたね。打てない、投げれないという感じで。さすがにこの25試合を続けることはないと思いますが、それでもこれからもそんなに好転はし無さそうな感じですので、そろそろ再建に舵を切っても良いでしょうね。いずれにしてもガンバRays☆

 そういえばTBってそれなりに強かったイメージあるけど、ALEで一番POから遠ざかってるチームなんだよなぁ…。やっぱり打てないと上位には行けません。。。

☆本日のおまけ その1

 前回はDevil RaysからRaysへ、Devilを削って強くなりました。そしたら今度も名前削れば良いんじゃないかな?来季からはTmapa Bay Aysにしよう!!!(笑)

☆本日のおまけ その2

 ファンタジーも折り返しですね。ちょっと見ていきましょう。

 打線は悪くないのですが、安打が出ない、得点がでない。本塁打と打点は多い。まぁロマン砲を選びがちな私はそうなりがち。。。MVPは打率.328、OPS1.096、22本塁打70打点2盗塁のOrtizでしょうね。頑張っていたCarpenterのDLは本当痛いし、Tuloの不調も痛かったですね。

 また、MartinとGomesの2枚体制だった捕手陣はどっちもグダグダでちょっともう。。。怪我していた私の中のMVP候補だったJonesは戻りつつあります。上手いことFawlerと使い分けができました。

 Niel Walkerを早々に見切ったのはもったいなかったかもしれません。Storyが中盤に確保できたのは大きいと思います。それと大好きなBruceが戻ってきたのは嬉しいし、Trumboは今や手法です(笑)Chooの見切りが遅かったのはもったいないかなぁ。あとSanoも良い働きをしてくれています。…出ていれば。

 トータルでは376得点(10人中9位)、720安打(9位)、139本塁打(1位)、467打点(2位)、19盗塁(10位)、9盗塁死(1位)、647三振(9位タイ)、.266(7位)、.838(3位)という打撃陣。かなりいびつですね、はい。盗塁は全くするつもり有りません。

 投手陣はと言えば。MVPは間違いなく11勝14QS145奪三振 1.79ERA 0.73WHIPを誇るKershaw。ま、DL入りしてますけどね(泣)Smyly、Odorizzi、Mchugh、Iwakumaと期待していた先発投手陣が軒並み全滅で、Saleと二人で引っ張ってきました。チーム38QSのうち26を2人で記録していますからね。それと6QSのOdorizzi(QS勝利0で)。

 現在のローテーションはSale、Iwakuma、Colon、Porcelleとなんだかトーンダウンですね。

 中継ぎはホールド担当だったO’Dayが怪我で離脱。そのあと色々とっかえひっかえしましたが、イマイチ稼げる人が分かりません。また、Osuna、K-Rodでセーブは稼げると思ったんですけどねー。。。

 トータルでは46勝(7位)、43セーブ(9位タイ)、81被本塁打(3位)、657奪三振(3位)、22WP(1位)、37ホールド(6位)、3.64ERA(6位)、1.14WHIP(3位)、38QS(10位)と低迷。三振は奪ってるし、WHIPも良いけど、勝ちやQS、ERAに繋がらないですね。どこかで聞いたことあるような話ですが(笑)

☆本日のおまけ その3

 今日はそういえばホームランダービーの日。TBは関係ないですけどね。Stantonが打ったのはさすが!!!と言う感じですが、それよりもFrazierのホームランダービー男っぷりはすごいですね。14年から3年連続決勝進出って。。。

 それとYahooに出てたタイトル、一々イチローと同僚とか言う必要あったのかな?