Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

得点圏での出塁とOPS

 ご無沙汰しております。Rayを釣りたくて管理人seriseriです。決してTBが弱いから投げだしたとかそういう訳じゃないんですよ、ええ。大体毎年毎年9月位になるとネタ切れになるんですな。それにお仕事の方がそれなりに忙しかったりとかそういうのもあったりしてね。

 と言う訳で祝!開幕 Alex Cobb&New York Jetsということででして、Alex Cobbがようやく戻ってきたと思ったら早くもNFLシーズンの始まりですよ。いやはや。大体毎年NFLシーズン開幕には出遅れるMLB好きですな、私。ここいらのお話はいつものように後半のおまけの方に回すとして、本題に入りましょう。

 今日のテーマは別に掘り下げるつもりもなく、単発の内容です。まずは説明も無しにこの画を見せてみます。

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 さて、これはなんでしょう?

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 真ん中あたりに線でも引いてみましょうか。

 まぁわかる訳はないのですが。これは横軸が得点圏時のIsoDからランナーなしの時のIsoDを引いたもの、縦軸がOPSです。データはまだ今シーズンが終わっていないので2015シーズンの規定打席数以上の打者で調べました。IsoDってのは出塁率-打率で選球眼的なサムシングを表したものだと言われていますね。aaakkkさんのブログにちょこっと触発されたのだなんてのは言ってはいけない秘密だ、いいね、おじさんとの約束だ。

 見てみればわかるのですが、かなりのばらつきを示しながらも、なんとなく右肩上がりのグラフになっていることが分かります。ちなみに相関係数は0.3程度ですので、相関が無いと言えば無い、あると言えばあるみたいな微妙な数値になっています。

 で、なぜこの値を気にしたのか。なぜ単純に得点圏打率や得点圏でのIsoDではいけないのか。特に理由はありません(笑)やってみたかったから。ただ、要するに強打者(高OPS)は得点圏ならどんどん勝負を避けられるだろうし、じゃあそれを引っ張り出してきたらなんか面白いことがあるんじゃなかろうかなと思ったからですね。こういうトライ&エラーを私は結構繰り返していて、没記事も結構な頻度で発生します。だから1か月も記事の更新が無かったなんだなんて言えたらカッコいいよね。作ってみたら中々に面白い結果だったので、記事にしてみようと思ったのですね。

 まず、この散布図が右肩上がりになるのは当然のことですね。そこは私の予想通りでしたね。シチュエーションに因りますが、やっぱりTroutやMi.Cabreraと言ったどんな球でも打ってしまいそうな打者や、Vottoのようにあからさまにチーム内で打撃力が高すぎて浮いちゃってる打者は得点圏では最悪歩かせても良い攻め方になりますし、逆に前の打者を敬遠してまでして勝負する打者もいる訳ですから。また、基本的には得点圏にランナーがいれば慎重になりますし、2死2塁みたいなシチュエーションではMLBでも1塁を埋める動きはよくありますから、大体真ん中らへんは値がプラスになりますね。SEA時代のIchiroがランナー2塁になった途端に、足も嫌ってすぐ敬遠されていたこともありますね。懐かしい。

 そして当然のように、こういうグラフで外れてる選手ってのはそれなりに要注意な訳です。例えば極端に右側にいる選手。こういう選手は本来フリーに打たせればどちらかと言うとガンガン振りたいフリースインガータイプにも関わらず、ランナーがいるとバッテリーが極端に怖がって勝負に出てくれない打者ですね。こういう打者に関しては仮に出塁率が高くても、本来的にはそこまで出塁の鬼みたいなことはありませんから、主軸からテーブルセッターにした際には上手く輝けない可能性があります。

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 画で示すと黄色い範囲の選手達ですね。ここら辺の選手は本来はフリースインガーかつ、勝負を避けられる打者たちです。具体的に名前を挙げるとOrtiz、Pujols、Goldschmidt、Coghlan、Trout、Mi.Cabreraらでしょうか。基本的には足が遅くて、ランナーにしてしまうと貢献度が低い、長打力が売りの選手が多く揃っています。こういう選手達、私大好きP/O(ぴっちぱーあうと)では案外低い値が出る選手達だったりするのですが…Ortizとかそんなイメージは有りませぬ(笑)あと中南米で鈍足パワーヒッターが多いイメージ。やっぱり中南米はガンガン振りたいんだというステレオタイプ。

 逆に低OPSで、マイナスな人達。画で言うと今度は緑の人達。

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 ここにいる選手で言うと、Alcides EscobarとかYadier Molina、Chase Headley、Wilson Ramos、Didi Gregorius、Freddy Galvis、Elvis Andrus、Brett Lawrieなんかでしょうか。ここらの選手は逆に得点圏では勝負されるけれども、普段から四球を奪い取ろうとしている打者といえるでしょうか。結構P/Oでは低目の選手が揃っていて、こっちは単にアウトになりやすいからなのではないでしょうか。それこそ見た目よりは貢献しているけれども、という打者でもあるかもしれません。打点は期待されないけれども、得点が高く出やすい傾向にはあると思います。

