Rayを釣りたくて III

フロリダ沖に降り注ぐ栄光の光の中で舞い踊るトビエイを釣り上げる事を望むブログ。スポーツナビ+閉鎖に伴ってIIIとなって引っ越しました。旧記事で画像がほしい記事があればコメントいただければ、気づき次第対応します。

NYYにきっちり勝って連敗ストップ

 さて、もう今日の試合が始まっていますが、昨日の試合をダイジェストながら観戦。一昨日はあと一歩まで追い詰めながら逃げ切られてしまったロバートソンをしっかりと打ち崩し、1-4と逆転勝利。

 地区優勝を争う上でのライバルとなるNYYに一つでも勝てたのは大きな事です。

 さて、僭越ながら私からその試合の分析をしてみたいと思います。

 まず、最大の一撃はまごう事なき、9回2死からのJoyceの勝ち越しスリーラン。これはファン全員が狂喜乱舞する大きな一撃でした。この打席中ロバートソンは打てる気がしない素晴らしいスライダーを外角に連投し、簡単に追い詰めます。しかし、唯一失投とまでは言えない物の、バットが届きそうな外角の速球をJoyceは左足を引きながら、しっかりと腕のextensionを最大限利用し、腰を思いっきり回転させ、ライトスタンドへ。まさしくjoystick(=Joyceの打棒…stick)炸裂!!!(笑)そして勢い余って転倒。と言うか、スローで見ると嫌な感じに左足首に体重が。。。少し左足をかばう様な仕草でホームイン。。。Longo、ジェニと続いて左足の怪我に悩まされなければ良いのですが、と心配になりましたが、とにもかくにもこの試合を決定づける大きな一撃でした。唯一打てそうな高めにちょっとだけ浮いた球をしっかり捉える辺り、さすがMLBの主軸を打てる選手ですね。そしてこの一打がタイムリー欠乏症を発症してるTBにとって21打席ぶり、OAK戦から続くの「得点圏にランナーがいる状態での安打」。ソロHRやパスボールでの得点だらけだと思っていたら、まさか そんなに長いこと続いてたなんて。

 そして私がそれ以上に評価したいのは8回裏、日焼けしたパパイヤ鈴k…じゃなくてロドニーは連打でピンチを迎えますが、テシェーラをしっかり併殺に打ち取った事実と、アレン・しょーん君の好走塁、Zobとニーマンの我慢強さ、Joyceの前のBJの打撃です。

 まず、8回裏について。ここでの失点はいわゆる「絶対にやってはいけない点」という奴です。9回はロバートソンが出てくるのは目に見えていますし、ここまで得点圏で17打席連続で安打が出ていないTB、そして下位打線であることを考えると、2点差を逆転する事は非常に厳しい物がありました。また、前日は同様のシチュエーションだった7回、8回に相次いで失点。追い上げムードに水を差す結果になってしまい、結果として一打逆転の場面まで作りながらその一打が出ませんでした。そこを逆にしっかりと抑えたロドニーは(BABIPの理論通り打球のコントロールはできないのですが、)ここまで絶好調っぷりを表しているのがわかりました。そしてイニングをまたいで9回もしっかりと締めくくり、NYY戦の勝利となりました。本当ロドニーは絶好調ですね。例年に比べ四死球が非常に少なく、しっかりとストライクゾーンで勝負できている事が大きいでしょうね。

 続いてアレン・しょーんの好走塁について。9回先頭で出塁したしょーん君。そして続くアレンがライト前にヒットを放ちます。ライトのスウィッシャーはやや後ろで守っていた物の、特段何もない普通の正面へのライト前ヒット。それに対して好スタートを切っていたしょーんは止まる気配を見せることなく一気に三塁へ。これ自体は良いプレーだね、で終わるところ。スウィッシャーもイチローとまでは行かない物のほぼストライクの好返球。しかし、それでもアレンはセカンドへ。A-Rodの送球も逸れた訳でもないのにセーフ。この好走塁は非常に好感が持てます。アウトになれば一気にチャンスはしぼみますが、映像で見る限り余裕すら感じ。これが、TBの野球です。で、Zobはしっかりと四球を選びます。これが今年24個目の四球。.228/.378/.475、23安打で14長打(7二塁打、3三塁打、4本塁打)と併せて考えると実は打率以上に相当な貢献があるのがわかります。IsoDは.150と全盛期のダン・ジョンソン並み、IsoPは.247と長距離打者と言ってもおかしくない成績。こういう選手は良いですね。そして打率が5分程度上昇させるだけで恐怖を覚える成績になってしまいます(笑)

 ニーマンは見方の援護がない中で7回を5三振ですが四球を1だけにとどめ初回の1失点。勝ちこそつきませんでしたがNYY打線に対して丁寧にコーナーをつきつつ四球を出さない我慢の投球でした。まさしく勝ちに等しい投球だったと思います。

 そして最後は満塁から同点に追いつく犠飛を放ったBJ。無気力だの才能の無駄遣いだのフォームとチョビ髭が変だの塁に出たら走らない訳がないだの色々言われていますが、昨日はコントロール難という感じでもなかったロバートソンの外角の球を逆らう事なくライトへのフライに。そうそうその打撃だよ、BJ。しっかりとその打撃を見せ続けてよ。そしたらお前は超一流になれる存在なんだから。まさしくチーム打撃という感じを見せた3番打者。Longo の不在をしっかりとカバーして欲しいですね。

 という訳でしっかり勝利したTBにあっぱれをつけまくっておきます。今日は激戦ALEのコンテンダーのさらにエース左腕同士の対決。しっかり勝って、NYYの自由にはさせないぞ、ってのを見せたいですね。

P.S. 左膝捻挫のジェニは比較的軽傷の模様。今日にも代打で復帰の可能性があるそうです。軽傷で良かったー。