Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

Good-bye Forsythe!!!

(目的/動機)

 私大好きだった(Friedmanも好きだったのだろう)Logan ForsytheがLADにトレードされていきました。代わりにプロスペクト先発投手のJose De Leonを獲得しましたので、彼について軽く考察を。シーズン通しての起用になるかどうか怪しいので、成績予想は無し(手抜き)。

(方法)

 いつものテンプレ(笑)に成績を打ち込み、それを眺めます。次にそれでちょいちょい考察していき、最後にいつもの選手成績予想システムseriseri(今のバージョンはわからないけれどもVer. 1.3.0くらい、という名のただのエクセルファイル)に放り込んで出てきた数字を眺めてみます。

(結果)

□01

 13年からLAD組織に在籍し、順調に成長し16年MLBデビューしました。基本的に先発投手として育成されています。

□02

 MLBでは勝敗とは違い、それなりに苦戦した様子が見受けられます。

□03

 奪三振率が非常に高い数字を残しながら、与四球率は悪くない値となっており、結果、K/BBが良い値です。MLBではその奪三振率が下がっているため、K/BBが悪い数字になっています。サンプル数が少ないとは言え。

 また、HR/9はすさまじい数字ですが、ここもサンプル不足+昨年のHR大量シーズンの事も影響しているでしょう。

□04

 FIPについてはAAAまではそれなりに安定しているのがわかります。それもPCLですから、上々といえるでしょう。LOB%も高めの数字が並んでいますが、ここは奪三振力と考えると、これくらいは期待できるでしょう。

□05

 BABIPもちょっとサンプル不足ですからパスですね。

□06

 打球傾向もサンプル不足ではありますが、GB/FBは一般的な値、そしてLD%がやや低めな点が見られます。また、HR/FBが極めて高いのも注目してください。

□07

□08

 球種は速球以外は基本的にはスライダーとチェンジアップという一般的な構成ですね。速球が平均91.6mphとそこそこ出ていますが、チェンジアップが81.5mph、スライダーはそれより遅い80.4mphであることに注目が必要です。

(考察その1:トレードの件)

 Forsytheとのトレードについて考えると、LADは2Bのレギュラーが定まっておらず、Brian Dozierのトレードがうまく行かなかったため、それ以外を探した結果でしょう。TB時代にも意外な(?)メインピースとしてSDでくすぶっていたForsytheを獲得した実績もあるSilvermanが、再度獲得に動いた形でしょうね。TBはロースターも溢れていて、引き出しやすかったのもあるでしょう。プロスペクトでも高評価のDe Leonを放出したことからもForsytheの高評価がわかる形になりますね。

 もっとも選球眼に優れ、LD%が高く、平均的なパワーを持ったセカンドですから、それなりに美味しい選手ではあります。LADでは結構面白そうな人材です。CHCのZobさんといい、Forsytheと言い…。。。

 TB側からしてみるとそれなりに痛手ではありますが、FranklinやMillerが成長したことでLongoのプロテクトとしては十分なものがあると考えているのかもしれませんが、Forsytheほどの安定感=期待値の下限の高さは無かったと思うので、今年はかなり厳しい戦いがあると思います。というよりも私個人としも白旗という考えではあります。

 とはいえ、このトレード自体は高く評価されるべきであると思い、逆に言うと平均程度の2BでMLBにデビューしたプロスペクトの獲得は美味しいといえるでしょう。

 これらの事から考えると、勝負の年は来年か再来年になるのではないでしょうか。若い選手たち、Miller、Franklin、Duffy、Souza Jr.辺りが成長し、KiermaierかMallex Smithが下位打線に収まり、かつArcher、Odorizzi、Snell、De Leon中心の投手陣がばったばったと相手打者をなぎ倒し…。それは楽しみですし、この形だと再建期は短く(1-3年)で済むでしょう。となれば今度は再建が済んだ状態でどこかで勝負に出ないといけないですし、勝負に出てほしいです。18オフのFA戦線で大物獲得とかワクワクしますね。そういうことをしてくれたら楽しいんですが。。。