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 次はあんまりいないですけれども一応いる青の部分の人たち。低OPSかつ得点圏ではよく四球を選ぶ人。例えばGregory PolancoとかAndrelton SimmonsとかJace Peterson、Addizon Russel、Pablo Sandval、Jean Segura、Anthony Gose、Jose Reyes辺りでしょうか。彼らはまず打てない。打てないながらも得点圏になると「投手がストライクゾーンで攻めてこないことをいいことに歩く打者」たちでしょう。ちょっと下(画では左)にいるSalvador PerezやAlexei Ramirezなども含めて、基本的にはフリースインガーだけど、な打者が結構います。むしろ、守備で評価されている選手が多いとも言えるでしょうか。特にフリースインガーで打力は低いんだけど、たまに芯を食うとHRにできちゃう系守備が上手い選手が散見されますね。それこそSimmonsとか(笑)

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 最後は数は少ないですけれども、この数値でマイナスを記録しながら、高いOPSを記録する選手。本当の意味で選球眼が良い選手と言えるでしょうし、あるいはチームの打順でもっと打てる選手が後ろにいるから、勝負を避けられない打者も含まれているでしょう。

 Jose Bautista、Brandon Belt、A.J. Pollock、Carlos Gonzalez、Ryan Braun、Manny Machadoが含まれています。確かに言われてみれば、な選手が揃っていますね。勝負を避けられないから高OPSなのか、普段から出塁しまくるから高OPSなのかは微妙なラインではありますが、いずれにせよ、ここにいるのは打撃が良いチームの実力者たちです。まぁ本来目指すべき位置なのかもしれませんね。得点圏でも勝負を避けられない=得点をもたらすチャンスを増大させる、かつ、そもそも打てる打者。最高ですね。

<まとめ>

 なんにせよ、こういうのはチーム事情も絡んでくるんで一概には言えませんですね。ただOPSが足りてないのに勝負を避けられまくってるPujolsはやっぱりツボに入った時の打撃が怖いんだろうし、後ろがBig Eだとしても、普段から出塁を多くするBautistaは嫌な打者だということですね。

 だから打点とか特に関係ないよねというまとめでした。結局得点圏打率とかよくわからん。。。

☆本日のおまけ その1

 Cobb復帰もですが、TBは来季を見据えた戦いというところでしょうか。先発はArcherをOdorizzi、Smyly、Cobb、Snell、Andrieseと揃っておりますし、Franklin、Miller、Duffyとようやくというか、集めに集めたSS陣が頑張っておりますし、Forsythe、Longoは盤石、外野もSS陣から一人回って、あとはKiermaierとSouzaとおります。ついでに捕手ならもうCasaliをメインに据えちゃっても良いと思いますし、そうなれば珍しく野手ではあまり動かなくても良いのかもしれません。RPが薄いんでそこを重点的に…くらいで他は最下位シーズンの割には静かなオフになるのではないでしょうか。上がり目のあるようなチームって良いですね!!!(笑)来季はポジって良いと思います。Duffyも来年にはちゃんと怪我治せるでしょうしね。

負けるまで

   優勝候補だ

      参加校

 ついでになぜか9月はチームに帯同させてもらえない最高額ユーティリティーことTim Beckhamさん(笑)三振率の高さが非常に気になるところですが、もう雇ってくれるところも無いだろうし、ヨコハマって米軍基地の隣の港町にあるチームとかでプレーするのはいかがでしょう?(笑)二遊間を中心に内野は全部守れますし、MLBでも平均的な守備力の持ち主です。足もそこそこ速いです。対右が若干苦手な感じはありますが、ゆーて三振率は変わりません。何よりも元トップピックというネームバリュー!!!(笑)ま、三振率が高く、高打率が望めないので対応する前に切られちゃうかもしれないですけどね(笑)ただ名も知れない選手よりは期待値が高かった選手の方が結果的にNPBでも活躍で来ているのは事実だし、そういう意味では面白い存在なんじゃなかろうかと思ったり。

☆本日のおまけ その2

 ホームにシンシナティの寅さんを迎えたNYJの開幕戦はキッカーのFolkが22ydのキックを外すわ、エクストラポイントを外すわで、結果22-23で敗戦。なんだかんだ直接得点を多く取るのはキッカーですから、いわゆる「決めて当然」な得点が取れないとチームの勝敗に直結してしまう、そんな試合でした。あとは地味にDB陣がぼろぼろにやられた気がするのは嫌だ。DLが頑張った試合だけに。。。

 つーかNEが勝ってるのかよー。AFC東、早速独り勝ちかよー。少しは手加減してほしいわー(←十分手加減してるメンツだという 苦笑)