 いずれにせよ、De Leonは楽しみですね。

(考察その2:De Leonの件)

 さて、本題。

 De Leonは2013年のドラフトで指名された右腕で、18巡目全体724位と遅い指名ではありましたが、マイナーを順調に上ってきました。

 スタッツからわかる彼の持ち味は何といってもその奪三振力の高さとそれに比べると低い与四球率です。その結果K/BBは高い値を示しています。先発投手で高いK/BBというだけで魅力はたっぷりです。

 昨年デビューしたMLBでは比較的苦労した様です。4先発で17回とイニング数は少なく、2勝0敗は立派ですが、防御率は6.35でしたし、自慢のK/9は7.94にとどまりながら、BB/9が3.71と悪化。K/BBは2.14にしかすぎませんでした。さらにLOB%が54.6%と低く、HR/FBが23.8%とこちらも悪い数字でした。BABIPはほぼxBABIP通りでしたが、それ以外の不運も重なりましたね。

 いずれにせよこれだけで判断をする訳にはいきませんが、それでも彼の将来像は悪くないと考えられますね。成長にも期待できるでしょう。

 球種・球速を見ると、結果欄でも言及した通り、速球、スライダー、チェンジアップの3球種が基本です。気になるのがこの球速差で、92mphの速球と82mphのチェンジアップ、80mphのスライダーはややアンバランスだと感じます。特にスライダーが「遅い」と感じますよね。Archerだと94.3mphの速球に対してスライダーが88.3mph、6mph差、チェンジアップが86.8mphで7.5mph差です。同様にOdorizziが91.6mphに対して82.8mphと84.7mph、Snellが93.5mphに対して82.7mphと84.9mphですね。

 球速差が大きいのは良いことにも思われますけれども、MLBのレベルだと、速球と変化球で軌道が違う(変化球が高い軌道で来る)だけで見極められますから、どうしても四球が増えてしまいます。Kershawが高めの速球を好んで投げる理由に、高めの速球であればカーブとの軌道の差が小さくなる=打者を欺くのが容易という理由もありますし。

 もしここの球速差がもう少し小さくなるのであれば、より高いレベルでの成長が期待できるのではないかと思います。

 現状TBでは先発陣はSmylyが放出されましたがそれでもなお、Archer、Odorizzi、Snell、Cobb、Andrieseとおりますので、「無理して開幕から起用する必要」はほぼ無いでしょう。が、MLBに近いところにもいるし、AAAで様子を見ながら、機を見てMLBでの登板機会も今年は普通にあるでしょうね。正直AndrieseのSPとしての能力には疑問符をつける私がいますし(笑)、Cobbも昨年はダメダメだったので、今年もどうなるやら。Snellもちゃんとホームベースを見つけられるように目を開けて投げないといけないですし、言うほど良い先発投手陣でもないですからね。逆にDe Leonが18年の戦力として計算できる様になるまで成長することが今年の目標じゃないかと思います。

(まとめ)

・高い評価をされてる先発右腕なプロスペクト。

・高いK/9からくる高いK/BBをマイナー通じて記録。MLBでも再現することが活躍の肝

・昨年は不運もあったが、MLBでの対応には苦慮していた。

・チェンジアップ/スライダーと速球の球速差が気になる。

・18年の先発として計算できるように成長してほしい。

(感想)

 言いたいことは大体考察で言っちゃったからかるーく。私ねーForsythe好きだったんですよねぇ。理由はFriedmanと大体一緒と思いますけれども(笑)高いLD%と良い選球眼の持ち主って素敵ですよね。逆にTBの打者の獲得ってそうじゃない選手が多い気がしていて(俊足巧打系とか)、それが個人的には今の打撃力低下につながっていたと思っているし、Longoの成績悪化にもつながっていたと思うのです。Longoもプロテクトさえあればちゃんと打てることが昨年わかりましたしね。確かにパワーヒッターは値段も高いし、育成の難易度も高いし、難しいのは事実ですが、それでも優勝を狙うには絶対に必要なピースですから、そこの解決をないがしろにしてはいけないと思うんですよね。。。先発投手も貴重だけれども。

☆本日のおまけ その1

 Super Bowlの組み合わせが決まりましたね。私は当然、赤い隼が、特性疾風の翼(弱体化される前でお願いします)でもって、変な対空ミサイルに撃ち落とされることなく、超高速でブレイブバードを打ち込んで勝利することを望んでいます。つーかさーなんでNEが勝つんだよ、ACF。

 勝ったらMVPの名前を付けたアローを育てようと思います(こうやってフラグを立てるからNEが勝つんだとか言うの禁止)。ま、今まで孵化係の炎の体アロー以外育てたことないんですけどね(笑)

☆本日のおまけ その2

 NFLで色々遊んでみました。

 まずはこれ。

04STL(8-8)

04MIN(8-8)

06NYG(8-8)

08SD(8-8)

11DEN(8-8)

13GB(8-7-1)

14CAR(7-8-1)

 今の地区分けになってからの一桁勝利でのPO進出チームですね。全部でわずか7回です。

 一方二桁勝利でのPO逃しは延べ9回。08NE(11-5)以外はすべて10勝6敗ですね。

05KC

07CLE

08NE

10NYG

10TB

12CHI

13ARI

14PHI

15NYJ

 まぁ二桁勝利してPO逃すのは8勝以下のPOと同じくらいだということでしょう。不運ですねぇ、はい(15年NYJのこと)。ついでに9勝でのPOは19回発生していて、一桁でのPOは年間大体1.7チームあることになります。

 ついでに地区優勝したチームの平均勝利数。

AFCE 12.3勝

AFCN 11.3勝

AFCS 11.5勝

AFCW 11.7勝

NFCE 11.1勝

NFCN 11.3勝

NFCS 11.5勝

NFCW 10.7勝

—————–

平均  11.45勝

 なんかAFCEが変なことになってますが(笑)大体11勝強がライン。11勝してPO行けないパターンも非常に少ないですから、POを本気で目指すチームはまず11勝以上することを計算する必要がありますね。AFCEの場合は12勝以上ですけれども。

 で、ACFEはどうせNYJを含む他チームが弱いからなんだろうという批判がありそうですが。

AFCE 5.20勝

AFCN 4.20勝

AFCS 4.07勝

AFCW 4.13勝

NFCE 4.93勝

NFCN 4.07勝

NFCS 4.67勝

NFCW 4.07勝

—————–

平均  4.42勝

 これは最下位チームの平均勝利数ですが、ACFEはここでも一番勝っているチームなんですね。これは下位のチームでも結構強いってことですから、6試合ある同地区対決が他よりも高いハードルであると言えますねぇ。…そんな中で勝ちまくってるNEってなんなんだよ、本当。何とかしていただきたいです、はい。こういうハードな地区の弱小寄りのチームを應援するのが私の性なのでしょうか。。。以上、愚痴でした。(これ一本でブログの記事になったんじゃないか??)

☆本日のおまけ その3

 07年に1年だけ開催されたイスラエルプロ野球リーグ。その中にRyan Forsytheという選手がいるんですよね。Loganとはおそらく無関係。兄弟や従兄弟かなんかじゃないかと結構ちゃんと調べてみたんですが、何も出てきませんでした。出生地が違う(Ryanがアリゾナ、Loganがテネシー)ので違うと思う。それだけ。ちなみにLogan Forsytheの弟、Blake Forsytheは元マイナーリーガー。

 どっちもちゃんとスタッツが出てくるのがアメリカそしてBRのすごいところ。

ライアン→http://www.baseball-reference.com/register/player.cgi?id=forsyt001rya

ブレイク→http://www.baseball-reference.com/register/player.cgi?id=forsyt001bla

☆本日のおまけ その4

 初場所千秋楽、観に行ってきました。そして稀勢の里関が白鵬関を破った一番のあと…初めて座布団をぶつけられました。ダメージは少ない物の、アレはファウルボールなんかよりはるかに避けにくい。つーか、無理。後ろからくるし、数がたくさん来るし、升席狭くて避けるスペース無いし。あ、相撲自体は面白いですよねー。私大好きです。